このページでは、Cloud Monitoring が指標データを保持する期間と、データの収集とその表示までのレイテンシに関する情報について説明します。
割り当てと上限では、指標データの上限に関する追加情報を提供します。
指標データの保持
Cloud Monitoring は、指標データを取得して、一定期間の指標タイプの時系列に保持します。この期間は指標タイプによって異なります。詳しくは、データの保持をご覧ください。
期間が終了すると、Monitoring は期限切れのデータポイントを削除します。
時系列のすべてのポイントが期限切れになると、Monitoring は時系列を削除します。削除された時系列は、Monitoring のグラフまたは Monitoring API の結果に表示されません。
指標データのレイテンシ
レイテンシは、新しい指標データポイントが書き込まれてから Monitoring で使用可能になるまでにかかる時間を指します。この時間は、モニタリング対象リソースやその他の要因によって異なります。
指標リストに含まれる指標タイプの説明には、「60 秒ごとにサンプリング」のようなステートメントが含まれます。サンプリング後、データは最長 240 秒間表示されません。
つまり、Monitoring は 1 分ごとに 1 つの測定を収集しますが(サンプリング レート)、データの取得には最大 4 分かかることがあります(レイテンシ)。そのため、コレクションを記録するタイムスタンプが最大で 4 分前になる場合があります。
たとえば、Python 用のクライアント ライブラリについて考えてみましょう。
minutes
というラベルの時系列クエリメソッド フィールドで、クエリの対象となる時間間隔を指定します。minutes=5
を設定すると、クエリは時間間隔(now - 5 minutes, now]
でデータを取得します。指標データのレイテンシのため、このフィールドをminutes=5
に設定することをおすすめします。カスタム指標を使用していて、Monitoring API を使用して既存の時系列に新しいデータポイントを書き込む場合は、データを数秒で取得できます。
一方、新しい時系列に最初のデータポイントを書き込むときは、データを取得するのに数分待つことが必要な場合があります。存在しない時系列にデータポイントを書き込むと、時系列の作成が開始され、追加の時間を要します。