コンテンツに移動
ビジネス インテリジェンス

一般提供開始: Power BI から Looker データモデルへのアクセスが可能に

2023年7月27日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 7 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ほとんどの種類の組織の意思決定プロセスにとってデータは不可欠なものですが、ワークフローで必要となるデータをユーザーにつなげることは困難な場合があります。Google Cloud はこのたび、Looker の管理対象データ コネクタを Power BI 向けに一般提供する運びとなりましたのでお知らせします。ユーザーが使い慣れたツールを通じて、正確な最新データに裏付けられた信頼できる指標にアクセスし、それを活用できるようにするという Google Cloud のビジョンは、今回の発表でさらに現実的なものとなります。この新しいインテグレーションにより、Power BI ユーザーは、Power BI Desktop から、Looker のセマンティック レイヤの一元的に定義された指標とデータの関係性にアクセスできるようになります。

セマンティック レイヤの価値

Looker のセマンティック レイヤは、基礎となるデータのビジネス表現として機能し、そのデータのビジュアリゼーションを元のソースから分離して、組織内の全員によって使用および再利用されるビジネス ロジックと計算をデータ エンジニアやアナリストが作成できるようにサポートします。セマンティック レイヤは、技術的な専門知識を拡大し、再利用性とバージョン管理を SQL に拡張し、変更と更新を効率的に処理するとともにセルフサービスを強化するのに役立ちます。ユーザーはこのレイヤを利用して一元化された指標にアクセスし、オンデマンドでデータベースに対してクエリを実行できます。これはすべて、SQL 自体を知らなくても、データの技術的な複雑さを理解していなくても可能です。

ユーザーが Power BI から Looker セマンティック モデルに接続すると、Looker 内で定義された項目、指標、結合ロジックにアクセスできるため、レポート間の整合性が確保されます。たとえば、あるユーザーは総収益を単純な売上の合計として定義するかもしれませんが、別のユーザーは総収益を計算するときに売上の合計からプロモーションと割引を差し引く必要があると考えるかもしれません。デフォルトで適用されるフィルタとロジックを使用して収益を一元的に定義すると、不一致や混乱が生じる可能性を減らすことができます。また、時間の経過とともに指標の定義に変化があった場合は、指標を一度更新し、更新時にすべてのレポートに反映させることができます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/original_images/Power_BI_connector_demo.gif

Power BI での Looker 指標へのアクセス

このインテグレーションにより、Power BI は、Looker Studio とコネクテッド シートに次ぐ、Looker セマンティック レイヤが連携する 3 番目の可視化ツールになります。Looker でホストされているお客様は、Looker バージョン 23.10 以降でこの接続を利用できます。

利用を開始するには、次のことを行う必要があります。

  1. 使用要件と推奨事項を確認する

  2. Looker でコネクタを有効にする

  3. コネクタ ファイルをダウンロードして保存する

  4. Power BI でコネクタをカスタム コネクタとして設定する

コネクタが設定されると、ユーザーは Power BI Desktop から Looker インスタンスに接続し、Explore を選択し、Power BI のドラッグ&ドロップ インターフェースを使用してそのデータセットを探索できます。

Looker とこの新しいサービスについて詳しくは、cloud.google.com/looker をご覧ください。


- Google Cloud、プロダクト マネージャー Greg Michnikov
- Google Cloud、アウトバウンド プロダクト マネージャー Maire Newton

投稿先