複数のプロジェクトの指標を表示する(概要)

このドキュメントは、指標を表示および管理する方法について説明します。また、デベロッパーとシステム管理者を対象としています。Cloud Monitoring で使用可能な機能の詳細については、Cloud Monitoring の概要をご覧ください。

Monitoring では、次の状況に応じて指標を表示、管理できます。

  • 単一プロジェクトの場合
  • 1 つの組織内の複数のプロジェクト
  • 複数の組織に渡る複数のプロジェクトの場合
  • 複数の Google Cloud プロジェクトと AWS アカウントの場合

デフォルトで Google Cloud プロジェクトは、保存されている指標のみを表示できます。ただし、他の Google Cloud プロジェクトをプロジェクトの指標スコープに追加することで、プロジェクトがアクセスできる一連の指標を拡張できます。指標スコープは、現在の Google Cloud プロジェクトがアクセスできる一連の Google Cloud プロジェクトを定義します。

スコープ用プロジェクトは、指標のスコープをホストします。すべての Google Cloud プロジェクトが指標スコープをホストするため、すべてのプロジェクトもスコープ用プロジェクトになります。スコープ用プロジェクトには、指標スコープに関する情報が保存されます。また、指標スコープ用に構成したアラート、稼働時間チェック、ダッシュボード、モニタリング グループも保存されます。指標スコープのスコープ用プロジェクトは、Cloud コンソール プロジェクト選択ツールで選択されたプロジェクトとして識別できます。

たとえば、スコープ用プロジェクトの指標スコープに 3 つの Cloud プロジェクトが含まれているとします。その指標スコープのスコープ用プロジェクトでアラート ポリシーを作成すると、このポリシーによって 3 つのプロジェクトの指標がモニタリングされます。

指標スコープは Google Cloud コンソールまたは Cloud Monitoring API から構成できます。

スコープ用プロジェクトとモニタリング対象プロジェクトの例

Staging プロジェクトと Production プロジェクトに Compute Engine 仮想マシン(VM)インスタンスが含まれているとします。すべての VM の指標を 1 つのビューで表示するには、別のプロジェクト AllEnvironments を作成し、Staging プロジェクトと Production プロジェクトをモニタリング対象プロジェクトとして追加します。この構成では、Staging プロジェクトに保存されている指標を 2 つの方法で表示できます。

  • すべてのプロジェクトの指標を表示するには、Cloud コンソール プロジェクト選択ツールで AllEnvironments を選択します。[モニタリング] ページに移動すると、AllEnvironments プロジェクトの指標スコープにアクセスします。次の図の点線は、3 つのプロジェクトのすべての指標にアクセスできることを示しています。

    マルチビューの指標スコープには、選択した 3 つのプロジェクトすべてが含まれます。

  • Staging プロジェクトの指標のみを表示するには、Cloud コンソール プロジェクト選択ツールを使用して Staging プロジェクトを選択します。[モニタリング] ページに移動すると、Staging プロジェクトの指標スコープにアクセスします。次の図の点線は、Staging プロジェクトのみの指標がアクセス可能であることを示しています。

    「Staging」の指標スコープには「Staging」プロジェクトのみが含まれます。

スコープ用プロジェクトに関するベスト プラクティス

複数の Cloud プロジェクトや AWS アカウントの指標を確認する場合は、スコープ用プロジェクトとして新しい Cloud プロジェクトを使用するか、リソースのないプロジェクトを使用することをおすすめします。

指標スコープにモニタリング対象プロジェクトが含まれている場合、スコープ用プロジェクトに保存されている指標のみをグラフ化またはモニタリングするには、モニタリング対象プロジェクトから指標を除外するフィルタを指定する必要があります。フィルタを使用する必要があると、グラフとアラート ポリシーの複雑さが増し、構成エラーの原因になる可能性があります。おすすめの方法では、こうしたスコープ用プロジェクトで指標を生成しないため、プロジェクトにはグラフやモニタリングの指標がありません。

前述の例はおすすめの方法に沿っています。スコープ用プロジェクト AllEnvironments が作成され、Staging プロジェクトと Production プロジェクトがモニタリング対象プロジェクトとして追加されました。すべてのプロジェクトの組み合わせられた指標を表示またはモニタリングするには、AllEnvironments プロジェクトの指標スコープを使用します。Staging プロジェクトに保存されている指標を表示またはモニタリングするには、そのプロジェクトの指標スコープを使用します。

別の設計について検討します。Production プロジェクトを Staging プロジェクトの指標スコープにモニタリング対象プロジェクトとして追加するとします。すべてのプロジェクトの指標を表示またはモニタリングするには、Staging プロジェクトの指標スコープを使用します。

「本番環境」プロジェクトの指標を含む「ステージング」プロジェクトの指標スコープを示すスクリーンショット。

ただし、この設計では、Staging プロジェクトに保存されている指標の表示やモニタリングが難しくなります。Staging プロジェクトの指標スコープは、Staging プロジェクトと Production プロジェクトを組み合わせた指標を提供します。したがって、Staging プロジェクトに保存されている指標のみを表示またはモニタリングする場合、グラフやアラート ポリシーではフィルタを使用して、Production プロジェクトからのデータを除外する必要があります。

次のステップ