表では、データを行と列のグリッド内に表示します。個々の列はディメンションや指標を表し、行はそれぞれ 1 件のデータレコードとなります。
この記事の内容 :
Looker Studio の表
Looker Studio の表では、データが自動的に集計されます。表で定義されているすべてのディメンションの組み合わせごとにデータが集計され、各行に表示されます。各指標は、その指標の集計方法のタイプ(合計、平均、カウントなど)に応じて集計されます。
表の例
以下にペットショップの販売データの例を紹介します。このショップでは犬、猫、鳥向けのアイテムと、各カテゴリの複数の商品を販売しています。
日付 | アイテム | カテゴリ | 販売数 |
---|---|---|---|
2016 年 10 月 1 日 |
Happy Cat Catnip | Cat | 1 |
2016 年 10 月 1 日 |
Healthy Dog Dog Food | 犬 | 3 |
2016 年 10 月 1 日 |
Pretty Bird Bird Seed | 鳥 | 5 |
2016 年 10 月 2 日 |
Pretty Bird Bird Seed | 鳥 | 3 |
2016 年 10 月 2 日 |
Happy Cat Catnip | Cat | 2 |
2016 年 10 月 3 日 |
Playful Puppy Toy | 犬 | 6 |
2016 年 10 月 5 日 |
Pretty Bird Bird Seed | 鳥 | 7 |
以下省略... |
... | ... | ... |
シンプルな表では、カテゴリのディメンションと数量の指標が次のように表示されます。
カテゴリ | 販売数 |
---|---|
鳥 | 28 |
犬 | 27 |
Cat | 12 |
表の例 1
例 1 では、カテゴリごとの販売数が集計されています。このデータセットにはカテゴリが 3 つしかないため、表には 3 行のみ表示されています。
では、この表に「アイテム」というディメンションを追加してみましょう。
カテゴリ | 項目 | 販売数 |
---|---|---|
鳥 | Pretty Bird Bird Seed | 20 |
犬 | Healthy Dog Dog Food | 17 |
犬 | Playful Puppy Toy | 10 |
鳥 | Parrot Perch | 8 |
Cat | Happy Cat Catnip | 4 |
Cat | Hungry Kitty Cat Food | 3 |
表の例 2
例 2 では、表に 6 行(アイテム 1 つにつき 1 行)が表示され、「販売数」指標がアイテムごとに集計されるようになりました。
指標の集計方法はデータソースの設定によって決まります。指標の集計方法を変更する方法
レポートに表を追加する
レポートに表を追加するには:
- レポートを編集します。
- 上部の [グラフを追加] をクリックします。
- 表のデフォルトのスタイルを選択します。
- たとえば、標準的な表や、指標が棒で表示されている表、ヒートマップの付いた表などを追加できます。
- グラフをページ上の希望の位置にドラッグし、希望のディメンションにサイズ変更します。
- 右側のプロパティ パネルを使用して、指標とディメンションを追加したり、表のスタイルを設定したりします。
列のサイズを調整する
表の列のサイズを個別に手動で変更するには、列の区切り線をクリックしてドラッグします。Shift キーを押しながら列の区切り線をドラッグすると、複数の列の幅をまとめて変更することができます。
自動で列のサイズ変更を適用するには、表を右クリックして [列のサイズを変更] オプションを選択します。
- [データに合わせる] を選択すると、データに応じて表の各列が最適な幅に調整されます。
- [均等に揃える] を選択すると、すべての列が同じ幅になります。
列の区切り線をダブルクリックして [データに合わせる] オプションを適用することもできます。
表の列幅の変更のデモンストレーションを見る
グラフの設定
新しいグラフを追加するか、既存のグラフを選択します。次に、[プロパティ] パネルを使用して、グラフの [設定] タブと [スタイル] タブのプロパティを設定します。
グラフデータを設定する
プロパティ パネルの [設定] タブにあるオプションを使用すると、グラフのデータの構成方法と表示方法を指定できます。
データソース
データソースはコンポーネントと基になるデータセットを接続します。
- グラフのデータソースを変更するには、現在のデータソース名をクリックします。
- データソースを表示または編集するには、 をクリックします。(このアイコンを表示するには、閲覧権限以上の権限が必要です)。
