Restore 関数は、本番環境データを指定した時点に復元します。復元すると、元の本番環境アプリケーション データが指定された特定の時点のイメージに置き換えられます。この復元では、イメージが作成された時点の状態にアプリケーションが復元されるため、現在のアプリケーション データがすべて失われます。この操作は元に戻せません。
通常、復元オペレーションは、予期しないデータ破損などのイベントにデータベースを復元するために実行されます。復元オペレーションの完了に必要な時間は、関連するデータの量によって異なります。
整合性グループの復元プロセスを開始する前に、次の点を考慮してください。
- 整合性グループ内のデータベースを復元する際は、十分に注意してください。整合性グループ内のデータベースを復元すると、整合性グループ内のすべてのデータベースが上書きされます。整合性グループ内のすべてのデータベースを上書きしない場合は、まず単一のデータベースをマウントしてから、手動の VSSRESTORE コマンドを使用して、必要な場所にデータベース ファイルをコピーします。
- SQL Server フェイルオーバー インスタンスの場合、データベースは常にアクティブ ノードに復元されます。管理コンソールは、バックアップ イメージをアクティブ ノードにマウントし、ノードで復元オペレーションを実行します。SQL Server 可用性グループの場合、アクティブ ノードでも復元が行われます。
整合性グループを復元する
整合性グループを復元するには:
- [App Manager] タブをクリックし、プルダウン メニューから [Applications] を選択します。[アプリケーション] ページが開きます。
復元する整合性グループを選択し、プルダウン リストから [アクセス] を選択します。[アクセス] ページが開き、タイムライン ランプビューにバックアップ イメージが一覧表示されます。復元オペレーションをサポートするイメージタイプには、スナップショット、リモート スナップショット(StreamSnap イメージ)があります。
タイムライン ランプビューは、選択したアプリケーションのバックアップを時間ベースで可視化したものです。マウスを使用して、復元するバックアップを選択します。詳しくは、画像のタイムライン ランプビューにアクセスするをご覧ください。
データベースとトランザクション ログ ファイルを含むスナップショット イメージが区別できるように表示され、ログの復元範囲の期間も示されます。
イメージを選択し、アクセス オペレーションのリストから [復元] を選択します。[復元] ページが開きます。
ソース アプリケーションがデータベース ログのバックアップを有効にしたスナップショット ポリシーで保護されており、イメージでログが利用可能な場合は、[Roll Forward Time] セクションで次のオプションを変更して、それらのログを使用して特定の時点にロール フォワードできます。
- [日付] フィールドには、(データベース トランザクション ログの適用によって)データベースをロールフォワードできるすべての日付が含まれます。データベースをロールフォワードする日付を選択します。
- [時間] フィールドには、選択した日にデータベースをロールフォワードできるすべての時刻を示すスライダーが表示されます。可能な限り最新の日付を選択してスライダーを右端の位置に移動すると、復元ジョブは使用可能なすべてのログに適用されます。可能な限り早い日付を選択し、スライダーを左端の位置に移動すると、復元ジョブはログを適用しません。
- User Time(ユーザー時間)または Host Time(ホスト時間)を使用して、ロール フォワードを指定できます。ユーザー時間は、現在のユーザーの現地時間が基準になります。ホスト時間は、復元されるデータをホストするシステムが基準になります。
復元する単一のボリュームまたは複数のボリュームを選択します。デフォルトでは、すべてのボリュームが選択されています。
データベースを含む整合性グループの場合、データベース ログをロールしない場合は、[Restore With Recovery] チェックボックスをオンにします。[Restore with recovery] オプションを選択すると、復元されたデータベースがオンラインになります。データベースがオンラインになった後にログを適用することはできません。
[送信] をクリックします。画像が復元されます。データベースを含む整合性グループを復元する場合、バックアップ/リカバリ アプライアンスは、選択した特定時点のイメージからコピーされたデータを含む新しいデータベース イメージを作成します。