単一ノードの VMware Engine プライベート クラウドを作成する
このドキュメントでは、単一ノードのプライベート クラウドを作成する方法について説明します。単一ノードのプライベート クラウドを使用すると、パイロットや概念実証の評価といった非本番環境における Google Cloud VMware Engine の使用を体験できます。単一ノードのプライベート クラウドは有効期限があり、1 つのノードと 1 つのクラスタのみが含まれ、60 日後に自動削除されます。単一ノードのプライベートクラウドをいつでも 3 つのノードに拡張して標準のプライベート クラウドに変換することが可能です。
単一ノードのプライベート クラウドに関するコンセプトの情報については、単一ノードのプライベート クラウドをご覧ください。
Google Cloud CLI と API の要件
gcloud
コマンドライン ツールまたは API を使用して VMware Engine リソースを管理するには、以下で説明するようにツールを構成することをおすすめします。
gcloud
デフォルトのプロジェクト ID を設定します。
gcloud config set project PROJECT_ID
デフォルトのリージョンとゾーンを設定します。
gcloud config set compute/region REGION
gcloud config set compute/zone ZONE
gcloud vmware
ツールの詳細については、Cloud SDK リファレンス ドキュメントをご確認ください。
API
このドキュメント セットの API の例では、cURL
コマンドライン ツールを使用して API がクエリされています。cURL
リクエストには、有効なアクセス トークンが必要です。有効なアクセス トークンを取得するにはさまざまな方法があります。次の手順では、gcloud
ツールを使用してアクセス トークンを生成します。
Google Cloud にログインします。
gcloud auth login
アクセス トークンを生成して TOKEN にエクスポートします。
export TOKEN=`gcloud auth print-access-token`
TOKEN が正しく設定されていることを確認します。
echo $TOKEN
API へのリクエストで認証トークンを使用します。次に例を示します。
curl -X GET -H "Authorization: Bearer \"$TOKEN\"" -H "Content-Type: application/json; charset=utf-8" https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations
Python
このドキュメントの Python コードサンプルは、VMware Engine ライブラリを使用して API と通信します。このアプローチを使用するには、ライブラリをインストールし、アプリケーションのデフォルト認証情報を構成する必要があります。
Python ライブラリをダウンロードしてインストールします。
pip install google-cloud-vmwareengine
シェルで次のコマンドを実行して、ADC 情報を構成します。
gcloud auth application-default login
または、サービス アカウント キー ファイルを使用します。
export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="FILE_PATH"
ライブラリの詳細については、リファレンス ページまたは GitHub のコードサンプルをご覧ください。
準備
- VMware Engine ネットワークを作成します(まだ作成していない場合)。
単一ノードのプライベート クラウドを作成する
次の手順で単一ノードのプライベート クラウドを作成します。
コンソール
Google Cloud コンソールで、[プライベート クラウド] ページに移動します。
[作成] をクリックします。
[標準プライベート クラウド] を選択します。
プライベート クラウドをデプロイするロケーションを選択します。
プライマリ クラスタのノードタイプを選択します。
[単一ノード] を選択して、単一ノードのプライベート クラウドを作成します。
プライベート クラウドの残りの詳細情報を入力し、[保存] をクリックします。
gcloud
gcloud CLI を使用して単一ノードのプライベート クラウドを作成する手順は次のとおりです。
省略可: プロジェクトで使用可能なリージョンとゾーンの名前が不明な場合は、
gcloud vmware locations list
コマンドを実行して一覧表示できます。gcloud vmware locations list
60 日後に期限が切れる単一ノードのプライベート クラウドを作成するには、
gcloud vmware private-clouds create
コマンドを使用します。gcloud vmware private-clouds create PRIVATE_CLOUD_ID \ --description= "" \ --location=ZONE \ --cluster="CLUSTER_ID" \ --node-type-config=type=standard-72, count=1 \ --management-range=IP_ADDRESS \ --vmware-engine-network="REGION" \ --type=TIME_LIMITED
以下のように置き換えます。
PRIVATE_CLOUD_ID
: このプライベート クラウドの名前。CLUSTER_ID
: このリクエストのクラスタ ID。ZONE
: このプライベート クラウドのゾーンIP_ADDRESS
: このプライベート クラウドの IP アドレスと範囲(例:192.168.1.0/24
)。REGION
: このプライベート クラウドのリージョン。
出力例:
Create in progress for private cloud [projects/PROJECT_ID/locations/ZONE/operations/OPERATION_ID].
