Google Cloud Next ‘23 で発表したこと全 161 件 – まとめ
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 9 月 2 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
今週、Google は、サンフランシスコで Google Cloud Next を開催しました。Google Cloud のコミュニティやエコシステムとともに再び皆様に直接お会いでき、楽しい時間を過ごせました。注目を集めたのは、画期的なプロダクトの発表とお客様事例が満載の開会基調講演です。こちらは 13 分でご覧いただけます。また、オリジナル ソングや印象的なデモを交えた、楽しくためになる開発者の基調講演もご覧ください。Google は 250 以上の教育目的のブレイクアウト セッションを開催し、何千人もの開発者で Innovators Hive が賑わいました。さらに、イベント開催の週は、展示会場からセッション、夜のパーティーまで、Next のいたるところにパートナーの皆様にご参加いただいたことも、ありがたいことでした。
生成 AI が終始大きな注目を集め、特に Vertex AI と Duet AI で展開される多くの新しいサービスが話題となり、クラウドの新しい利用方法に光が当てられました。
Google Cloud Next ‘23 の基調講演のオープニング動画
今週の出来事をすべてここで紹介することはできませんが、皆様がその場にいたように感じられるよう、すべての発表の要約をまとめました。全 161 件の発表のリストをご覧ください。
データと AI クラウド
AI プラットフォームと AI ツール
1. Google Cloud の Duet AI は現在新機能を搭載したプレビュー版で、今年後半に一般提供される予定です。
2. Vertex AI Search と Vertex AI Conversation(旧名はそれぞれ Enterprise Search on Generative AI App Builder と Conversational AI on Generative AI App Builder)は、ともに一般提供されています。これらを利用して生成 chatbot とカスタム検索エンジンを迅速かつ簡単に構築できます。
3. Vertex AI Search の新しいマルチターン検索機能では、インタラクションを最初からやり直すことなく関連質問を行えます。
さらに Google は、以下のとおり Vertex AI のプラットフォームを構築しました。
4. Vertex AI Model Garden に Meta の Llama 2 と Code Llama、Technology Innovation Institute の Falcom LLM などの新しいモデルを追加し、Anthropic の Claude 2 の追加も事前発表しました。
5. PaLM 2 基盤モデルが 38 言語と 32,000 トークンものコンテキスト ウィンドウに対応し、長いドキュメントをプロンプトで処理できるようになりました。
6. Codey チャットおよびコード生成モデルを使用すると、コード生成とコードチャットで使用可能な主要言語で最大 25% の品質向上を実現できます。
7. Imagen 画像生成モデルは、視覚的な魅力が向上し、画像編集機能、字幕機能、10 サンプル以下の画像をガイドラインに従って調整する新しい機能、視覚的な質疑応答、Google DeepMind SynthID を搭載した電子透かし機能を備えています。
8. Vertex AI のアダプター チューニングは、PaLM 2 for Text で一般提供されています。
9. 人間によるフィードバックを用いた強化学習(RLHF)の公開プレビュー版が公開されました。
10. 新しい Vertex AI Extensions では、モデルがリアルタイムにアクションを実行して詳細情報を取得し、Google のアプリケーションや Datastax、MongoDB、Redis などのサードパーティ アプリケーションでユーザーの代わりに動作します。
11. 新しい Vertex AI データコネクタを使用すると、エンタープライズ アプリケーションや Salesforce、Confluence、JIRA などのサードパーティ アプリケーションからデータを取り込めます。
12. Vertex AI の根拠づけにより、生成出力をエンタープライズ データに定着させ、生成 AI 検索および会話アプリケーションの信頼性を高めることができます。
13. Vertex AI がオープンソース統合コンピューティング フレームワークである Ray に対応し、AI と Python のワークロードをスケールできるようになりました。
14. Google は、その Colab ノートブックの使いやすさと、エンタープライズ レベルのセキュリティ機能、コンプライアンス サポート機能を組み合わせたマネージド サービス、Colab Enterprise の公開プレビュー版を発表しました。
15. 来月、Google は、ヘルスケアとライフ サイエンス業界のより多くのお客様に、PaLM 2 を医療用にチューニングした Med-PaLM 2 のプレビュー版を提供する予定です。
また、生成 AI のための MLOps を強化するために、Google は以下を発表しました。
