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Google Maps Platform

Air Quality API の紹介: 気候変動に対するレジリエンスの促進

2023年9月6日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: この投稿は、世界規模で開催されるインスピレーション、イノベーション、教育に関する展示会「Next '23」から Google Maps Platform に関する最新のニュースをお伝えするシリーズの一部です。Google Maps Platform の新機能の詳細は、 8 月 30 日の午前 11 時から 11 時 45 分(米国太平洋夏時間)に行われた「Google Maps Platform の新機能」のセッションでもご覧いただけます。


世界保健機関(WHO)によると、大気汚染が最も健康に悪影響を及ぼす環境リスクの一つとなっています。世界各地での気候変動と山火事の増加により、私たちが呼吸する空気の質は悪化の一途をたどると見込まれています。このたび、Google Maps Platform が提供する新しい Environment API 群の一部として、Air Quality API の一般提供を発表いたしました。Air Quality API を使用すると、堅牢で信頼性の高い大気質データにアクセスし、ヒートマップで汚染を可視化して、汚染物質の詳細情報と推奨の対策を共有できます。人々がユーザー エンゲージメントやブランド ロイヤリティなどのビジネス上の成果を改善しながら、大気汚染への曝露と大気汚染のリスクを回避できるよう支援できます。大気質情報を特別な機能として追加することで、新たな収益源を作り出しましょう。また、プロダクトの価値を証明することで、売上増を図りましょう。

Air Quality API の仕組み

大気汚染は非常に流動性の高い現象で、報告の遅れや観測所間の観測可能範囲の不足といった制約がある従来の報告方法では、多くの場合、追跡が困難です。大気汚染の高い流動性を考慮するため、Google Maps Platform では、政府の観測所、センサー、モデル、気象データ、衛星、土地被覆、リアルタイムの交通情報など、複数のデータソースからの情報を組み合わせています。この手法では、1 つの情報源が利用できなくなった場合でも情報を収集し続けることが可能です。

Google Maps Platform は、毎時数テラバイトのデータを検証、整理し、ユーザーの所在地に特化した信頼性の高い大気質情報を提供しています。つまり、どの公園に行くか、会社まで歩くか車で行くか、喘息治療用の吸入器が必要かどうかなど、地域に特有の問題に関してや、企業が大気汚染への曝露を最小限に抑えるために健康に関連する意思決定を行うことができるようになります。

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ユーザーの行動につながる大気質情報を提供する

大気質データには、現在と過去の大気質データが含まれています。このデータは、世界 100 か国に及ぶ約 5 億箇所の地点で、最小 500 メートル(1,650 フィート)刻みで計算されます。大気質は世界中で異なる尺度で測定されることが多いため、Google は、世界各地での比較が簡単に行えるよう、世界共通の大気質指数を提供しています。また、70 個を超えるローカル指数も提供しています。この粒度は、他の場所との比較を簡単に行えるようにしており、全世界に一斉に適用できます。また、多くの地域ではユーザーにとってなじみのあるユーザーのローカル指数も、1 つの汎用指数として適用できます。

これらの機能により、人々は周囲の大気質をモニタリングし、より多くの情報に基づいた意思決定を行うことができます。たとえば、何時頃であれば屋外で運動したり余暇を過ごしたりしても安全か、ハイキング、サイクリング、ドライブに最適な経路はどこか、どのタイミングで空気清浄機を作動させ屋内にとどまるべきか、大気汚染の影響を受けやすい人々はより適切に症状を管理するための予防措置をいつ取るべきか、といったことについて意思決定しやすくなります。

大気質データがユーザー エクスペリエンスをいかに向上できるか

Air Quality API を使用することで、より健全な日々の意思決定に役立つ重要な分析情報を提供する、信頼性の高いビジネス成長にも繋がりうる情報源となります。カスタマイズされたレポートとリアルタイムに情報を反映する環境可視化機能は大変魅力的で、これにより人々が周囲の環境を「見て」理解し、適宜行動を起こしやすくなります。

スマートホームに関わる企業は、大気質の予測と分析情報を活用して、室内空間の衛生状態をより適切に管理し、新たなハードウェアへの投資を必要としないデジタル ソリューションを通じて、ユーザーにさらなる価値をもたらすことができます。これは、職場、教室、病院、その他さまざまな公共施設および商業施設のスマート環境管理システムにも当てはまります。

ヘルスケア企業は、大気質データやその他の環境データを活用することで、研究ベンチャーと治療計画のための情報を提供し、患者を一層引き付け、その治療を支えることで、健康状態の改善を実現できます。

スマート モビリティに関わる企業と自動車産業は、より空気のきれいな経路を選択し、車内の空気処理システムを自動化できます。また、運転手にエアコンをつけたり窓を閉めたりするよう促したり、路上で有害な大気環境にさらされるのを最小限に抑えるための外出先で得られる分析情報を使用して、日々の移動中の環境保護を促進できます。

使ってみる

ブランド ロイヤリティと信頼の確立方法、エンゲージメントと商品価値の向上方法、より適切に情報を与えられたコミュニティの触媒となる方法のいずれを求めている企業にも、Air Quality API は、さまざまなユースケースをサポートして、健康に関連する恩恵をユーザーもたらします。

Google は、人々の生活に大きな影響を与える可能性がある大気質データをさまざまなビジネスモデルに反映することで生まれるイノベーションに期待しています。まずは、Google の大気質のウェブページドキュメントをご覧ください。今回発表した新しい Environment API 群の詳細については、8 月 30 日の午前 11 時から 11 時 45 分(米国太平洋夏時間)に行われた「Google Maps Platform の新機能」のセッションでもご覧いただけます。


- Google Maps Platform プロダクト マネージャー Ran Korber
Google Maps Platform 研究開発ディレクター Emil Fisher

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