トラブルシューティング ガイド

グラフ、レポート、データソースで問題が発生した場合は、このガイドにその問題が記載されているかどうかを確認してください。問題が記載されている場合は、[解決手順] をクリックして、問題を詳細に調査し、修正する方法をご覧ください。

健全性維持の基本手順

Looker Studio に関する問題の中には、一時的なネットワーク エラーやバックエンドの誤動作が原因で発生するものがあります。問題のトラブルシューティングに多くの時間を費やす前に、以下の健全性維持の基本手順を実施することをおすすめします。1 つの手順を試すたびに、問題が解決したかどうか確認してください。

考えられる症状とエラー メッセージ

エラー メッセージは Code フォントで表示されます。

  • ページが応答しない

  • System error

  • Looker Studio is not available

解決手順

  • ブラウザ ウィンドウを更新します。
  • ブラウザのキャッシュと Cookie を削除します。
  • ブラウザを再起動します。
  • 別のブラウザを使用してみます。
  • パソコンを再起動します。
  • 可能であれば、別のパソコンを使用してみます。

上記の手順を試しても問題を解決できない場合は、少し待ってから再度確認します。問題が解決しない場合は、同じ問題が発生しているユーザーが他にいないかどうかを Looker フォーラムで検索して、ご確認ください。

アクセスに関する問題

Google Workspace または Cloud Identity をご利用の場合、Looker Studio を使用するには、組織の管理者が Looker Studio を有効にする必要があります。

表示される可能性があるエラー メッセージ

エラー メッセージは Code フォントで表示されます。

We are sorry, but you do not have access to this service. Please contact your Organization Administrator for access.

解決手順

組織の Looker Studio を有効にするよう組織の管理者に依頼します。詳しくは、Looker Studio のエンタープライズ機能に関する記事をご覧ください。

接続の問題

データ接続に関する問題が発生する原因は複数あります。共有されているデータソース内のデータを表示するための適切な認証情報がない場合などには、なんらかの問題が発生することが想定されます。その他の理由としては、設定が破損しているまたは未完了であることや、データソースが削除されていること、データに対する認証の喪失などが挙げられます。

データセットへの接続に関する問題を解決するには、以下の手順をお試しください。

表示される可能性のあるエラー メッセージ

エラー メッセージは Code フォントで表示されます。

  • Missing data source
  • Data set configuration error
  • No data set access
  • Data source not attached
  • Data source needs to be added
  • The underlying data has changed
  • Database connection error

解決手順

グラフの設定に関する問題

不完全または互換性がないグラフの設定がグラフに含まれている場合、エラーが表示されます。

表示される可能性のあるエラー メッセージ

エラー メッセージは Code フォントで表示されます。

  • System error
  • Chart configuration incomplete
  • Invalid combination of metrics and dimensions

解決手順

Invalid combination of metrics and dimensions エラーについて

このエラーは、データソースでサポートされていない方法でグラフでデータを可視化しようとした場合に発生します。これは、特定のフィールドのみ同時にクエリできる固定構造にデータが保存される Google アナリティクスや Google 広告などの一部のバックエンド システムの制限事項です。

ユーザー インターフェースと機能に関する問題

Looker Studio が突然動作しなくなったり、誤作動したりする場合は、互換性のない拡張機能やアドオンが原因であることが考えられます。

考えられる症状とエラー メッセージ

エラー メッセージは Code フォントで表示されます。

  • 機能が動作しない
  • UI 要素が表示されない
  • サービスが応答しなくなった
  • Sorry! We can't save this report right now.

解決手順

  • このページで説明した 健全性維持の基本手順を試してみます。
  • 他のブラウザを試してみます。
  • ブラウザの拡張機能とアドオンを無効にします。
すべての拡張機能を無効にして問題が解決した場合は、問題の原因となっている拡張機能が見つかるまで、拡張機能を 1 つずつ再度追加してみてください(その後、わかったことを Looker フォーラムに投稿することをご検討ください)。

統合に関する問題

統合に関する一般的な問題は、次のバケットに分類できます。

  • 不適切な結合
  • データソースの接続がない、または正しくない
  • 統合の結果に関する問題や混乱

不適切な結合に関する症状とエラー メッセージの例

エラー メッセージは Code フォントで表示されます。

  • One or more join configurations is incomplete.
  • One or more join configurations is missing a join condition.
  • Join key incomplete. Each selected data source must specify a join key field for every join key.
  • フィールドが「欠落」していて結合条件で使用できない(ピンク色)

解決手順

  • 結合の設定を編集します。
  • 統合の各設定に結合条件と結合演算子が含まれていることを確認します(クロス結合を使用していて、結合条件を使用できない場合を除きます)。
  • フィールドが欠落している場合: 該当するフィールドを削除するか、結合設定の各ペアに対応するフィールドがあることを確認します。

データソースの接続がない、または不正確な場合のエラー メッセージの例

One or more tables is missing its data source.

