このページでは、Cloud Storage バケットにエクスポートされた CSV 形式のレポート マネージャーの組み込み履歴レポートにアクセスする方法について説明します。また、レポート データのデータ保持期間を変更する手順も説明します。
データの保持期間を変更する
デフォルトでは、レポートのレポートデータは、レポート マネージャーで定義されている既存の保持期間に従って保持されます。デフォルトでは、保持期間は 1 年に設定されています。[データの保持期間を変更] では、保持期間を最大 10 年間延長し、保持期間を 1 日~ 10 年間に変更できます。
データの保持期間を短縮すると、短縮した期間のデータは取得できなくなります。たとえば、データ保持期間を 10 年から 8 年に変更すると、最も古い 2 年間のレポート データが失われます。
データの保持期間を変更する手順は次のとおりです。
- [レポート] タブをクリックし、プルダウン メニューから [過去のレポートをエクスポート] を選択します。
- [データ保持期間を変更] をクリックします。
- [Retain data for] フィールドに保持期間を入力し、プルダウンから [年]、[月]、[週]、[日] を選択します。
- [データ保持期間を変更することを確認するには、こちらを選択してください] チェックボックスをオンにします。
[保存] をクリックします。
変更した保持期間が有効になるまでに 1 日かかることがあります。
履歴レポートをエクスポートする
過去のレポートをエクスポートするには、次の要件を満たす必要があります。
- Cloud Storage バケット。このバケットは、エクスポートされたレポートの宛先として機能します。新しい Cloud Storage バケットを作成するか、既存のバケットを使用できます。
- バケットに Storage オブジェクト作成者(
roles/storage.objectCreator
)IAM ロールを割り当てます。このロールには、レポートをエクスポートする Cloud Storage バケットへのアクセス権が付与されます。バケットにロールを割り当てる作業は 1 回限りです。 - レポートをエクスポートするための Backup and DR Backup User(
roles/backupdr.backupUser
)IAM ロールが割り当てられている。
過去のレポートを Cloud Storage バケットにエクスポートする手順は次のとおりです。
- [レポート] タブをクリックし、プルダウン メニューから [過去のレポートをエクスポート] を選択します。
アイコンをクリックし、[開始日] と [終了日] を選択します。選択できる開始日は、レポートに設定されている保持期間に基づいて制限されます。選択できる [To] の日付は昨日までです。
[エクスポートするレポート] セクションで、エクスポートするレポートを次のカテゴリのいずれかから選択します。
- 監査
- ジョブ
- 保護
- バックアップ プランのコンプライアンス
- 概要
- 使用率
[バケット名] フィールドに、組み込みレポートをエクスポートするために作成したバケット名を入力します。過去 90 日間にレポートをエクスポートしていない場合は、バケット名を再度入力する必要があります。
Cloud Storage バケットに権限を割り当てる手順は次のとおりです。このロールにより、レポートをエクスポートする Cloud Storage バケットにアクセスできます。
- Google Cloud コンソールに移動し、[Cloud Shell を有効にする] をクリックします。
管理コンソールに表示されたコマンドをコピーして貼り付けます。このロールには、レポートをエクスポートする Cloud Storage バケットにアクセスする権限が付与されます。
gcloud storage buckets add-iam-policy-binding gs://BUCKET_NAME --member=SERVICE_ACCOUNT --role=roles/storage.objectCreator
次のように置き換えます。
BUCKET_NAME
: ストレージ バケットに付ける名前。SERVICE_ACCOUNT
: ストレージ バケットに関連付けられたサービス アカウント。たとえば、my-service-account@my-project.iam.gserviceaccount.comなどです。
権限を割り当てたら、管理コンソールに移動し、[前提条件] チェックボックスをオンにします。
[エクスポート] をクリックします。
省略可: [詳細を表示] をクリックして、レポートのエクスポートの詳細ステータスを確認します。
レポートは CSV 形式で Cloud Storage バケットにエクスポートされます。
Cloud Storage バケットでエクスポートされたレポートにアクセスする
Cloud Storage バケットにエクスポートされたレポートにアクセスする手順は次のとおりです。
- Google Cloud コンソールで、Cloud Storage の [バケット] ページに移動します。
- レポートのエクスポートに使用したバケットを選択します。
- レポートを選択して [ダウンロード] をクリックします。