テストクローンの作成

本番環境に移動する前に、テストクローンを使用して、Compute Engine で移行済みの VM を試すことができます。テストクローンを作成すると、Migrate for Compute Engine は移行元のプラットフォームから VM のクローンを作成し、そのクローンをテスト用として Compute Engine に移動します。移行元のプラットフォームが Azure の場合は、VM を停止する必要があります。VM はテストクローンの実行後に再起動できます。

制限事項

テストクローンには次の制限があります。

  • 移行先での変更は移行元のプラットフォームに反映されません。
  • 各 VM に一度に作成できるテストクローンは 1 つのみです。
  • 移行元のプラットフォームが Azure の場合、テストクローンを使用する前に移行元の VM を停止する必要があります。この間、Migrate for Compute Engine は VM のスナップショットを作成します。テストクローンの実行後、移行元の VM を再起動できます。
  • 移行元の VM が Azure または AWS の場合、Migrate for Compute Engine Manager Wave でのみテストクローンを作成できます。

始める前に

  • テストクローンを作成するには、Cloud Extension を設定する必要があります。

テストクローンの作成

テストクローンは次の方法で作成できます。

  • Migrate for Compute Engine Manager の Wave から。
  • VMware vCenter のコマンドを通じて(移行元のプラットフォームが VMware の場合)。

Migrate for Compute Engine Manager を使用したテストクローンの作成

Migrate for Compute Engine Manager を使用する場合、有効なランブックを使用して移行 Wave からテストクローンを実行します。ランブックは、移行する VM の一覧です。

  1. テストクローンとして移行する VM を含むランブック CSV をダウンロードします。

    有効な Wave を作成できるように、必要に応じてランブック CSV を編集します。

  2. ダウンロードしたランブックから有効な Wave を作成します。

  3. Migrate for Compute Engine Manager の [Waves] タブで Wave を選択します。

  4. [Action] > [New Job] をクリックします。

  5. [New Job] ダイアログで、プルダウンから [Test Clone] を選択します。

  6. [Start] をクリックして、テストクローンの作成を開始します。

このプロセスの詳細については、ジョブの作成をご覧ください。

VMware vCenter を使用したテストクローンの作成

移行元のプラットフォームが VMware の場合、vCenter のユーザー インターフェースでテストクローンを作成できます。

  1. vSphere Web Client を開き、目的の仮想マシンを選択します。
  2. VM を右クリックし、[Migrate for Google Compute Engine Operations] > [Test Clone] を選択します。
  3. プルダウン メニューから、[Cloud Extension] を選択します。
  4. [ Cloud Extension ] 画面で、必要に応じてテストクローン VM に名前を付け、[Next] をクリックします。クラウド インスタンス画面が表示されます。
  5. この画面では、推奨される適正化の内容が示されます。

    使用するインスタンスを決めたら、[Instance Type] プルダウンからインスタンスを選択します。

    使用可能なインスタンスのサイズと最適化案を表示するクラウド インスタンスの画面

  6. [Next] をクリックします。[Networking] 画面が表示されます。

  7. プルダウン メニューから目的の [Subnet] を選択します。

  8. 必要なネットワーク タグをカンマ区切りのリストで入力します。ネットワーク タグは、特定のファイアウォール ルールやネットワーク ルートにインスタンスを割り当てるために使用します。たとえば、複数の VM インスタンスでウェブサイトを提供している場合、それらのインスタンスにタグを付け、そのタグに HTTP アクセスを許可するファイアウォール ルールを適用します。

  9. プルダウン メニューから [Instance Service Account] を選択します(省略可)。

  10. [Configure Private IP] プルダウン リストから動的 IP アドレスまたは静的 IP アドレスを選択します。

    • サブネットで使用可能なアドレスを自動的に割り当てる場合は、[Auto] を選択します。
    • 予約済みの静的 IP アドレスを入力する場合は、[Static] を選択します。静的 IP アドレスの作成については、Compute Engine の静的内部 IP アドレスの予約に関するガイドをご覧ください。
  11. [Edge Node] プルダウン リストから、移行を処理する Cloud Extension のプライマリ ノードを選択します。

  12. テストクローンに外部 IP を付与するかどうか選択します。付与する場合、エフェメラル IP アドレスを使用するか、Google Cloud コンソールで作成した外部 IP アドレスを入力します。

  13. [Next] をクリックします。[Summary] 画面が表示されます。

  14. 概要を確認して、[Finish] をクリックします。

次のステップ