このページでは、Google Cloud Console で現在のデータと過去のデータを表示して Cloud Spanner インスタンスをモニタリングする方法について説明します。
インスタンスの現在のステータスを表示する
Cloud Console で Cloud Spanner インスタンスを開くと、CPU 使用率など、インスタンスの最も重要な指標の現在のステータスが表示されます。インスタンス内の特定のデータベースの現在の指標を表示することもできます。
インスタンスの現在のステータスを表示するには、次の操作を行います。
Cloud Console で、Cloud Spanner インスタンスのリストを開きます。
ステータスを確認するインスタンスの名前をクリックします。
Cloud Console に、インスタンスの概要と、いくつかの主要な指標の現在の値が表示されます。詳しくは、使用可能な指標をご覧ください。
省略可: インスタンス内の特定のデータベースの現在の指標を表示するには、左ペインでデータベースの名前をクリックします。
Cloud Console に、いくつかの重要な指標の現在値が表示されます。
インスタンスの履歴データを表示する
Cloud Console で、インスタンスの履歴データのグラフを表示できます。異なる期間のグラフを表示できます。表示期間は過去 1 時間から過去 30 日までの間で設定できます。また、インスタンス内の特定のデータベースのグラフを表示することもできます。
インスタンスの履歴データを表示するには、次の操作を行います。
Cloud Console で、Cloud Spanner インスタンスのリストを開きます。
ステータスを確認するインスタンスの名前をクリックして、[モニタリング] タブをクリックします。
Cloud Console に、インスタンスの履歴データのグラフが表示されます。詳しくは、使用可能なグラフの種類をご覧ください。
省略可: 期間を変えて履歴データを表示するには、最初のグラフの上にあるボタンを探し、表示したい期間をクリックします。
省略可: グラフに表示されるデータを制御するには、グラフのプルダウン リストのいずれかをクリックします。たとえば、インスタンスがマルチリージョン構成を使用している場合、一部のグラフではプルダウン リストを使用して特定のリージョンのデータを表示できます。すべてのグラフでプルダウン リストが使用できるわけではありません。
省略可: インスタンス内の特定のデータベースの履歴データを表示するには、左ペインでデータベースの名前をクリックします。
Cloud Spanner のグラフと指標
Cloud Console で次のグラフと指標を使用して、インスタンスの現在と過去のステータスを確認できます。グラフと指標はインスタンス レベルで使用できます。インスタンスの特定のデータベースに対して複数のグラフと指標を表示することもできます。
使用可能なグラフと指標 | |
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ノード数 |
インスタンスのノードの数。 インスタンスでのみ使用可能。 |
CPU 使用率 - 移動平均 24 時間 |
CPU 使用率の合計の移動平均。インスタンスの各データベースが使用している CPU リソースの使用率で表します。各データポイントは過去 24 時間の平均を表します。 インスタンスでのみ使用可能。 |
CPU 使用率 - 高い優先度 |
CPU 使用率の合計。インスタンスで優先度の高いタスクが使用している CPU リソースの割合で表します。これらのタスクにはユーザーが開始する大半のリクエストが含まれます。Cloud Spanner が迅速に完了する必要があるメンテナンス タスクも含まれます。詳しくは、優先度の高いタスクをご覧ください。 インスタンスとデータベースで使用可能。 |
CPU 使用率 - 合計 |
CPU 使用率の合計。インスタンスで使用されている CPU リソースの割合で表します。 インスタンスとデータベースで使用可能。
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レイテンシ |
Cloud Spanner がリクエストの処理に費やした時間(秒)。この測定は、Cloud Spanner サービスがリクエストを受信すると開始され、Cloud Spanner サービスがレスポンスの送信を開始すると終了します。詳しくは、レイテンシ指標をご覧ください。 レイテンシ指標は 50 パーセンタイルと 99 パーセンタイルで確認できます。
インスタンスとデータベースで使用可能。 |
1 秒あたりのオペレーションの回数 |
Cloud Spanner が 1 秒間に実行したオペレーションの数。または、1 秒間に Cloud Spanner サーバーで発生したエラー数。 グラフに表示するオペレーションを選択できます。
インスタンスとデータベースで使用可能。 |
スループット(MB/秒) |
インスタンスまたはデータベースで 1 秒間に発生した読み取りまたは書き込みで処理された非圧縮データ量。この値は、バイナリ メガバイト(MB)単位で測定されます。1 MB は 220 バイトです。この測定単位はメビバイト(MiB)ともいいます。 読み取りスループットには、読み取り API のメソッドと SQL クエリに対するリクエストとレスポンスが含まれます。また、DML ステートメントに対するリクエストとレスポンスも含まれます。 書き込みスループットには、Mutation API によるデータの commit に対するリクエストとレスポンスが含まれます。DML ステートメントに対するリクエストとレスポンスは除外されます。 インスタンスとデータベースで使用可能。 |
データベース ストレージの合計 |
インスタンスまたはデータベースに保存されるデータ量。この値は、バイナリバイト単位で測定されます。たとえば、1 GB は 230 バイトで、この単位はギビバイト(GiB)ともいいます。 インスタンスとデータベースで使用可能。 |
バックアップ ストレージの合計 |
インスタンスまたはデータベースに関連付けられたバックアップに格納されているデータの量。この値は、バイナリバイト単位で測定されます。たとえば、1 バイナリ ギガバイト(GB)は 230 バイトで、この単位はギビバイト(GiB)ともいいます。 インスタンスとデータベースで使用可能。 |
次のステップ
- Cloud Spanner の CPU 使用率とレイテンシの指標について理解する。
- Cloud Monitoring でカスタマイズされたグラフとアラートを設定する。
- Cloud Spanner インスタンスの種類について詳しく調べる。