Dialogflow では、データ所在地を提供することで保存データを地理的リージョンまたはロケーションに物理的に保持します。リージョンを指定すると、保存データはリージョン外で複製されません。料金はすべてのリージョンで同一です。
リージョンは次の理由で使用されます。
- システムに、データの保管場所を制御する規制要件またはポリシー要件が含まれる場合があるため。
- お客様と同じリージョンにデータが存在する場合、ネットワークのレイテンシが改善されることがあるため。たとえば、英国のお客様が
europe-west2
を使用すると、レイテンシの改善が期待できます。
保存データ
すべての Dialogflow デベロッパー ユーザー データとエンドユーザー データは、保存データに含まれています。例:
- コンソールまたは API で設定されたすべてのエージェント リソース(インテント、エンティティなど)
- コンソールまたは API で設定されたすべてのエージェント設定
- クエリ履歴
- 検証結果
- モデル作成タスク
- トレーニング タスク
- 長時間実行オペレーション タスク
利用可能なリージョン
Dialogflow では次のリージョンが利用できます。
南北アメリカ | ヨーロッパ | アジア太平洋 | マルチリージョン |
---|---|---|---|
us マルチリージョンを使用する |
europe-west2 (ロンドン) |
asia-northeast1 (東京)australia-southeast1 (シドニー) |
us (デフォルト) |
コンソールでリージョンを選択する
Dialogflow ES コンソール の左上部分には、リージョンの選択のプルダウンがあります。すべてのエージェントには、作成時に指定された変更できないリージョンが含まれます。コンソールからリージョンを選択すると、選択したリージョンのエージェントのみを一覧表示または作成できます。デフォルトのリージョンは us
です。
API を使用してリージョンを選択する
デフォルト以外のリージョンにエージェントが作成された場合は、設計時のリクエストかランタイム リクエストのために API を呼び出すときに、そのリージョンを指定する必要があります。
リージョンを指定するには、API リクエストに location
パラメータを指定します。REST 呼び出しの場合は、次の両方を行います。
location
URL パス パラメータを指定します。- ロケーション固有のホスト名の形式
[location]-dialogflow.googleapis.com
を使用します。例:asia-northeast1-dialogflow.googleapis.com
ホスト名で指定されたロケーションが URL パスで指定されたロケーションと一致しない場合、リクエストは拒否されます。
クライアント ライブラリについては、ロケーション構成オプションのクライアント ライブラリのドキュメントをご覧ください。
制限事項
Dialogflow コンソールでデフォルト以外のリージョンが選択されている場合、次の機能は使用できません。