16. Vertex AI の Automatic Metrics では、定義済みタスクと「正解」データセットに基づきモデルを評価できます。
17. Vertex AI の Automatic Side by Side は、大規模モデルを使用して、試験対象の複数のモデルの出力を評価し、人間による評価の大幅な強化を支援します。
18. BigQuery 上に構築された新世代の Vertex AI Feature Store を使用すると、データの重複を回避し、データアクセス ポリシーを保持できます。
データ分析
Google は、データ分析サービス全体で以下の豊富な機能を発表しました。
19. Duet AI は、Looker、BigQuery、Dataplex などのデータ分析ポートフォリオのさまざまなプロダクトでプレビュー版として実装されています。
20. BigQuery Studio(プレビュー版)は、エンドツーエンドのデータ ワークフローを簡素化するためのデータ エンジニアリング、分析、予測分析用の単一インターフェースです。
21. Google は、BigLake 内での Hudi や Delta Lake などのオープンソース形式のサポート拡大のほか、Apache Iceberg のさらなるパフォーマンスの加速を発表しました。
22. BigLake が BigQuery Omni のクロスクラウド マテリアライズド ビューとクロスクラウド結合によって、単一のレイクハウスとして機能できるようになりました。
23. Google Distributed Cloud の Spark インテグレーションにより、高速な分析的クエリ処理の能力がオンプレミスにまで拡張され、データ所在地の要件に対応できるようになります。
24. データリネージ、品質、メタデータ管理に関する Dataplex の新しいガバナンス機能により、分析すべきデータを把握して、信頼できるデータソースで ML モデルをトレーニングできるようになるため、精度が向上します。
25. BigQuery データ クリーンルームを使用することで、Google と YouTube のキャンペーン パフォーマンスの理解が深まります。
26. BigQuery から直接 PaLM 2 などの Vertex AI の基盤モデルにアクセスできるようになりました。
27. BigQuery の新しいモデル推論を使用することで、TensorFlow、ONNX、XGBoost などの形式のモデル推論を実行でき、リアルタイム推論のための新機能により、パターンを特定して、アラートを自動生成できます。
28. モデルのチューニングのため、ベクトル検索とセマンティック検索を BigQuery に追加しました。
29. モデルの根拠づけを行う Vertex AI Feature Store を使用すれば、BigQuery のベクトル埋め込みを自動的に同期できるようになります。
30. このたび Acxiom、Bloomberg、Equifax、Nielsen、Zoominfo など、数百ものプロバイダから提供される数千ものデータセットを BigQuery で直接ご使用いただけるようになりました。
データベース
31. AlloyDB AI のプレビュー版は、ダウンロード可能な AlloyDB Omni から利用可能で、これを利用すると、エンタープライズ生成 AI アプリケーションをどこでも構築できます。
32. AlloyDB Omni は、Google Cloud、AWS、Azure、オンプレミス、ノートパソコンで動作するダウンロード版で、テクノロジー プレビュー版から公開プレビュー版に移行いたしました。
33. Database Migration Service の Duet AI は、Oracle データベース コードの PostgreSQL へのラスト ワンマイル変換を自動化する AI 支援型コード変換を行います。プレビュー版をお申し込みください。
34. Cloud Spanner の Duet AI は現在プレビュー版で、これにより、データの構造化、修正、クエリ実行を行うコードを自然言語で作成できます。
35. Database Migration Service で Cloud SQL for PostgreSQL をターゲットとした Oracle の移行サポートが一般提供されるようになりました。
36. 今回一般提供を開始した Cloud Spanner Data Boost では、BigQuery、Dataproc 上の Spark、Dataflow などのサービスを介して、トランザクション ワークロードにほとんど影響を与えることなく Spanner データを分析できます。
37. Cloud Spanner で自動生成鍵を使用できるようになったことで、スキーマ作成者が重要なアイデンティティ ロジックをデータベースにプッシュダウンできます。
38. 新しい BigQuery Export to Bigtable Reverse ETL 機能のプレビュー版を使用すると、ETL ツールを一切触ることなく、アプリケーションから分析情報を提供できます。
39. フルマネージド型の Memorystore for Redis Cluster のプレビュー版が公開されました。これは、使いやすいオープンソース対応の Redis Cluster サービスで、マイクロ秒単位のレイテンシで Memorystore for Redis の最大 60 倍のスループットを実現します。
