Gemini CLI で利用可能な Looker と Looker の会話型分析拡張機能
Mike DeAngelo
Developer Relations Engineer
※この投稿は米国時間 2025 年 11 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
現代のビジネスには、データに簡単にアクセスして理解できる機能が不可欠です。Gemini コマンドライン インターフェース(CLI)は、ターミナルから Gemini に直接アクセスできるオープンソースの AI エージェントです。これにより、ユーザーは使い慣れたインターフェースから Google の最新の AI モデルと直接やり取りできます。現在リリースされている Looker と Looker の会話型分析拡張機能を利用することで、コマンドラインから Looker のデータやダッシュボードを操作できるようになり、ワークフローが効率化され、データへのアクセスが容易になります。
Gemini CLI のこの新しい拡張機能により、ターミナルを離れることなく、簡単にデータに関する複雑な質問をしたり、知見に富んだレポートを生成したり、新しいダッシュボードを作成したりできるようになります。これにより、普段使用するアプリケーションからのデータ探索やデータ分析の幅が広がります。
ご利用にあたって
Gemini CLI 用の新しい Looker 拡張機能は、簡単に使い始めることができます。インストールと構成の手順は次のとおりです。
1. Gemini CLI をインストールする
Gemini CLI がインストールされていない場合は、インストールする必要があります。npm を使用してインストールできます。
2. Looker 拡張機能をインストールする
次のコマンドを使用して Looker 拡張機能をインストールします。
3. Looker の会話型分析拡張機能をインストールする
次のコマンドを使用して Looker の会話型分析拡張機能をインストールします。
4. Looker の接続を構成する
インストール後、Looker インスタンスに接続されるように拡張機能を構成する必要があります。Looker のクライアント ID とクライアント シークレットが必要です。これらは、Looker API 認証に関するドキュメントの手順に沿って取得できます。Looker システムの管理ページにアクセスできない場合は、管理者に ID とシークレットの取得を依頼してください。
次に、Gemini CLI を起動する前に、以下の環境変数を設定します。これらの変数は .env ファイルから読み込むこともできます。
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LOOKER_BASE_URL: Looker インスタンスのベース URL(例: https://looker.example.com)。場合によっては、URL に :19999 を追加する必要があります。
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LOOKER_CLIENT_ID: Looker API クライアント ID
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LOOKER_CLIENT_SECRET: Looker API クライアント シークレット
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LOOKER_VERIFY_SSL:(省略可)SSL 証明書を検証するかどうか。デフォルトは true です。
looker-conversational-analytics の場合は、適切なロールを持つアプリケーションのデフォルト認証情報と、適切な API が有効になっている GCP プロジェクトも必要です。詳しくは、https://googleapis.github.io/genai-toolbox/resources/sources/looker/ をご覧ください。さらに、次の環境変数を定義する必要があります。
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LOOKER_PROJECT: 使用する Google Cloud プロジェクト
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LOOKER_LOCATION: 使用する Google Cloud のロケーション(例: us)
さらに詳しく
これらの新しい拡張機能のリリースは、Gemini と Looker のメリットを最大限に活用できるようにするという Google の取り組みにとって、重要なマイルストーンになります。これらの新しい拡張機能を最大限に活用していただけるよう、MCP ツールボックス内に関連ドキュメントをご用意しました。これらのリソースでは、利用可能なすべてのツールと機能に関する詳細情報を提供しています。
今後もイノベーションを続けてまいりますので、ぜひフィードバックをお寄せください。今すぐ利用を開始して、データの可能性を最大限に引き出しましょう。
-デベロッパー リレーションズ エンジニア Mike DeAngelo