解決手順

データソースが欠落しているテーブルを再接続します。

Google アナリティクス 4 の割り当ての上限に達した場合

2022 年 11 月 7 日より、Google アナリティクス 4 のデータに接続する Looker Studio レポートに、Google Analytics Data API(GA4)の割り当てが適用されます。レポートの GA4 データ使用量は、[Google アナリティクス トークンの使用状況] ダイアログで確認できます。

トークンの使用状況を表示する

  1. Looker Studio レポートを編集します。
  2. レポートの全体的なトークン使用量を確認するには、レポート キャンバスを右クリックして、[Google アナリティクス トークンの使用状況] を選択します。
  3. 特定のコンポーネントのトークンの使用状況を確認するには、コンポーネントを右クリックして [Google アナリティクス トークンの使用状況] を選択します。

Google アナリティクス 4 トークンの全体的な使用状況については、次の情報を確認できます。

[Google Analytics Token Usage](Google アナリティクス トークンの使用状況)ダイアログ: レポート全体で使用されたトークン割り当て数が表示されます。

  • レポート全体、または現在のユーザー セッションのページあたりの使用されたトークン割り当て量
  • 割り当てに達するまでに使用可能な残りのトークン割り当て量
  • トークン割り当て量はグラフごとに消費され、トークンの消費量が多い順に並べ替えられます

特定のコンポーネントによるトークンの使用状況については、次の情報を確認できます。

[Google アナリティクス トークンの使用状況の詳細] ダイアログ。各グラフで使用されたトークン割り当て量が表示されます

  • 各リクエストで消費されたトークン割り当て量
  • 各リクエストが終了した時刻
  • リクエストの配信元。赤色の X は、基盤となるデータセットからリクエストが配信されたことを示し、緑色のチェックマークはメモリからリクエストが配信されたことを示します。詳しくは、データの更新頻度を管理するの記事をご覧ください。

割り当て超過エラー メッセージ

これらの割り当ての上限に達したレポートには、次のいずれかのエラー メッセージが表示される可能性があります。

  • Exhausted concurrent requests quota. Please send fewer requests concurrently.
  • This property has issued too many requests in the last day.
  • Too many requests using this Google Analytics property have encountered errors in the last hour.
  • This property has issued too many requests in the last hour.
  • This property is denied access to Google Analytics.
  • This property has issued too many potentially thresholded requests in the last hour.
  • This project/property has issued too many requests in the last hour.

解決手順

このようなエラーが発生した場合は、次の方法で、Google アナリティクス 4 からクエリされるデータの量を減らすことができます。以下の手順で Looker Studio のデータ キャッシュ メカニズムに対する依存度を高めることによって、割り当てが上限に達する事態を回避できます。
  • まず、閲覧者の認証情報ではなく、データソースのオーナーの認証情報を使用することで、データがクエリされてトークンが割り当てられる代わりに、キャッシュされたデータが使われる可能性を高めます。閲覧者の認証情報を使用している場合は、オーナーの認証情報に切り替えることをご検討ください。
  • レポートで複数の Google アナリティクス 4 データソースを使用している場合は、可能であればそれらを 1 つの 再利用可能なデータソースに統合することをご検討ください。これにより、データがクエリされてトークンが使われる代わりに、キャッシュされたデータが使用される可能性も高まります。
  • レポートへのトラフィックを減らします。レポートを共有するユーザーの数を減らすことをご検討ください。また、トラフィックの多いウェブサイトにレポートを埋め込まないようにします。
  • 各ページのグラフの数を減らします。
  • Google アナリティクス 4 のデータを抽出し、Google アナリティクス 4 のデータソースの代わりに抽出されたデータを使用します。
    • 注: データの抽出は、上限に達した割り当てが更新されるまで待ってから行う必要があります。これには、上限に達した割り当てに応じて、24 時間程度かかることがあります。
  • アナリティクス データを BigQuery にエクスポートし、BigQuery コネクタを使用して Looker Studio でそのデータを視覚化します。
  • アナリティクス 360 にアップグレードします。
  • パートナー コネクタの使用をご検討ください。

より複雑な問題が発生した場合のトラブルシューティング戦略

Looker Studio に関する不明確な問題を診断する場合は、まず問題が発生している場所を特定します。

たとえば、その問題が一般的または限定的なものか、すべてのレポートまたは特定のレポートで発生するか、すべてのコンポーネント タイプまたは特定のコンポーネントでのみ発生するか、複数のブラウザまたは特定のブラウザの特定のバージョンでのみ見られるものなのかを特定します。

関連情報: Looker Studio の使用要件

次の手順では、変動要因の数を減らします

大まかにいって、これは、データを最小化したりレポートを簡素化したりすることで、問題の要因をできるだけ絞り込むことを意味します。たとえば、データに問題があると思われる場合は、フィルタを使用するかデータセットを編集して、行数を半分に減らしてみてください。これで問題が解決し、残り半分の行を含めた場合に問題が再発する場合は、この残り半分のデータに問題があることがわかります。

同様に、特定のグラフに問題がある場合は、最小数のフィールドと最も単純なスタイル オプションを使って単純なグラフを作成してから、グラフの複雑性を徐々に高めて、特定のフィールドや設定による問題かどうかを確認します。

Google に問題を報告する

問題を解決できない場合は、Google までご報告ください。問題の診断に役立てるため、以下の情報を提供できるように準備してください。

  • 問題に関する詳細な説明
  • 問題の再現手順
  • 表示されるエラー メッセージまたはエラー ID
  • 問題を示すテストレポートまたはデータソースへのリンク

エラー ID について

エラー ID(通常は 8 文字の数字と文字を組み合わせたもの)が表示された場合は、Google へのレポートに必ず含めてください。エラー ID は、Google のエンジニアがログでエラーをすばやく見つけるのに役立つ一意の識別子です。特定のエラー条件に静的にマッピングされるのではなく、動的に生成されるため、エラーの特定のインスタンスに対応します。つまり、エラーが発生するたびに異なる ID が生成されるということです。

テストレポートについて

より複雑な問題が発生した場合のトラブルシューティング戦略のセクションで説明したとおり、共有するテストレポートの複雑さを軽減していただくと、Google では、より容易にトラブルシューティングできるようになります。可能であれば、作成するテストレポートはできるだけ簡素なものにしてください。たとえば、元のレポートのコピーを作成してから、問題を示すためには不要なページ、グラフ、フィルタなどのコンポーネントを削除するとよいでしょう。