40. 新しい Google Cloud Ready for Cloud SQL プログラムでは、Cloud SQL とのインテグレーション要件を満たしたパートナーのソリューションを認定しています。
41. Bigtable の変更ストリーム機能を使用すると、Bigtable のテーブルのデータ変更が発生するたびにこれを捉え、ストリーミング送信して処理または分析できます。この機能の一般提供を開始しました。
42. Cloud Bigtable のリクエスト優先度機能の限定公開プレビュー版では、分析クエリなどの時間的制約のない大規模ワークロードを Bigtable クラスタ上で低優先度ジョブとして実行し、サービス提供ワークロードに対するバッチ処理の影響を最小限に抑えることができます。
43. Cloud Bigtable のバックアップのコピーを作成して、Bigtable のインスタンスがあるプロジェクトまたはリージョンに保存し、最長 90 日間保管できるようになりました。
ビジネス インテリジェンス
Google は、Looker のビジネス インテリジェンス エコシステムを拡大し、将来 Looker に AI が搭載されることを示しました。
44. Looker の Duet AI のプレビュー版が公開されました。
45. Looker のセマンティック レイヤが Tableau ではプレビュー版として公開され、Microsoft Power BI では一般提供が開始されました。
46. Looker Studio ユーザーが、データの準備とクラウドの接続性強化のために Alteryx Designer Cloud にネイティブにアクセスできるようになりました。まず、Sharepoint や OneDrive などのストレージ プラットフォーム上の Microsoft Excel ファイルおよび CSV ファイルから開始します。
47. Looker パートナーの Sisu Data とのインテグレーションがこの四半期の後半に一般提供されます。これにより、お客様が変更の原因の特定、外れ値データの検出、分析のための次のステップの特定を行いやすくなります。
最新のインフラ クラウド
Google の最新のインフラストラクチャ クラウドは、特定のワークロードと業界のニーズを満たすように設計された次世代のインフラストラクチャにより、企業や行政機関における迅速で安全、かつコスト効率のよい構築を支援しています。AI によって最適化されるインフラストラクチャとコンピューティングからコンテナ、ネットワーキング、ストレージ、分散型クラウド、デベロッパー ツールまで、インフラストラクチャのあらゆる要素を備えています。
AI ワークロード用インフラストラクチャ
AI ワークロードに合わせて最適化された以下のチップについてお話ししました。
48. NVIDIA H100 GPU ベースの、GPU スーパーコンピュータとして提供されている A3 VM が来月、一般提供されます。
49. 新しい Google Cloud TPU である v5e のプレビュー版は、LLM と生成 AI モデルに関して、Cloud TPU v4 と比較して 1 ドルあたり最大 2 倍優れたトレーニング パフォーマンスと最大 2.5 倍優れた推論パフォーマンスを発揮します。
50. 新しいマルチスライス テクノロジーのプレビュー版を使用すると、数万個の Cloud TPU v5e チップまたは TPU v4 チップを使用して、物理的な TPU Pod の枠を超えて AI モデルをスケールできます。
51. Cloud TPU v5e と Cloud TPU v4 用に、GKE で Cloud TPU がサポートされるようになりました。
52. Cloud TPU で AI 推論のプレビュー版がサポートされるようになりました。
コンピューティングと従来のエンタープライズ ワークロード
Google は、汎用 Compute Engine ファミリーを以下の新しいモデルと機能で強化しました。
53. AmpereOne プロセッサを搭載した Arm ベースの C3A のプレビュー版が来月発表されます。
54. AMD べースの C3D VM のプレビュー版が来月発表されます。これは、Google の汎用ポートフォリオで最大のインスタンス サイズを誇り、最大 360 個の vCPU と 2.8 TB の DDR5 メモリが搭載されます。
55. Google は、特定用途に合わせて設計したカスタム シリコンの複数オフロード階層システムである Titanium を発表しました。これにより、Hyperdisk や Google の第 3 世代 C3 VM などのサービスを実現できます。
56. Hyperdisk Extreme のための C3 VM サポートのプレビュー版が発表され、500K IOPS に対応するようになりました。
57. SSD ベースの Hyperdisk Balanced のプレビュー版が発表されました。これは、前世代の Persistent Disk SSD の 2 倍のパフォーマンスを発揮します。
58. Hyperdisk Storage Pools のプレビュー版が発表されました。お客様は集約プール内で容量とパフォーマンスをプロビジョニングしてから、その集約プールから Hyperdisk のボリュームをシン プロビジョニングできるようになります。
