サードパーティ アドオンとの統合

1.6 バージョンの asm-gcp-multicloud プロファイルでは、PrometheusKialiGrafana の各アドオンがデフォルトで有効になっていますが、該当するサードパーティのドキュメントに沿って独自のインスタンスをインストールすることをおすすめします。さらに、これらのアドオンは Anthos Service Mesh 1.8 のすべてのプロファイルから削除されています。アドオンが削除された理由の詳細については、アドオンの統合の再作業をご覧ください。

Prometheus への指標のエクスポートを有効にする

Prometheus、Grafana、または Kiali のダッシュボードを使用するには、Prometheus に指標をエクスポートするように Anthos Service Mesh を構成する必要があります。Anthos clusters on VMware またはベアメタルに Anthos Service Mesh をインストールする場合、Prometheus への指標のエクスポートはデフォルトで有効になります。これらのプラットフォームでは、ダッシュボードの独自のインスタンスをインストールする準備が整っています。

Google Cloud クラスタで GKE の Prometheus への指標のエクスポートを有効にできますが、その手順はクラスタが同じプロジェクトにあるか、別のプロジェクトにあるかによって異なります。

同じプロジェクト

  1. 次の YAML をコピーして prometheus-metrics-export.yaml というファイルに貼り付けます。
apiVersion: install.istio.io/v1alpha1
kind: IstioOperator
spec:
  values:
    telemetry:
      enabled: true
      v2:
        enabled: true
        prometheus:
          enabled: true
        stackdriver:
          enabled: false
  1. GKE への Anthos Service Mesh のインストールの手順を行い、Google 提供のスクリプトを使用して Anthos Service Mesh をインストールまたはアップグレードします。スクリプトの実行時に、次のオプションを指定します。
--operator_overlay prometheus-metrics-export.yaml

例:

./install_asm \
  --project_id PROJECT_ID \
  --cluster_name CLUSTER_NAME \
  --cluster_location CLUSTER_LOCATION \
  --mode install \
  --output_dir DIR_PATH  \
  --enable_all \
  --operator_overlay prometheus-metrics-export.yaml

Anthos Service Mesh を構成する必要のある他のオーバーレイ ファイルを指定してください。

  1. Anthos Service Mesh のインストールを完了して、ワークロードの自動サイドカー プロキシ インジェクションを有効にします。詳しくは、ワークロードのデプロイと再デプロイをご覧ください。

異なるプロジェクト

  1. Anthos Service Mesh をインストールするところまで、GKE でのマルチプロジェクトのインストールと移行の手順に沿って進めます。

  2. istioctl install コマンドに、--set prometheus.enabled=true--set stackdriver.enabled=false を追加します。オプション機能を有効にするために必要な他のオーバーレイ ファイルを必ず含めるようにしてください。次に例を示します。

    istioctl install \
     -f asm/istio/istio-operator.yaml \
     -f asm/istio/options/multiproject.yaml \
     -f asm/istio/options/multicluster.yaml\
     --set prometheus.enabled=true \
     --set stackdriver.enabled=false \
     --set revision=asm-1614-2
    

    これにより、Prometheus への指標のエクスポートが有効になり、GKE の Cloud Monitoring と Cloud Logging への指標のエクスポートが無効になります。

  3. Anthos Service Mesh のインストールを完了して、ワークロードの自動サイドカー プロキシ インジェクションを有効にします

サードパーティのドキュメント

Cloud Marketplace から Prometheus と Grafana をデプロイするか、次のドキュメントを参照してインストールしてください。