省略可: プライベート クラウドの作成のステータスを確認するには、
gcloud vmware operations describe
コマンドとgcloud vmware private-clouds list
コマンドを使用します。gcloud vmware operations describe OPERATION_ID \ --location=ZONE
gcloud vmware private-clouds list \ --location=ZONE
出力は次のようになります。
NAME PROJECT LOCATION CREATE_TIME STATE VCENTER_FQDN PRIVATE_CLOUD_ID PROJECT_ID ZONE 2023-03-01T13:08:21.507Z CREATING VCENTER_FQDN
省略可: プライベート クラウドの詳細を確認するには、
gcloud vmware private-clouds describe
コマンドを実行します。gcloud vmware private-clouds describe PRIVATE_CLOUD_ID \ --location=ZONE
gcloud vmware private-clouds credentials describe
コマンドを実行して、vCenter と NSX-T の認証情報をそれぞれ取得します。gcloud vmware private-clouds vcenter credentials describe PRIVATE_CLOUD_ID \ --location=ZONE
gcloud vmware private-clouds nsx credentials describe PRIVATE_CLOUD_ID \ --location=ZONE
REST
VMware Engine API によって単一ノードのプライベート クラウドを作成する手順は次のとおりです。
POST
リクエストを行って、単一ノードのプライベート クラウド(60 日後に期限が切れる)を作成します。POST https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/ZONE/privateClouds?private_cloud_id=PRIVATE_CLOUD_ID { "description": "my private cloud", "network_config": { "vmware_engine_network": "projects/PROJECT_ID/locations/REGION/vmwareEngineNetworks/REGION-default", "management_cidr": "192.168.0.0/24" }, "management_cluster": { "cluster_id": "CLUSTER_ID", "node_type_configs": { "standard-72": { "node_count": 1 } } }, "type": "TIME_LIMITED" }
以下のように置き換えます。
PROJECT_ID
: このリクエストのプロジェクトZONE
: このプライベート クラウドのゾーンPRIVATE_CLOUD_ID
: このリクエストのプライベート クラウドの名前。REGION
: このプライベート クラウドのリージョン。CLUSTER_ID
: このリクエストのクラスタ ID。
省略可: オペレーションに
POST
リクエストを送信して、プライベート クラウド作成のステータスを確認します(最長で 2 時間かかることがあります)。POST "https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/ZONE/operations/OPERATION_ID
POST
リクエストを行って、ゾーン内のプライベート クラウドを一覧表示します。POST "https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/ZONE/privateClouds
以下のように置き換えます。
PROJECT_ID
: このリクエストの IDZONE
: このプライベート クラウドのゾーンOPERATION_ID
: このプライベート クラウドのオペレーション ID
省略可:
GET
リクエストを行ってプライベート クラウドの詳細を取得します。GET https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/ZONE/privateClouds/PRIVATE_CLOUD_ID
PROJECT_ID
: このプロジェクトの IDPRIVATE_CLOUD_ID
: このプライベート クラウドの IDZONE
: このプライベート クラウドのゾーン
GET
リクエストを個別に行い、vCenter と NSX-T の認証情報をそれぞれ取得します。GET https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/ZONE/privateClouds/PRIVATE_CLOUD_ID:showVcenterCredentials
GET https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/ZONE/privateClouds/PRIVATE_CLOUD_ID:showNsxCredentials
VMware Engine でプライベート クラウドが作成され、Google Cloud コンソールからアクセス可能になるまで、約 30 分から 2 時間かかります。