59. Google の稼働時間 SLA が更新され、メモリ最適化 VM の稼働時間 SLA が 99.95%、他のすべての VM ファミリーの稼働時間 SLA が(99.5% から)99.9% となりました。
60. プレビュー版が発表された将来の予約は Compute Engine の新しい機能で、将来の日付でコンピューティング容量を予約できるというものです。
61. C3 が SAP 用に認定されました。
62. Workload Manager に、SAP ワークロードを保護およびデプロイするための新機能がプレビュー版として実装されました。
63. Google は、新しい VMware Engine ノードのプレビュー版を 10 月に提供開始します。このノードには、2 TB の RAM と 64~128 個の vCPU、Google Cloud VMware Engine 用の最大 50 TB ストレージのほか、NetApp Volumes、Filestore、ストレージ専用(VSAN)ノードの 3 種類の新しいストレージ オプションが実装されます。
ネットワーキング
64. Google は、オープンでプログラム可能なグローバル クラウド ネットワーキング プラットフォーム、Cross-Cloud Network を発表しました。
65. Private Service Connect が 20 種類以上の Google およびパートナーのマネージド サービスに対応するようになりました。
66. Cloud Firewall Plus ティア(プレビュー版)は、クラウド ファーストの次世代ファイアウォール(NGFW)です。
67. 新しい Network Service Integration Manager を使用すると、Checkpoint、Cisco、Fortinet、Palo Alto Networks からのパートナーの NGFW の設定と運用を簡単に行えます。
68. Network Connectivity Center の VPC スポークのサポートがプレビュー版として提供され、VPC 接続をスケールして、多数の VPC スポーク間でのネットワーク到達性を確保できるようになりました。
69. 内部アプリケーション ロードバランサがグローバル アクセスに対応するようになりました。これにより、どの Google Cloud リージョンのプライベート クライアントでも他の Google Cloud リージョンにある内部ロードバランサにアクセスできるようになりました。また、グローバル バックエンドにも対応するようになったことで、内部アプリケーション ロードバランサがヘルスチェックを行い、世界各地に分散したバックエンド サービスにトラフィックを送信できるようになりました。
70. クラウド ロードバランサ用の新しい Service Extensions コールアウトを使用することで、専用モニタリング、ロギング、トラフィック ステアリング、認証などのサービスをカスタマイズできます。
71. Google Cloud ロードバランサのグルーバル フロントエンド用の新しい自動化ソリューション ツールキットを使用すると、Cloud Armor、Cloud Load Balancing、Cloud CDN などのプロダクトを CI / CD プラットフォームに統合して自動化できます。
72. クラウド アプリケーション ロードバランサがプロジェクト間のサービス参照に対応するようになりました。
73. 新しい mTLS クライアントサイド認証がグローバル外部アプリケーション ロードバランサで使用できるようになりました。
74. Cloud Armor Adaptive Protection 用の自動デプロイが一般提供されるようになりました。
75. Palo Alto Networks が、同社の Prisma Access を Google Cloud にネイティブに統合しています。
76. Broadcom が、同社の Secure Web Gateway を Google Cloud にネイティブに統合しています。
77. Google の Titanium オフロード システムの一部で、A3、C3、H3 の VM で使用可能な Titanium Network Adapter は、従来世代の VM の最大 2 倍のスループットと 3 倍のパケット処理速度を実現します。
分散ワークロード
Google は、Google Distributed Cloud ファミリー、GDC Edge、GDC Hosted に以下の機能を追加しました。
78. GDC Hosted で、音声、翻訳、光学式文字認識(OCR)、Workbench 用の事前トレーニング済みモデルを使用できるようになりました。
79. Vertex Prediction と Vertex Pipelines のプレビュー版が、2024 年第 2 四半期に、Document Translation API とともに GDC Hosted で使用できるようになります。
80. Database Service for GDC Hosted が、新しいマネージド データベース エンジンのプレビュー版として AlloyDB Omni に対応するようになります。
81. GDC Edge がプレビュー版として、2023 年第 4 四半期に Dataproc に対応するようになります。