- 複数のデータソースからのデータを 1 つのグラフに表示するには、[+ データの統合] をクリックします。データの統合機能の詳細
期間のディメンション
このオプションは、データソースに有効な日付ディメンションがある場合に表示されます。
注 : Google 広告または Google アナリティクスのデータソースでは、自動的にデータソースの日付型のディメンションが選択されるため、このオプションは表示されません。
「期間」ディメンションは、グラフの期間を指定する際の基準となります。グラフの期間のプロパティを設定する場合や、レポートの閲覧者が期間設定を使って期間を指定する場合などに使用されます。
ディメンション
ディメンションとは、データのカテゴリのことです。ディメンション値(ディメンションに含まれるデータ)は、名前や説明など、カテゴリの特性を表します。
ドリルダウン
このオプションは、ドリルダウンをサポートするグラフに表示されます。
グラフをドリルダウンすると、データをより詳しく把握することができます。[ドリルダウン] オプションを有効にすると、追加するディメンションごとにさらに掘り下げて調査できます。グラフのドリルダウンの詳細
指標
指標は、ディメンションに含まれる要素を測定し、グラフの数値目盛りとデータ系列を指定します。
指標は、基盤となるデータセットから算出された集計値、または COUNT()
、SUM()
、AVG()
などの集計関数を暗黙的または明示的に適用した結果です。指標自体には値のセットが定義されていないため、ディメンションのように指標でグループ化することはできません。
オプションの指標
オプションの指標を追加するには、[オプションの指標] スイッチを選択し、[指標を追加] フィールド セレクタから指標を選択します。[データ] パネルのフィールド リストから [オプションの指標] セレクタに指標をドラッグ&ドロップすることもできます。
指標スライダー
[指標スライダー] スイッチをオンにして、箱ひげ図に指標スライダーを追加します。
行数
[行数] セクションの設定は、表グラフの外観と表示される行数をカスタマイズするために使用します。[行数] 設定には、[ページネーション] と [上位 N 行] があります。
[ページネーション] 設定を有効にすると、表グラフで大きな表の結果が複数のページに分割されます。[スタイル] タブの [表のフッター] オプションで、ページ ナビゲーションの表示方法をカスタマイズできます。
[ページあたりの行数] オプションを使用すると、表のページごとに表示される表の行数を指定できます。
[ページネーション] 設定はデフォルトで有効になっています。[上位 N 行] 設定を有効にすると、[ページネーション] が無効になります。
[上位 N 行] 設定を有効にすると、表グラフに表示する行の数を指定できます。[上位の行数] フィールドで表示する行の数を指定できます。
[上位 N 行] 設定が有効になっている場合、[「その他」グループに含める] チェックボックスをオンにすると、指定した行数の範囲を超える結果が [その他] というラベルの付いた行にまとめられます。このチェックボックスをオンにすると、上位 N 件の結果とそれ以外の結果を比較できます。
集計行を表示する
[集計行を表示する] オプションを使用すると、それぞれの指標の列を集計した行を表の下部に表示するかどうかを指定できます。
データを並べ替える
レポートの閲覧者は、列のヘッダーをクリックしてデータを並べ替えることができます。クリックするたびに並べ替えの順序が入れ替わります。たとえば、1 回クリックして昇順(小さい方から大きい方へ)にした後で、もう 1 回クリックすると降順(大きい方から小さい方へ)に並べ替えられます。エディタでデフォルトの並べ替え順が定義されていても、表を並べ替えることができます。
閲覧者が過去に並べ替えの順序を変更した結果、表に表示されていない指標で並べ替えが行われた場合は、ページを更新するとデフォルトの順序に戻ります。
[サブの並べ替え] でフィールドを指定すると、表内でメインの並べ替え基準列には「1」、サブの並べ替え基準列には「2」と表示されます。別のフィールドによる並べ替えを行うと(表のヘッダーでフィールド名をクリックするとその列が並べ替え基準になります)、それまでの並べ替え基準列の指定はメイン、サブとも解除されます。
デフォルトの並べ替えを設定する
グラフの設定パネルの [並べ替え] オプションと [サブの並べ替え] オプションを使用して、デフォルトの並べ替え順を設定します。グラフのデータソースの指標や、グラフに現在表示されているディメンションを選択し、メインまたはサブの並べ替えフィールドとして使用できます。
[サブの並べ替え] オプションは、グラフで適切なディメンションと指標の組み合わせが使用されている場合にのみ表示されます。
