このページでは、Spanner が提供する各クライアントサイド指標について詳しく説明します。クライアントサイドの指標の表示と管理の詳細については、クライアントサイドの指標の表示と管理をご覧ください。
クライアントサイドの指標は、クライアントの RPC リクエストの試行と Spanner へのオペレーションに関するレイテンシ情報を提供します。
試行は、クライアントから Spanner への単一の RPC リクエストです。リクエストが失敗した場合、クライアントは複数回リクエストを試行できます。
オペレーションは、クライアントが Spanner に対して行ったすべての試行を含む、すべての RPC リクエストの完了を表します。オペレーションは、クライアントがレスポンスを受信するか、すべての試行を使い果たすと完了します。
これらの指標には、DISTRIBUTION
と INT64
の指標値のタイプが含まれます。詳細については、値の型と指標の種類をご覧ください。
クライアントサイドの指標は、Java または Go 用 Spanner クライアント ライブラリを使用している場合に利用できます。
クライアントサイド指標は、google.spanner.v1.Spanner
RPC API で使用可能なすべての Spanner メソッドをサポートしています。
オペレーション レイテンシ
オペレーション レイテンシ指標は、クライアントの gRPC レイヤから Spanner へのオペレーションのラウンドトリップと、クライアントへの戻り時間を測定します。
この指標には次の属性があります。
Metric name
:spanner.googleapis.com/client/operation_latencies
Metric value type
:DISTRIBUTION
- 利用可能なディメンション:
project ID
: Google Cloud プロジェクト ID。instance ID
: Spanner インスタンス IDdatabase ID
: Spanner データベース ID。location
: クライアントサイド指標が公開される Google Cloud リージョン。アプリケーションが Google Cloud の外部にデプロイされている場合、指標はglobal
リージョンにパブリッシュされます。method
: RPC メソッド名(例:spanner.commit
)。status
: RPC ステータス(OK
やINTERNAL
など)。client_name
: ライブラリの名前とバージョン(例:spanner-java/6.70.1
)。
オペレーション数
オペレーション数指標は、実行されたオペレーションの数を記録します。
この指標には次の属性があります。
Metric name
:spanner.googleapis.com/client/operation_count
Metric value type
:INT64
- 利用可能なディメンション:
project ID
: Google Cloud プロジェクト ID。instance ID
: Spanner インスタンス IDdatabase ID
: Spanner データベース ID。location
: クライアントサイド指標が公開される Google Cloud リージョン。アプリケーションが Google Cloud の外部にデプロイされている場合、指標はglobal
リージョンにパブリッシュされます。method
: RPC メソッド名(例:spanner.commit
)。status
: RPC ステータス(OK
やINTERNAL
など)。client_name
: ライブラリ名とバージョン。例:spanner-java/6.70.1
試行レイテンシ
試行レイテンシ指標は、単一の RPC リクエストがクライアントから Spanner に到達するまでにかかる時間を測定します。通常、attempt_latencies
値は operation_latencies
値と同じです。クライアントが一時的なエラーを受け取った場合、operation_latencies
値はすべての attempt_latencies
値の合計になります。
この指標には次の属性があります。
Metric name
:spanner.googleapis.com/client/attempt_latencies
Metric value type
:DISTRIBUTION
- 利用可能なディメンション:
project ID
: Google Cloud プロジェクト ID。instance ID
: Spanner インスタンス IDdatabase ID
: Spanner データベース ID。location
: クライアントサイド指標が公開される Google Cloud リージョン。アプリケーションが Google Cloud の外部にデプロイされている場合、指標はglobal
リージョンにパブリッシュされます。method
: RPC メソッド名(例:spanner.commit
)。status
: RPC ステータス(OK
やINTERNAL
など)。client_name
: ライブラリ名とバージョン。例:spanner-java/6.70.1
試行回数
試行回数の指標は、実行された試行回数を記録します。通常、attempt_count
値は operation_count
値と同じです。クライアントが一時的なエラーを受け取った場合、attempt_count
値はすべての試行の合計になります。
この指標には次の属性があります。
Metric name
:spanner.googleapis.com/client/attempt_count
Metric value type
:INT64
- 利用可能なディメンション:
project ID
: Google Cloud プロジェクト ID。instance ID
: Spanner インスタンス IDdatabase ID
: Spanner データベース ID。location
: クライアントサイド指標が公開される Google Cloud リージョン。アプリケーションが Google Cloud の外部にデプロイされている場合、指標はglobal
リージョンにパブリッシュされます。method
: RPC メソッド名(例:spanner.commit
)。status
: RPC ステータス(OK
やINTERNAL
など)。client_name
: ライブラリ名とバージョン。例:spanner-java/6.70.1