82. 新しい GDC ハードウェア スタックは、第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーと、最大 400 Gbps のスループットを誇る高性能ネットワーク ファブリックを備えています。
83. Google は、小売店とレストラン向けに堅牢性を高め、最適化した GDC Edge 用の新しいハードウェア構成を発表しました。
84. GDC Hosted が新しいゲスト OS、顧客管理の VM イメージ、VM ランタイム構成用のパッケージ リポジトリ、簡素化されたネットワーキング、バックアップおよび復元のツール、コマンドライン インターフェース(CLI)、合理化された API に対応するようになりました。
85. 新しい GKE Enterprise が追加費用なしですべての Google Distributed Cloud デプロイメントに搭載されます。
86. ElasticSearch、MongoDB Enterprise Advanced、SAP が Google Cloud Marketplace を経由して Google Distributed Cloud で利用できます。
87. GDC Edge 上の境界プロキシ(プレビュー版)を使用すると、Google Cloud と GDC Edge 間のすべての管理トラフィックを検査、記録することにより、GDC Edge の可視性と監査可能性を確保できます。
88. GDC Edge 上の新しい踏み台インスタンスのプレビュー版を使用すると、トラブルシューティングのために Google Cloud による GDC Edge へのアクセスを簡単に確認、管理して、運用主権とコンプライアンスの要件に対応できます。
89. プレビュー版として、GDC Hosted の鍵トラッキング機能を使用して、お客様が管理しているすべての鍵のリソース マッピングを自動的に作成、提供できるようになりました。
90. プレビュー版として、GDC Hosted 上の BYO 証明書を使用して、サードパーティの認証局によって発行された証明書をアップロードできます。
91. プレビュー版として、GDC Edge の新しい存続可能モードにより、Google Cloud との接続が失われても GDC Edge でオンプレミスの運用を継続できるようになりました。
コンテナベースの最新のワークロード
92. Google の新しいプレミアム版の旗艦コンテナ オーケストレーション プラットフォームである GKE Enterprise を使用すると、チームが世界各地の複数のクラスタと複数のチームをまたいで大規模な Kubernetes デプロイをすべて単一の管理コンソールから管理できます。
93. GKE が Cloud TPU v5e 、NVIDIA H100 GPU を搭載した A3 VM、Google Cloud Storage FUSE に対応しました(一般提供)。
94. GKE の Duet AI(プレビュー版)には、プラットフォーム チームがより早く Kubernetes を理解して操作できるようにするため、GKE ドキュメントで特別にトレーニングされた生成 AI 支援機能が備わっています。
デベロッパー エクスペリエンス
Google は、開発者にとって快適な作業環境実現のための取り組みを以下のとおり一層強化しました。
95. ジャンプ スタート ソリューションのアプリケーションとインフラストラクチャ ソリューションの一般提供を開始しました。
96. Application Integration(コード不要でアプリケーションを組み合わせられる integration Platform as a Service: iPaaS)の一般提供を開始しました。
97. Google は、統合されたソース管理機能、アーティファクト管理機能、CI / CD 機能を実装し、セキュリティ機能を強化した安全な DevOps ソリューションを提供するため、GitLab との提携を開始しました。
98. Duet AI は、GKE、Cloud Run、Cloud オペレーション スイートを含め、コンソール全体で使用できます。Apigee API Management と Application Integration でも、Trusted Tester 向けにプレビュー版がこちらで公開される予定です。
移行と管理
99. Google は、RaMP 用の新しいクラウド機能評価(CCA)オンライン アセスメントと新しい詳細移行計画ダッシュボードを含め、高速移行プログラムを改訂しました。
100. Google Cloud コンソール内の統合移行サービス、移行センターの一般提供が開始されました。移行センターには、新しい SAP 費用見積もりツールが実装されています。
101. Google Cloud VMware Engine の提供リージョンにイタリアのトリノ(europe-wst12)、サンチアゴ(southamerica-west1)、デリー(asia-south2)が加わり、18 リージョンで利用できるようになりました。
102. 第 3 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー(旧名 Ice Lake)を搭載し、柔軟性に富む新しい ve2 ノード プラットフォームと次世代 VMware Engine ネットワーキングが Google Cloud VMware Engine でご使用いただけるようになりました。
