移行作業の中心には、移行ツールとモダナイゼーション ツールがあります。これらのツールにより、既存のワークロードを Google Cloud に移行し、インフラストラクチャをモダナイズするときに Google Cloud マネージド サービスを活用できます。
このドキュメントでは、Google Cloud プロフェッショナル サービスチームが移行プロジェクトとモダナイゼーション プロジェクトで使用する主なツールについて説明します。
Google Cloud ツール
次の表では、Google Cloud で利用可能な移行ツールとモダナイゼーション ツールの一部を示します。
戦略 | Tools | ソース | 宛先 | 説明 |
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リフト&シフト | Migrate to Virtual Machines |
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Compute Engine |
仮想マシンをオンプレミス環境やクラウド環境から Google Cloud に移行するためのツール。 |
VMware HCX |
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Google Cloud VMware Engine | オンプレミス環境から Google Cloud VMware Engine に、仮想マシン(VM)を移行するためのツール。VMware HCX は、vSphere ベースのオンプレミス リソースとクラウド リソースを抽象化し、それらを連続する 1 つのリソースとしてアプリケーションに提示して、ハイブリッド インフラストラクチャを実現します。 | |
プラットフォームの再構築 | Migrate to Containers | オンプレミス物理サーバー、VM、GKE | GKE、Autopilot、GKE Enterprise、Cloud Run | VM ベースのワークロードを Google Kubernetes Engine(GKE)または GKE Enterprise のコンテナに変換するために使用するツール。ワークロードは、VMware オンプレミス、AWS、Azure、Compute Engine のいずれかで実行されている VM から移行でき、既存のワークロードを簡単にコンテナ化する柔軟性が得られます。 |
Datastream | PostgreSQL(AlloyDB for PostgreSQL、AlloyDB Omni を含む)、MySQL、SQL Server、Oracle | Cloud Storage、BigQuery | このツールは、サーバーレスの変更データ キャプチャ(CDC)およびレプリケーション サービスです。このサービスを利用することで、データを最小限のレイテンシで確実に同期できます。運用データベースから BigQuery にデータをシームレスに複製し、変更イベント ストリームの Cloud Storage への書き込みをサポートします。また、Datastream を Dataflow テンプレートと統合して、Cloud SQL や Spanner などの宛先にデータを読み込むカスタム ワークフローを構築することもできます。 | |
Database Migration Service | PostgreSQL、MySQL、SQL Server、Oracle | Cloud SQL、AlloyDB for PostgreSQL | このツールは、PostgreSQL ワークロードを Cloud SQL や AlloyDB for PostgreSQL に、MySQL と SQL Server のワークロードを Cloud SQL に、Oracle ワークロードを Cloud SQL for PostgreSQL または AlloyDB for PostgreSQL に移行できるサーバーレス サービスです。Database Migration Service はネットワーク ワークフローを合理化し、初期スナップショットと継続的なレプリケーションを管理し、移行オペレーションのステータスを提供します。 | |
リファクタリング | BigQuery Data Transfer Service | Teradata、Amazon RedShift | BigQuery | このツールは、スケジュールに基づく管理された方法で、Software-as-a-Service アプリから BigQuery へのデータ移動を自動化します。 |
移行するワークロードの特性に応じて、他のツールを移行ツールのアーキテクチャと統合することもできます。他の移行ツールには、次のリストに挙げるものなどがあります。
- Storage Transfer Service を使用すると、他のクラウド プロバイダ、オンライン リソースやローカルデータ(S3、Blob、データレイク、オンプレミス ファイル システムなど)から Cloud Storage にデータを転送できます。
- Transfer Appliance は、ビジネス オペレーションを中断することなく、大量のデータを Google Cloud に移行できるハードウェア アプライアンスです(20 TB 超、1 ペタバイト以下のデータを推奨)。
- イメージのインポートを使用すると、必要なソフトウェアと構成(ゴールデン ディスクまたはゴールデン イメージ)があるオンプレミス環境の仮想ディスクを Google Cloud にインポートし、生成されたイメージを使用して仮想マシンを作成できます。このツールは、ほとんどの仮想ディスク ファイル形式(VMDK や VHD など)をサポートしています。
サードパーティ製ツール
次のリストでは、サードパーティの移行ツールを示します。このリストは、参考目的のものであり、Google がサポートを表明するものではありません。
RackWare Management Module(RMM)は、完全に自動化されたエンタープライズ クラスの移行ソリューションです。これを使用して、データセンターまたはパブリック クラウドにある物理サーバーや仮想サーバーを Google Cloud に移行できます。これは Google Cloud Marketplace に掲載されており、次の 2 とおりの方法でライセンスを購入できます。
- Cloud Marketplace で、[RackWare Cloud Migration SaaS and API] を選択します。
- [RackWare Cloud Migration Virtual Machine] を選択して、RackWare から直接購入します。
SUREedgeは、Migrate to Virtual Machines が適していない可能性がある(オンプレミスの非 vSphere 仮想化環境など)場合に、物理環境および仮想環境から Google Cloud に移行できるツールです。
Data Validation Tool は、オープンソースの Python CLI ツールであり、異種のデータソース テーブルを比較する Ibis フレームワークに基づき、マルチレベルの検証機能を備えています。データ検証は、データ ウェアハウス、データベース、データレイクの移行プロジェクトにおける重要なステップです。
HarbourBridge: Spanner の評価および移行は、既存の PostgreSQL、MySQL、SQL Server、Oracle、DynamoDB データベースのデータを使用した Spanner の評価および移行用のスタンドアロン オープンソース ツールです。
HBase Tools は、Bigtable に移行する HBase ユーザーをサポートします。
Migrate Hive tables to BigQuery フレームワークは、移行の進行状況を追跡するために、Cloud SQL を使用して Hive から BigQuery にデータを移行します。