概要
Cloud 請求先アカウントは、特定の Google Cloud リソースセットに対する支払いを誰が行うかの定義に使用され、1 つ以上の Google Cloud プロジェクトにリンクできます。プロジェクトの利用料金は、リンクされた Cloud 請求先アカウントに請求されます。
Cloud 請求先アカウントは 2 種類あり、Google Cloud サービスのお支払いの方法と時期、Google Maps Platform API の使用方法が異なります。
請求書発行
請求書発行がある場合は、まず料金が発生し、その後、月次請求書が届きます。料金は、小切手または銀行振込でお支払いいただけます。特定の月の請求書は翌月の第 5 営業日までに取得できます。
セルフサービス請求
セルフサービス請求先アカウントがある場合、次のいずれかの方法で料金が自動的に請求されます。
- 定期的な月ごとのサイクル(毎月の請求)
- アカウントの利用料金が一定金額に達したとき(限度額請求)
Google Cloud と Google Maps Platform の費用に加え、前の請求期間の未払い料金が請求されます。
請求サイクルの設定方法
- 請求書が発行される Cloud 請求先アカウントの場合、通常は 1 か月に 1 つの請求書を受け取り、請求書の支払い期間(支払い条件)は Google との契約によって決まります。
- セルフサービスの Cloud 請求先アカウントの場合、アカウントの作成時に請求サイクルが自動的に割り当てられます。請求サイクルを選択することはできず、請求サイクルを変更することもできません。
Cloud Billing の請求サイクルを表示する
Cloud Billing の請求サイクルを表示して、請求方法と請求時期を確認するには、Cloud 請求先アカウントのお支払いの概要を表示します。
Google Cloud Console で Cloud 請求先アカウントにログインします。
プロンプトで、請求サイクルを表示する Cloud 請求先アカウントを選択します。選択した請求先アカウントの請求の概要ページが表示されます。
請求の概要ページで、[お支払いの概要] タブをクリックします。
現在の未払い残高、前回のお支払い日とお支払い額とともに請求サイクルが表示されます。
請求書発行(条件): この Cloud 請求先アカウントは Cloud 請求書発行アカウントであり、まず料金が発生し、その後、月次請求書が届ことを意味します。請求された費用を小切手か銀行振込でお支払いいただきます。特定の月の請求書は翌月の第 5 営業日までに取得できます。支払い条件は、料金のお支払い期限を含めて、かっこ内に表示されます(たとえば、30 日以内に全額)。利用規約に従って、Google との間で合意した期間内にお支払いいただく必要があります。詳しくは、料金のお支払いについてご覧ください。
毎月の自動支払い: この Cloud 請求先アカウントの請求サイクルは月次で、支払い方法がリンクされており(クレジット カードや銀行口座など)、毎月 2 日に前月分の利用料金が自動的に請求されます。
自動支払い: この Cloud 請求先アカウントには限度額請求サイクルがあって、支払い方法がリンクされており(クレジット カードや銀行口座など)、発生した Google Cloud の費用が自動的に割り当てられたしきい値を満たすと自動的に請求されます。また、月末までに発生した請求額の残高は、翌月の 1 日に、リンクされている支払い方法に対して自動的に請求されます。
限度額請求の詳細については、こちらをご覧ください。
限度額請求について
限度額請求は自動支払いの Cloud 請求先アカウントで、お支払い基準額が自動的に割り当てられています。限度額とは、その金額に達するとメインのお支払い方法(クレジット カードや銀行口座など)に請求が行われる使用量のレベルです。
限度額請求の請求期間の場合、以下のようになります。
- 毎月 1 日、および残高がお支払い基準額に達した時点で自動的に課金されます。
- 請求額には、Google Cloud と Google Maps Platform の現在の費用と、前月の未払い残高に加え、一部の国で適用される税金と手数料が含まれます。
- アカウントの費用が急激に増えた場合は、請求金額がお支払い基準額を上回る場合があります。
- 1 か月の間にアカウントの利用料金が繰り返し Cloud Billing 限度額に達した場合は、同じ月に複数回請求されることがあります。
次のグラフは、限度額請求の典型的な 2 つのケースを表しています。最初のケースでは、その月の未払い料金の合計がお支払い基準額を下回るため、翌月の 1 日に残高が自動的に請求され、お支払基準額は変わりません。2 つ目のケースでは、月末までに未払いの費用がお支払い基準額を超えたことで、自動請求がトリガーされ、お支払い基準額も引き上げられる可能性があります。
基準額の決定方法
- セルフサービスの Cloud 請求先アカウントを初めて作成するときには、開始時の基準額が自動的に付与されます。基準額は選択できません。また、基準額を直接編集することはできません。
- Cloud 請求先アカウントが正常な状態の場合、未払い金によって基準額の支払いがトリガーされると、基準額が自動的に引き上げられます。この調整は、アカウントが最終的な限度額に達するまで数回発生する場合があります。
- 限度額は、アカウント、国、通貨によって異なります。
- Cloud Billing 利用限度額が引き上げられてもユーザーにメールや通知は送信されませんが、現在の基準額は Google Cloud コンソールの [お支払い] ページでいつでも確認できます。
お支払い基準額の確認
お支払い基準額を確認するには、Cloud 請求先アカウントのお支払いの概要を表示します。
Google Cloud コンソールで Cloud 請求先アカウントにログインします。
プロンプトで、お支払い基準額を確認する Cloud 請求先アカウントを選択します。選択した請求先アカウントの請求の概要ページが表示されます。
請求の概要ページで、[お支払いの概要] タブを選択します。
お支払いの概要ページで、割り当てられた基準額は、請求期間とともに「残高」カードに表示されます。
たとえば、Cloud Billing のご利用限度額が $100.00 で、まだその月の請求が行われていない場合は、「お支払い基準額 $100.00 が利用可能です」というメッセージが表示されます。
お支払い基準額は、次のようにお支払い設定で確認することもできます。
- [お支払い] ナビゲーション メニューで [お支払い設定] をクリックします。
[お支払いアカウント] カードで限度額を確認します。
たとえば、Cloud Billing のご利用限度額が $1000.00 の場合は、「毎月 1 日に自動で請求が行われます。それより前に残高が $1,000.00 に達した場合は、直ちに請求が行われます」というメッセージが表示されることがあります。
関連トピック
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