103. Storage Transfer Service のイベント ドリブン転送機能の一般提供が開始されました。
104. Storage Transfer Service で、オンプレミスの Hadoop 分散ファイル システム(HDFS)のソースから Cloud Storage へのデータ転送がサポートされるようになりました。この機能は現在、Trusted Tester のみがご使用いただけます。
105. SAP セキュリティ検証機能の公開プレビュー版が Google Cloud Workload Manager で利用可能となり、SAP 固有のインフラストラクチャとアプリケーション レベルのセキュリティ チェックを使用できるようになりました。
106. Workload Manager のガイド付きデプロイ自動化サービスの公開プレビュー版の提供が開始され、カスタム自動化コードを生成して、S/4HANA にモダナイズできるようになりました。
地球環境とサステナビリティ
107. Google Maps Platform チームが太陽光、大気質、花粉に関連する一連の環境 API を発表しました。
セキュリティ クラウド
108. Mandiant Threat Intelligence の Duet AI のプレビュー版を使用すると、最前線の脅威に関する Google のインテリジェンスを集約して、組織に対して攻撃者が最もよく使用する戦術、手法、手順(TTP)を特定しやすくなります。
109. Chronicle Security Operations の Duet AI のプレビュー版を使用すると、検索、複雑なデータ分析、脅威検出エンジニアリングを簡素化できることで、サイバーセキュリティ担当者が脅威検出、調査、対処を行いやすくなります。
110. Security Command Center の Duet AI のプレビュー版を使用すると、セキュリティ事項の検出結果と潜在的な攻撃経路をほぼ瞬時に分析できます。
111. 現在プレビュー版として提供されている Mandiant Hunt for Chronicle では、Mandiant のエキスパートが Chronicle のデータに対する脅威探索を継続的に行っています。
112. Tenable を活用したエージェントレス脆弱性スキャンのプレビュー版が Security Command Center に統合され、Compute Engine 仮想マシンのオペレーティング システム、ソフトウェア、ネットワークの脆弱性を検出できるようになりました。
113. Security Command Center を使用することで、組織が対策に関する検出(一般提供中)と脅威検出機能を(プレビュー版提供中)を独自にカスタマイズして設計できるようになりました。
114. TDX テクノロジーを活用した第 4 世代インテル Xeon スケーラブル CPU で動作する Confidential Computing の限定公開プレビュー版を提供開始しました。
115. Google は、機密データ保護サービスの対象範囲を拡大し、Dataplex と Dialogflow では強化したインテグレーションの一般提供を開始し、Cloud SQL ではプレビュー版を公開しました。
116. 日本リージョン向け Assured Workloads のプレビュー版を公開いたしました。このソリューションでは、日本リージョンのデータ所在地を適用する管理された環境、暗号鍵のローカル制御オプション、管理者権限の透明性をお客様に提供します。
117. 公式 Google Cloud Certified Professional Cloud Security Engineer 認定試験の試験ガイドの一般提供を開始しました。
コラボレーション クラウド: Google Workspace
118. Duet AI for Google Workspace の一般提供を開始しました。無料トライアルをお試しいただけます。
119. Duet AI for Google Workspace は、スライドで新規プレゼンテーションを作成し、ドライブと Gmail の関連コンテンツに基づき、テキスト、グラフ、画像を追加してくれます。
120. Google Meet の Duet AI では、スタジオビデオ、スタジオライト、スタジオ サウンドなどの新しい AI 搭載拡張機能のほか、ダイナミック タイルと自動顔検出機能も使用して、最適な映像と音声を実現できます。これにより、リモート参加者が会議室の全員と顔を合わせることができ、対面する各参加者に氏名が記入された動画タイルが表示されます。
121. Google Meet の Duet AI は、「take notes for me」機能でメモやアクション アイテム、動画の抜粋をリアルタイムでキャプチャし、会議終了後に参加者にまとめを送信できます。さらに、「summary so far」機能で遅れて参加した人にそれまでの内容をかいつまんで伝えたり、「attend for me」機能で Duet AI がユーザーの代わりに会議に参加したりもできます。
122. Duet AI で Gmail のスマート リプライを強化し、タップ 1 回でパーソナライズされた長めの返信を下書きできるようになりました。
