アプリケーションのパフォーマンス指標を Cloud Monitoring に送信するように、Google Kubernetes Engine(GKE)のワークロードを構成できます。これらの指標を使用すると、アプリケーションのパフォーマンスの低下を検出できます。Google Kubernetes Engine は、ワークロードで次のようなパフォーマンス測定の可視化を行います。
- リクエスト: 利用可能な場合、1 秒あたりのリクエスト レートがオペレーションごとにグループ化されて表示されます。
- エラー: オペレーションとレスポンス コード別にグループ化されたエラー率が表示されます。
- レイテンシ: オペレーション別の 50 パーセンタイル レスポンス レイテンシと 95 パーセンタイル レスポンス レイテンシが表示されます。
- CPU とメモリ: CPU とメモリの使用率を、リクエスト量に対する割合で示します。
これらの指標は、Google の書籍『SRE サイトリライアビリティ エンジニアリング』で分散システムのモニタリングに推奨されているゴールデン シグナルに対応しています。
また、ワークロードのログを表示して調べることもできます。
アプリケーションのパフォーマンス指標を使用するには、Cloud Monitoring に指標を送信する方法をアプリケーションに設定する必要があります。推奨される方法については、アプリケーションのパフォーマンス指標を収集するをご覧ください。
アプリケーションのパフォーマンス指標を収集する
サポートされている次のインテグレーションを使用して、Google Kubernetes Engine のアプリケーション パフォーマンス指標を収集できます。
- Cloud Service Mesh: Cloud Service Mesh を使用する場合は、アプリケーションのパフォーマンス指標が自動的に収集されます。
- Istio: オープンソースの Istio を使用している場合は、Google Cloud Managed Service for Prometheus を使用して指標を収集することをおすすめします。
- GKE Ingress: アプリケーション ロードバランサ用の GKE Ingress を構成すると、GKE Ingress の背後にある GKE Service と Deployment のリソースにトラフィックをルーティングする HTTP/S ロードバランサのパフォーマンス指標が自動的に収集されます。
- NGINX Ingress: NGINX Ingress を使用している場合は、Google Cloud Managed Service for Prometheus を使用して指標を収集することをおすすめします。
- Prometheus HTTP と gRPC の指標: アプリケーションが Prometheus HTTP または gRPC 指標を公開する場合は、HTTP サーバーと gRPC サーバーのドキュメントに従って、Google Cloud Managed Service for Prometheus を使用して指標を収集することをおすすめします。
アプリケーションのパフォーマンス指標を表示する
パフォーマンス データを分析に利用できるようになると、アプリケーション ダッシュボードに Deployment の指標が表示されます。