ワークロード VM を Dell PowerScale に接続する
Google Cloud で Dell PowerScale を使用すると、共有ファイル サービスとストレージ管理機能を迅速にプロビジョニングし、クラウドベースのアプリケーションのデプロイを高速化できます。Dell PowerScale を VMware Engine に接続すると、ワークロード仮想マシン(VM)のゲスト OS 内から Dell PowerScale 共有をマウントできます。
VMware Engine と一緒に Dell PowerScale を使用すると、次のようなメリットがあります。
- AI や ML など、優れたパフォーマンスとスループットを必要とする最も要求の厳しいファイルベースのワークロードを実行できます。
- 単一の名前空間で最大 50 ペビバイト(PiB)のスケールアウト容量と最大 97 MBps/TiB のスケールアウト パフォーマンスを実現できます。
- 環境のライフサイクル管理をすべて Dell のエキスパートに任せることができます。
また、Compute Engine と Google Cloud VMware Engine の VM は、どちらも同じ Dell PowerScale ボリュームをマウントできます。次の図は、VMware Engine と Compute Engine で使用される Dell PowerScale を示しています。
始める前に
このドキュメントでは、次の作業が完了していることを前提としています。
- 特定のリージョンに、選択したパラメータ(割り当て済み容量やプロトコル タイプなど)を持つファイル共有を作成している。このドキュメントで説明する接続には、NFSv3 または SMB ボリュームを使用できます。
- Cloud Volume と同じリージョンにプライベート クラウドを作成している。
VPC ネットワークの詳細を取得する
VMware Engine と Dell PowerScale の間にピアリング接続を確立する場合は、Dell PowerScale で使用される VPC ネットワークの詳細が必要になります。
- Google Cloud コンソールにアクセスします。
- Cloud Volume を含む Google Cloud プロジェクトを選択します。
[VPC ネットワーク] > [VPC ネットワーク ピアリング] の順に移動します。
プライベート クラウドに対応する Dell PowerScale 用に作成されたピアリング接続を選択します。
[ピアリングした VPC ネットワーク] フィールドと [ピアリングしたプロジェクト ID] フィールドをコピーします。これらはそれぞれ、
dellemc
で始まり、-tp
で終わります。
標準ネットワークでピアリング接続を作成する
VMware Engine と Dell PowerScale の間の接続を確立するには、前の手順でコピーした内容を使用して、テナント ホスト プロジェクトと VMware Engine ネットワークの間に VPC ネットワーク ピアリングを作成します。
- 新しい VPC ネットワーク ピアリングを作成します
- ピアリング先 VPC タイプとして Dell PowerScale を選択します
- [Dell テナント プロジェクト ID] フィールドに、ピアリングされたプロジェクト ID を入力します。
VMware Engine がピアリング リクエストを利用可能にして検証する間、新しいプライベート接続の VPC ピアリング ステータスは、最大 72 時間 Inactive の状態のままになります。
レガシー ネットワークでピアリング接続を作成する
VMware Engine と Dell PowerScale の間の接続を確立するには、前の手順でコピーした内容を使用して、テナント ホスト プロジェクトと VMware Engine ネットワークの間に VPC プライベート接続を作成します。
- 新しい VPC プライベート接続を作成します
- プライベート接続の種類として Dell PowerScale を選択します
- [Peer Project ID] フィールドに、Dell PowerScale を含む Google Cloud プロジェクトのピアリングしたプロジェクト ID を入力します。
- [Peer VPC ID] フィールドに、Dell PowerScale が存在するピアリング先の VPC ネットワークの名前を入力します。
Cloud Volumes とプライベート クラウドを含むリージョンごとにこの手順を繰り返します。VMware Engine がピアリング リクエストを利用可能にして検証する間、新しいプライベート接続の VPC ピアリング ステータスは、最大 72 時間 Inactive の状態のままになります。
ボリュームをマウントする
プライベート接続のピアリング ステータスが「Active」とし表示されたら、Dell PowerScale ファイル共有をマウントできます。VMware VM のゲスト OS 内からマウント プロセスを実行します。
Google Cloud コンソールを使用して NFS ファイル共有をマウントするには、次の操作を行います。
- Google Cloud コンソールで、[PowerScale] > [Clusters] をクリックします。[PowerScale Clusters] ページが開きます。
- 変更するクラスタの名前をクリックします。
- ファイル共有リストから、マウントするファイル共有の横にあるその他アイコン more_vert をクリックし、[Mount Instructions] をクリックします。
- NFSv3 インスタンスを設定して NFSv3 ファイル共有をマウントするには、NFSv3 のマウント手順ウィンドウの手順に沿って処理を完了させることができます
Google Cloud コンソールを使用して SMB ファイル共有をマウントするには、次の手順に従います。
- Google Cloud コンソールで、[PowerScale] > [Clusters] をクリックします。[PowerScale Clusters] ページが開きます。
- 変更するクラスタの名前をクリックします。
- ファイル共有リストから、マウントするファイル共有の横にあるその他アイコン more_vert をクリックし、[Mount Instructions] をクリックします。
- SMB インスタンスをセットアップして SMB ファイル共有をマウントし、[Mount Instructions for SMB] ウィンドウの手順に沿ってプロセスを完了します。
クラウド ボリュームをマウントしたら、PowerScale 管理インターフェースで説明している標準インターフェースを使用してボリュームを管理できます。