123. Google Chat の性能が Google Chat の Duet AI などの高度な新機能によって強化されました。ユーザーがメッセージを見逃さないよう、ダイレクト メッセージとスペースを統合会話リストに集約し、時系列ホームビュー、@ を付けたメンション、スター付きの会話が表示され、来年の初め頃からは、ユーザーのコミュニケーション パターンに基づいてメッセージの優先順位が的確に決定されるようになります。
124. まもなく、Google Chat で 1 つのスペースに最大 50 万人が参加できるようになり、最大規模の組織内でも活気あるコミュニティを確立できるようになります。
125. Chat でハドルを活用することで、Google Meet により即座に参加できる音声と動画での会話を通じてチームがリアルタイムでのコミュニケーションを図れるようになりました。ハドルでは、ミーティングのために会話から抜けるのではなく、ミーティングを直接かつスムーズに Chat のエクスペリエンスに組み込んでいます。
126. コメントや共有リクエストに返信できる更新版 Google ドライブ用アプリなど、より多くのサードパーティ アプリと Google Workspace アプリが Chat でサポートされるようになりました。また、Workday、Loom、Zoho、LumApps も新たにサポートされるようになりました。Mio が他の主要プラットフォームとのメッセージ相互運用をサポートします。
127. Google は、Next を前に、サイバー攻撃を防止し、組み込みのゼロトラスト制御によって安全に作業できるようにし、お客様のデジタル主権とコンプライアンスのニーズを満たすために、AI 搭載機能を含む新機能を発表しました。
導入事例
128. Google は、Google Cloud カスタマー アワードの受賞者を発表しました。
129. 消費者直販ブランドの AdoreMe は、顧客体験の向上、高品質なマーケティング資料の作成、イノベーションの加速のため、Google Workspace の生成 AI を使用しています。
130. Bayer Pharmaceuticals は、Google Cloud と連携して生成 AI を使用しています。その一環で Med-PaLM 2 のテストを実施しています。
131. 先進モビリティ分野の有力企業 Canoo が、自社の電気自動車から得られるデータの価値を最大限高めるため、Google Cloud の AI 技術、データ マネジメント技術、セキュリティ技術をデプロイする予定です。
132. カプコンが Google Cloud のインフラストラクチャを利用して、「ストリート ファイター 6」などの AAA ゲームのリリースに向け、グローバル プレイヤー ベースをサポートしています。
133. Dun & Bradstreet は、生成 AI に関して Google Cloud と協力し、複数のアプリケーションでイノベーションを促進しています。
134. エルサルバドル政府が、Google Distributed Cloud(GDC)Edge を活用して同国のデジタル トランスフォーメーションを実現するとともに、同国を地域のデジタル トランスフォーメーション推進の中心拠点とするため、Google Cloud との複数年契約を発表しました。
135. Estée Lauder Companies Inc.(ELC)と Google Cloud が、オンライン消費者に対する生成 AI の新たな使用方法を開拓するため、戦略パートナーシップの拡大を発表しました。
136. Fox Sports は、190 万点を超える動画から映像を素早く検索し、ほぼリアルタイムでカスタム動画コンテンツを作成して、オーディエンスを楽しませ、その心をつかむため、Google Cloud の生成 AI 機能を使用する予定です。
137. GE Appliances(GEA)は、生成 AI を使用して、レシピの作成や機器のメンテナンスなどの消費者体験の向上、パーソナライズを実現するため、Google Cloud とのパートナーシップを拡大します。
138. General Motors と Google Cloud は、両社が共同で対話型 AI 技術を数百万台の GM 車に搭載する方法に関する新しい詳細情報を共有する予定です。
139. 細胞プログラミングとバイオセキュリティのための有力プラットフォームを構築している Ginkgo Bioworks と、Google Cloud は、Ginkgo が生物研究とバイオセキュリティのための AI ツールを開発、デプロイできるようにすることを目的とした、クラウドと AI に関する 5 年間の戦略的パートナーシップを発表しました。
140. Hackensack Meridian Health は、Google Cloud の生成 AI 技術を活用し、臨床スタッフがより治療に集中し、全体的な意思決定を改善して、より患者一人ひとりに合った対応を取るためのソリューションを開発、デプロイする予定です。
141. HCA Healthcare と Google Cloud は、医師と看護師が生成 AI を活用して患者の治療により集中できるよう、臨床ドキュメントの作成など時間のかかる作業のワークフローを改善する予定です。
142. Huma は、Google Cloud の生成 AI を使用して、同社の規制対象疾病管理プラットフォームを強化する予定です。