並べ替えフィールドとして指標を指定する場合、フィールドの集計方法を変更できます。たとえば、グラフに SUM として数値フィールドを含めたとしても、同じフィールドの AVERAGE 値で並べ替えることができます。
集計行ではキャンバス フィルタを無視する
[集計行ではキャンバス フィルタを無視する] オプションを有効にすると、集計行に完全な合計が表示され、コントロールなど、閲覧者が適用したフィルタは無視されます。合計行には引き続きフィルタ プロパティが含まれます。
デフォルトの期間
デフォルトの期間のプロパティでは、個々のグラフの期間を設定できます。
デフォルトの期間のオプション
自動 | グラフのデータソースで設定されているデフォルトの期間を使用します。 |
カスタム | カレンダー ウィジェットを使用して、グラフのカスタムの期間を選択できます。 |
日付比較タイプ | 選択した期間の比較データを表示します。 |
フィルタ
フィルタでは、追加または除外する値を指定することでコンポーネントに表示されるデータを制御できます。フィルタ プロパティの詳細
フィルタ オプション
フィルタ名 | 既存のフィルタをクリックして編集します。削除するには、フィルタ名にカーソルを合わせて [X] をクリックします。 |
+ フィルタを追加 | グラフのフィルタを新しく作成するには、このオプションをクリックします。 |
グラフ インタラクション
グラフで [クロス フィルタリング] オプションを有効にすると、そのグラフを介してフィルタ オプションを使用できます。レポートをフィルタリングするには、グラフ上でマウスをクリックまたはブラッシングします。クロス フィルタリングの詳細
グラフのスタイルの設定
[スタイル] タブのオプションでは、グラフの全体的なデザインと表示形式を設定します。
タイトル
[タイトルを表示] オプションを有効にして、グラフにタイトルを追加します。Looker Studio ではタイトルを自動生成できますが、グラフにカスタム タイトルを作成することもできます。タイトルのスタイルや配置をカスタマイズすることもできます。
自動生成
このオプションはデフォルトで有効になっています。[自動生成] を選択すると、グラフの種類とグラフで使用されているフィールドに基づいてタイトルが生成されます。グラフの種類を変更したり、グラフで使用されているフィールドを変更したりすると、自動生成されたタイトルが更新されます。
グラフにカスタム タイトルを追加するには、[タイトル] フィールドにタイトルを入力します。これにより、[自動生成] チェックボックスがオフになり、この設定が無効になります。
タイトルのオプション
タイトル | レポートの編集者は、グラフのカスタム タイトルをテキスト フィールドに入力できます。 |
タイトルのフォントタイプ |
タイトル テキストのフォントタイプを設定します。 |
タイトルのフォントサイズ | タイトル テキストのフォントサイズを設定します。 |
フォント スタイルのオプション | タイトル テキストに太字、斜体、下線のスタイル設定を適用します。 |
タイトルのフォントの色 | タイトル テキストのフォントの色を設定します。 |
左 | グラフのタイトルをグラフの左側に揃えます。 |
センター | グラフのタイトルをグラフの上側または下側の中央に配置します。 |
右 | グラフのタイトルをグラフの右側に揃えます。 |
上部 | グラフのタイトルをグラフの上部に配置します。 |
下 | グラフのタイトルをグラフの下部に配置します。 |
一般
デフォルトでは、表の配置は 縦に設定されています。表を転置するには、 [横] ボタンをクリックします。
条件付き書式
[追加] ボタンをクリックして、表グラフに条件付き書式ルールを適用します。Looker Studio グラフの条件付き書式の詳細
表のヘッダー
表のヘッダーや列ラベルの表示形式は以下のオプションで設定します。
ヘッダーを表示 | 表のヘッダーを表示または非表示にします。ヘッダーが非表示になっていると、表の並べ替えができません。 |
テキストを折り返す | ヘッダーのテキストを折り返します。 |
フィールドの説明を表示する | 各フィールドの説明をツールチップに表示する情報アイコン |
ヘッダーのフォント色 | 表のヘッダーのフォントの色を設定します。 |
ヘッダーのフォントサイズ | 表のヘッダーのフォントサイズを設定します。 |
ヘッダーのフォント ファミリー | 表のヘッダーのフォント ファミリーを設定します。 |
表の色
表の枠線とセルの色は、以下のオプションで設定します。
ヘッダーの背景色 | 表のヘッダーの背景色を設定します。 |
セルの枠線の色 | 行の間の枠線の色を設定します。 |
