value_format を使用した条件付き書式設定

長さのより短い数値を操作したいと思うユーザーは少なくないでしょう。そのようなユーザーは、たとえば「$2,523,093.25」という長い文字列よりも「$2.5M」のほうを好ましいと思います。複数の定義済み LookML メジャーを作成することで、ある数値をそのまま表示する、1,000 で割った値で表示する、小数点以下の桁数を制限するなど、短い数値表示を構築することができます。

LookML は、高度な value_format 構文を数種類使用して自動的にこれらの表示を実現できます。

構文

このパターンを使用して、条件を含む値の形式を設定します。

[if_condition]format; [if_condition]format; else_format

value_format パラメータの値は LookML ではすでに二重引用符で囲まれているため、ネストされた二重引用符はバックスラッシュ \ 文字を使用してエスケープする必要があります。

大きな数値の例

12.23Mや 2.33K などの数値を作成するには、次のコードを使用します。

  [>=1000000]0.00,,\"M\";[>=1000]0.00,\"K\";

あるいは、小数点以下がない場合:

  [>=1000000]0,,\"M\";[>=1000]0,\"K\";0

次に示すのは、この形式を使用した LookML でのメジャーで、ドル記号が追加されています。

  measure: global_amount {
    type: sum
    sql: ${TABLE}.total
    value_format: "[>=1000000]$0.00,,\"M\";[>=1000]$0.00,\"K\";$0.00"
    drill_fields: invoices*
  }

大きな負の数値の例

負の値にも同様の構文を使用できます。-12.23M や -2.33K などの数値を作成するには、次のコードを使用します。

  [<=-1000000]0.00,,\"M\";[<=-1000]0.00,\"K\";

あるいは、小数点以下がない場合:

  [<=-1000000]0,,\"M\";[<=-1000]0,\"K\";0

次に示すのは、この形式を使用した LookML でのメジャーで、ドル記号が追加されています。

  measure: global_amount_negative {
    type: sum
    sql: ${TABLE}.total
    value_format: "[<=-1000000]$0.00,,\"M\";[<=-1000]$0.00,\"K\";$0.00"
    drill_fields: invoices*
  }