143. Infinitus は、Google Cloud の生成 AI を使用して、医療機関と保険者のやり取りを効率化し、多くのリソースを要する業務を簡素化して、応答時間を短縮しています。
144. Meditech は、Google Cloud と共同で、従業員を支援し、Med-PaLM2 などの生成 AI を使用して、最終的に医療機関利用者により良いサービスを提供する予定です。
145. MSCI は、Google Cloud とのパートナーシップを拡大し、金融サービス業界向けの生成 AI ソリューションの開発を加速させる予定です。
146. Runway が、モデルのデプロイを構築、加速、管理して、生成 AI をより多くのクリエイティブに適用するため、Google Cloud を選択しました。
147. Six Flags は、Google Cloud の生成 AI を使用して、遊園地の訪問客の体験と遊園地の業務をリアルタイムに改善できる遊園地内アプリを開発する予定です。
スタートアップと公共部門
148. さらに 11 社の有力な生成 AI 関連スタートアップが、生成 AI を開発し、自社プロダクトを市場展開するため、Google Cloud を選択しました。
149. 新しい Google for Startups スタートアップ スクール: AI が 6 週間の詳細な オンライン AI トレーニング コースとして 2024 年 1 月にリリースされる予定です。
150. VC AMA の新しいスタートアップ向け電子書籍、Startup Advice from VCs: 10 Lessons from the Trenches(VC からスタートアップへのアドバイス: 最前線からの 10 の教訓)には、VC AMA シリーズから抜粋した貴重な情報が収録されており、ダウンロードしてお読みいただけます。
151. Startup Lounge のスタートアップ 9 社が Startup Lounge で、Google Cloud を基盤とした新しいプロダクトを発表しました。
152. Google は、2023 Google Cloud カスタマー アワードの行政機関部門と教育部門の受賞者を発表しました。受賞者は、米連邦緊急事態管理庁(FEMA)、米国郵政公社(USPS)、米国空軍研究所(AFRL)、ハワイ州福祉局(DHS)、ソーク生物学研究所、ハワイ州運輸局(HDOT)、ニューヨーク州環境保全局(NY DEC)、ミネソタ州公安局(MN DPS)です。
パートナー
153. Google は、今年のパートナー オブ ザ イヤーを発表しました。
154. 新しい Google Cloud 生成 AI パートナー イニシアチブでは、パートナーに AI のロードマップと学習アセットを提供しています。また、生成 AI を利用しているパートナー向けに「サービス」と「ビルド」の個別のトラックを提供しています。
155. DocuSign は Google Cloud と連携して、複雑な契約書などのドキュメントに関する質問を要約して、説明し、回答できるスマートな契約アシスタントを Vertex AI を活用して生成する方法について、試験運用を行っています。
156. SAP は Google と共同で、Vertex AI を介した Google Cloud の基盤モデルと SAP のデータを利用した新しいソリューションを開発しています。手始めに、自動車産業のお客様のサステナビリティへの対応を強化し、安全性と製造プロセスを改善するソリューションに取り組んでいます。
157. Workday は、自社の財務および人事向けアプリケーションを Google Cloud 上で利用できるようにしました。また、Workday のフロー内で新しい生成 AI の機能を開発するために Google と連携しています。
158. Google は、Acxiom、Bloomberg、CoreLogic、Dun & Bradstreet、Equifax、NIQ、TransUnion などのデータ提供元との新たなパートナーシップ締結またはパートナーシップ拡大を通じて、BigQuery から各社のデータセットにアクセスできるようにしました。
159. 新しい Data and AI Cloud for Supply Chain の技術、ソリューションを使用すると、データドリブンなサプライ チェーンを構築しやすくなります。
160. 新しい Industry Value Networks(IVN)イニシアチブは、包括的で差別化された、反復可能で価値の高いソリューションを考案し、価値創出までの時間を短縮して、お客様に対するリスクを軽減するために、システム インテグレータ(SI)、独立系ソフトウェア ベンダー(ISV)、コンテンツ パートナーの専門知識とサービスを融合しています。
Next ‘24
最後に、再び皆様にお会いでき、来年をさらに良い年にできることを楽しみにしています。以下の日程をぜひ覚えておいてください。
161. Google Cloud Next ‘24 はラスベガスで、4 月 9~11 日に開催されます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。今回ご協力いただきました Google Cloud チーム、お客様、パートナーの皆様に深く感謝いたします。共にクラウドの新しいあり方を創造しましょう。
- Google Cloud マーケティング担当バイス プレシデント Alison Wagonfeld