シグナル キャプチャの概要

このドキュメントでは、Spanner 用にキャプチャされる指標、ログ、トレース、統計情報などのテレメトリー シグナルについて説明します。

Spanner は、指標、ログ、トレース、統計情報などのオブザーバビリティ データを生成します。キャプチャされていない一部のシグナルのキャプチャを設定できます。これらのシグナルを使用すると、システムのパフォーマンスの全体像を把握できます。

Spanner の指標

指標は、リクエスト レイテンシや CPU 使用率など、一定の間隔で測定するデータベースの健全性またはパフォーマンスに関する数値データです。

Cloud Monitoring は、サービスと Google Cloud リソースの使用状況を定期的に測定します。Spanner によって収集されるサーバーサイドとクライアントサイドのすべての指標を表示するには、指標リストをご覧ください。

Spanner には、エクスポータを使用して OpenTelemetry または OpenCensus で設定できるカスタム クライアントサイド指標も用意されています。

カスタム クライアントサイド指標を使用すると、オブザーバビリティ バックエンドから費用が発生する場合があります。たとえば、バックエンドとして Cloud Monitoring を使用する場合は、Cloud Monitoring の料金に従って課金されます。

Spanner ログ

ログとは、システムのアクティビティを経時的に生成し、記録したものです。各ログには、タイムスタンプ付きのログエントリが含まれています。各ログエントリは、特定の時点でのイベントを表します。ログの有効化の詳細については、データアクセス監査ログを有効にするをご覧ください。Cloud Logging は、一般的なアプリケーション コンポーネントからロギングのデータを収集します。Spanner によって収集されるログタイプの一覧については、Spanner 監査ログをご覧ください。

Spanner トレース

トレースは、アプリケーションを通過するリクエストのパスを表します。トレースを使用すると、リクエストのフローを追跡し、問題の根本原因を特定できます。OpenTelemetry API を使用して、クライアントサイドとサーバーサイドのトレースを出力するように Spanner クライアント ライブラリを構成できます。OpenTelemetry を使用したトレースの収集の詳細については、トレースの収集の概要をご覧ください。

Spanner 統計テーブル

Spanner には、クエリを実行して次の詳細情報を取得できる一連の組み込み統計テーブルが用意されています。

  • クエリ
  • 読み取り
  • トランザクション
  • Locks
  • テーブルサイズ
  • テーブル オペレーション

使用可能なテーブルの詳細については、Spanner 組み込み統計情報テーブルの概要をご覧ください。

次のステップ