表計算を作成するための適切な権限がある場合、Looker の関数と演算子を使用せずに、ショートカットの計算を使用して、Explore のデータテーブルにある数値フィールドに対して一般的な計算を実行できます。
[合計] 行の値に表計算を直接適用することもできます。
合計行の計算が混乱を招く理由
このページの例と説明は、Explore クエリの例(注文アイテム数、ユーザー数、ユーザーごとの注文アイテム、および合計オプションを適用して注文作成日でグループ化した平均注文アイテム)に基づいています。
ユーザーあたりの注文数の合計は 4.5 です。これは 54,767(注文アイテムの合計) を 12,290(ユーザー数の合計)で割った四捨五入合計値です。
[平均注文アイテム数] の合計は 54,767 です。これは、合計注文アイテム数 54,767 を 1 で割った値です。この値をユーザーに表示することは意味がない可能性があります。
表計算の使用のドキュメント ページの表計算を使用する際の考慮事項で説明するように、表計算では、データ列の値ではなく、単一の合計行に基づいて合計が計算されます。この結果は、ユーザーごとの注文アイテム数の表計算の合計など、一部の計算では明確に理解できます。
ただし、集計を実行する表計算(percentile
と median
を使用する計算など)では、Explore の例での平均注文アイテムの合計のように、混乱を招く方法で合計を計算する場合があります。
合計行の計算結果を null 記号に置き換える
表計算の合計が混乱を招く可能性がある場合は、次の表計算式を使用して合計のいずれかを null 記号に置換できます。my_grouping_dim
をグループ化ディメンションに、table_calc
を合計行で null を表示する表計算に置き換えます。
if(is_null(my_grouping_dim), null, <table_calc>)
前の式が平均注文アイテム表計算に適用される場合、表計算では、データテーブルの合計行の平均注文アイテムの合計に null 記号が表示されます。
if(is_null(${orders.created_date}), null, mean(${order_items.count}))
データテーブルの結果は次のようになります。
参考情報
メジャーの合計数のトラブルシューティングの詳細については、合計がテーブルの値と一致しない理由をご覧ください。ベスト プラクティスのページ。