このページでは、Key Visualizer インターフェースの機能について説明します。
このページを読む前に、Key Visualizer の概要を理解し、Key Visualizer にアクセスできることを確認してください。
Heatmaps
Key Visualizer スキャンのコア部分はヒートマップです。ここには、行キーの指標値が時系列で表示されます。ヒートマップの X 軸は時間を表し、Y 軸は行の範囲を表します。ある時点で行キーグループの指標値が低い場合、指標は「コールド」状態になり、暗い色で表示されます。値が高い場合は ホット状態になり、明るい色で表示されます最高値は白で表示されます
使用パターンが異なると、ヒートマップに表示されるパターンも変わるので、問題の部分を一目で特定できます。その他の例については、一般的なヒートマップのパターンをご覧ください。
行の範囲
行範囲は、単一のテーブルまたはインデックス内の連続した行のセットです。開始キーと終了キーで定義されます。
通常、Spanner データベースには、多数のテーブルとインデックスがあります。Key Visualizer は、データベース全体にわたるすべてのテーブルとインデックスの既存のキーに基づいて、最大 1,000 行の範囲を選択します。ヒートマップでは、各キーはまずテーブル名またはインデックス名でアルファベット順に並べ替えられます。各テーブルまたはインデックス内では、キーは主キー値順に並べ替えられます。そのため、行範囲は 1 つのテーブルまたはインデックスのキーのみで構成されます。インターリーブされたテーブルの場合、親テーブルの行範囲には、そのインターリーブされた子テーブルのキーは含まれません。
Key Visualizer で選択される行範囲は、1,000 までです。結合されたテーブルとインデックスが 1,000 を超える場合、これらのテーブルの一部は、ヒートマップで 1 つのデータポイントにロールアップされ、1 行で表示されます。テーブルは結合してダウンサンプリングされるため、想定されるホットスポットを検出するのは難しい場合があります。
テーブルとインデックスが 1,000 未満の場合、ヒートマップにはすべてのテーブルを表す行の範囲が少なくとも 1 つあります。
明るさを調整する
Key Visualizer のヒートマップでは、正常な値や低い値が暗い色で表示され、高い値が明るい色で表示されます。ヒートマップの色が明るすぎたり、暗すぎたりすると、指標の重要なパターンが見づらくなります。
各色に関連付けられた値は、[Adjust Brightness] ボタンの左側にある凡例で定義します。
Key Visualizer の大半の指標は、対象データベース全体の使用状況に基づいて値の高低が設定されます。たとえば、特定の行範囲で 1 秒間に 20 回の読み取りが実行され、他の行範囲で 1 秒間に 1 回の読み取りが実行された場合、Spanner では 1 秒間に 20 回の読み取りは低い数値になりますが、Key Visualizer はこの行範囲を明るい色で表示します。
これらの値の色は、[Adjust Brightness] brightness_6アイコンの隣にある + / - ボタンで調整します。明るくすると、各色で表す値の範囲が狭くなります。暗くすると、値の範囲が広くなります。
特定の期間と行キーの範囲をズームインする
ヒートマップを開くと、スキャンに含まれる期間全体の値と、テーブルの行キーの全体が表示されます。特定の期間や行キーの特定の範囲に問題があることが特定できた場合、その箇所をズームインして、より詳しく調査を行うことができます。
ズームインまたはズームアウトには、いくつかの方法があります。
- ヒートアップを上または下にスクロールします。
- [Rectangular Zoom] cropボタンをクリックして、クリックとドラッグで拡大領域を選択します。
Shift
キーを押しながら、クリックとドラッグで拡大領域を選択します。Backspace
キーまたはDelete
キーを押すと、ヒートマップの前の領域に戻ります。- [Reset Zoom] zoom_out_map ボタンをクリックするか
R
キーを押すと、ズームアウトしてテーブル全体が表示されます。
指標の詳細情報を固定する
Key Visualizer でヒートマップの上にカーソルを移動すると、カーソルが指している指標の詳細を含むツールチップが表示されます。ヒートマップをクリックするとこのツールチップを固定できます。固定されたツールチップには、指標の詳細が表示されます。ツールチップを固定すると、ツールチップのスクリーンショット撮影やツールチップの情報のコピーを簡単にできます。
指標を切り替える
ヒートマップに表示する指標は、ページの左上にある指標のプルダウン リストから選択できます。
各指標の説明については、Key Visualizer の指標をご覧ください。
複数の指標間の関係の探索
指標を比較したり指標間の相関関係を探したりする場合は、Key Visualizer で複数の指標を同時に表示できます。
複数の指標とその値を同時に表示するには、右上の [Show info panel] をクリックします。指標のリストがヒートマップの右側のペインに表示されます。
複数の指標を一度に調べるには、情報パネルで次のツールを使用します。
- すべての指標のミニチュア ヒートマップを表示または非表示にするには、右上の
Expand All
またはCollapse All
をクリックします。 - 個々の指標のヒートマップを表示するには、指標名をクリックします。
- 個々の指標のヒートマップを非表示にするには、指標名を再度クリックします。
指標のヒートマップをメイン ウィンドウに表示するには、指標のタイトルバーの左端にある実線の矢印をクリックします。
ミニチュア ヒートマップにカーソルを合わせると、対応するアクティビティがメインビューに表示されます。
行範囲の同一時点での複数の指標を比較するには、スキャンで値を固定してから同一時点の別の指標に切り替えます。
- メイン ウィンドウに表示されている大きなヒートマップで、関心のある部分を指定します。
- クリックするとツールチップが固定されます。サイドパネルの値は、固定された行範囲と時点に固定されます。
- 大きなヒートマップに指標を表示するには、その指標の左にある実線の矢印をクリックします。メイン ウィンドウのツールチップにその指標の詳細が表示されます。
次のステップ
- ヒートマップの共通パターンを認識する。
- ヒートマップで確認できる指標について読む。