奇数行/偶数行の色 | 表の奇数行または偶数行の色を設定します。 |
表のラベル
表データの表示形式は、以下のオプションで設定します。
フォントの色 | データのフォントの色を設定します。 |
フォントサイズ | データのフォントサイズを設定します。 |
フォント ファミリー | データのフォント ファミリーを設定します。 |
ヒートマップのテキストのコントラスト | ヒートマップを表示する際にフォントの色を自動的に設定します。コントラストは、[低]、[中]、[高] の 3 つのレベルから選択できます。 |
表の本体
表の本体の表示方法は以下のオプションで指定します。
行番号 | 行番号を表の最左列として追加します。 |
高さの自動調整 | コンテンツに合わせて行の高さを変更します。 |
テキストを折り返す | 表の本体の長いテキストを折り返します。 |
水平スクロール | 表の下部に水平スクロールバーを追加します。 水平スクロールが有効になっていると、レポートを表示する際に列を固定できます。 |
列番号を固定 | 選択した列番号まですべての列を固定します。 重要: 表が転置されている場合は、列を固定できません。 |
表のフッター
表のフッターの表示形式は以下のオプションで指定します。
最小パディング ページ設定 | ページ設定の上下の余白を減らします。 |
フッターの枠線の色 | フッターの枠線の色を設定します。 |
フッターの枠線の太さ | フッターの枠線の太さを設定します。 |
フッターの枠線のスタイル | フッターの枠線のスタイルを設定します。 |
データがありません
このオプションでは、欠落した値を表示する方法を設定します。たとえば、表のデータが欠落している場合に、空白、ハイフン、または「データなし」という表記のどれを表示するか選択できます。
ディメンションと指標の表示
ディメンションと指標の列の表示形式は、以下のオプションで設定します。表の各列には、プロパティ パネルに対応する番号が付いたセクションがあります。たとえば、左から右に向かって表の 1 番目の指標は列 1、2 番目の指標は列 2 というように続きます。各列で設定できるオプションは以下のとおりです。
数字の表示 |
- **数値** - 指標の値をそのまま表示します。 - ヒートマップ - 指標の値に背景色を表示し、列内の他の値との比較を背景色の濃さによって示します。 > (上記の [表のラベル] セクションにある)[**ヒートマップのテキストのコントラスト**] オプションを使用すると、データラベルを読みやすくするためにフォントの色が自動的に設定されます。コントラストは、[低]、[中]、[高] の 3 つのレベルから選択できます。- 棒グラフ - 指標の値を水平方向の棒グラフとして表示します。棒グラフの色を変更したり、数値を表示したりすることも可能です。 |
アライメント | 列のデータを左、右、または中央に揃えます。 |
数値の短縮表示 | 数値を四捨五入して単位記号を表示しますたとえば「553,939」は「553.9K」になります。 |
数値精度 | 指標値の小数点以下の桁数を設定します。 |
目標を表示 | 列のタイプが棒グラフに設定されている場合に表示されます。ブレットグラフと同様に、[目標値] に指定した値に応じてグラフ内に線を表示します。 |
軸を表示 | 棒グラフの X 軸を表示します。 |
グラフのヘッダー
グラフのヘッダーでは、データのエクスポート、ドリルアップ、ドリルダウン、グラフの並べ替えなど、グラフに対してさまざまな操作を実行できます。グラフのヘッダーのオプションは次のとおりです。
カーソルを合わせて表示(デフォルト) | グラフのヘッダーにカーソルを合わせると、縦に 3 つ並んだ点が表示されます。これらの点をクリックしてヘッダーのオプションにアクセスします。 |
常に表示 | ヘッダーのオプションを常に表示します。 |
表示しない | ヘッダーのオプションを表示しません。レポートの閲覧者は、いつでもグラフを右クリックしてオプションにアクセスできます。 |
色 | グラフのヘッダーのオプションの色を設定します。 |
テーブルに関する制限事項
追加できるディメンションと指標の数は、その表で使用されているデータソースによって異なります。
- 「固定スキーマ」のデータソース(Google アナリティクス、Google 広告、ディスプレイ&ビデオ 360 などの Google マーケティング サービスのデータソースなど)に基づく表には、ディメンションを 10 個まで、指標を 20 個まで含めることができます。
- 「可変スキーマ」のデータソース(Google スプレッドシート、BigQuery、SQL データベースなど)に基づく表には、ディメンションを 100 個まで、指標を 100 個まで含めることができます。