このページで説明する方法の代わりに、表計算を作成するための権限を付与されている場合は、Looker の関数と演算子を使用せずに、ショートカットの計算を使用して、Explore のデータテーブルにある数値フィールドで一般的な計算を行うこともできます。
表計算を使用すると、アドホック指標を作成して、Explore のクエリによって返されるデータの計算を行うことができます。これは、前の行に対する比率や前の行からの変化率などの指標を計算する際に活用できます。
このページでは、これらの指標(ダウン列とピボット行間の両方)の計算方法について説明します。
offset()
を使用して、前の行に対する比率の列と前の行からの変化率の列を計算する
offset()
表計算関数を使用すると、同じ列の他の行の値を参照できます。これは、前の行に対する比率の列と前の行からの変化率の列を計算するのに最適です。
次の例では、[Orders Created Date] 別にグループ化された [Orders Count] が含まれる次の表のデータを使用します。
offset()
を使用して前の行に対する比率の列を計算する
orders.count
について前の行に対する比率を計算するには、次のように表計算を作成します。
${orders.count} / offset(${orders.count}, -1)
この計算では、列内の各値を前の行の値で除算します。
offset()
を使用して前の行からの変化率を計算する
前の行に対する比率と同様に前の行からの変化率を計算し、計算結果全体に対して 1 ずつ減算できます。
${orders.count} / offset(${orders.count}, -1) -1
結果
前の行に対する比率と前の行からの変化率の計算では、次の結果が得られます。
[テーブル計算の作成] の [形式] プルダウン メニューから、または [テーブル計算の編集] ポップアップで、あるいはページ内テーブルの計算ラボ機能が有効になっている場合はページ内テーブル計算エディタで形式を選択して、テーブル計算値の形式をカスタマイズできます。または、カスタム書式設定の数値フィールドへの追加に関するドキュメント ページで説明されているカスタム書式設定を使用することもできます(利用可能なデフォルト形式以外の形式が必要な場合)。
pivot_offset()
を使用して、行間で前の行からの変化率の列と前の行に対する比率の列を計算する
ピボット結果では、pivot_offset()
表計算関数を使用して、同じ行の異なる列にある値を参照できます。次の例では、pivot_offset(), -1
を使用して、前の行ではなく前の列を参照しています。
次の例では、[Orders Created Date] 別にグループ化され [Users Age Tier] でピボット化された [Orders Count] が含まれる次の表のデータを使用します。
pivot_offset()
を使用して、ピボットされた行間で前の行に対する比率の列を計算する
行間で前の行に対する比率を計算するには、前の行に対する比率の列と前の行からの変化率の列を計算する方法を示す例で offset()
が使用されていたのと同じ方法で pivot_offset()
を使用します。
${orders.count} / pivot_offset(${orders.count}, -1)
この式は、テーブル内の各値を同じ行内の(1 列分左側にある)値で除算します。これにより、次の表が表示されます。
pivot_offset()
を使用して、ピボットされた行全体で前期に対する変化率の列を計算する
ここでも、下の列を計算するときに offset()
を使用するのと同じ方法で、pivot_offset()
を使用して、ピボット行間で計算を行うことができます。
(${orders.count} / pivot_offset(${orders.count}, -1)) - 1
これは前の行に対する比率と同じ式で、1 を引いた値になります。これにより、次の表が表示されます。