データセンター プロフェッショナルのための Google Cloud Platform

このガイドは、データセンターやコロケーション施設に関する詳しい知識を持つプロフェッショナルが、Google Cloud Platform を導入するために必要となる重要なコンセプトを習得するために設計されています。このガイドでは、Cloud Platform とこれらの施設で使用されるソフトウェア、ハードウェア、ベスト プラクティスを比較し、2 つの間の類似点と相違点を紹介します。また、このガイドでは、従来のデータセンターの製品、コンセプト、用語と、Cloud Platform の製品、コンセプト、用語の対応を分かりやすく表示しています。

Google Cloud Platform を選ぶ理由

多くの企業は、費用の予測性、ハードウェアの確実性、そして操作性というメリットがあるためデータセンターを使用しています。しかし、データセンター内のリソースを実行および維持するには、次のような数多くのオーバーヘッドも必要となります。

  • 容量: 必要に応じてスケーリングできる十分なリソースと、それらのリソースの効率的な使用。
  • セキュリティ: 資産を保護するための物理的なセキュリティと、ネットワーク レベルと OS レベルのセキュリティ。
  • ネットワーク インフラストラクチャ: 配線、スイッチ、ルーター、ファイアウォール、ロードバランサなどのコンポーネント。
  • サポート: インストール、メンテナンス、問題への対応を行う熟練した社員。
  • 帯域幅: 負荷のピークに対応可能な帯域幅。
  • 設備: 機器や電源などの物理的インフラストラクチャ。

Cloud Platform のようなすべての機能を備えたクラウド プラットフォームによって、これらの物理、ロジスティクス、そして人材関連の問題にまつわる多くのオーバーヘッドを解消し、プロセス内の関連するコストの削減に役立てることができます。Cloud Platform は Google のインフラストラクチャ上に構築されているため、従来のデータセンターでは多額の費用が必要とされた次のようなメリットも享受することができます。

グローバル ネットワーク
Google のコンピュータ ネットワークは、その規模と先進性において世界最高級を誇ります。Google のバックボーン ネットワークでは、数千マイルの光ファイバー ケーブルや先進的な SDN(ソフトウェア定義ネットワーク)が使用され、エッジ キャッシング サービスにより高速で安定したスケーラブルなパフォーマンスを提供しています。
組み込みでマルチリージョンの冗長性
世界各地のリージョンとゾーンに複数のデータセンターが存在するため、強力な冗長性と可用性を実現します。
高速で信頼性の高いスケーリング
Cloud Platform は、Google 独自のサービスと同様、トラフィックの急増に直面してもスケールできるように設計されています。Google App Engine、Google Compute Engine のオートスケーラー、Google Cloud Datastore などのマネージド サービスが提供する自動スケーリングによって、アプリケーションの容量を必要に応じて拡張したり縮小したりできます。

次のセクションでは、従来のデータセンター環境と比較して、Cloud Platform を使用することのメリットを紹介します。

キャパシティと帯域幅

従来のデータセンターでは、リソースの必要性を計画し、必要に応じてスケールするために事前に十分なリソースを用意し、これらのリソースの制限の中で容量とワークロードの分散を慎重に管理する必要があります。事前にプロビジョニングしたリソースは、その性質上、容量をどれだけ慎重に管理しても最適な状態で使用することはできません。

事前にプロビジョニングされたリソースの使用率の経過
図1: 事前にプロビジョニングされたリソースの使用率の経過

また、リソースを事前にプロビジョニングすることは、リソースに厳しい上限があることを意味します。上限を超えてスケールすることはできません。

Cloud Platform は、これらの使用率の問題とスケーラビリティのしきい値の多くを解決します。Cloud Platform の VM インスタンスは、必要に応じてスケールアップ、スケールダウンできます。支払いは秒単位の従量制のため、常には必要のない追加の容量や、トラフィックのピーク時のみ必要な容量に対して支払う必要はなく、コストを最適化できます。

セキュリティ

Google セキュリティ モデルはエンドツーエンドのプロセスであり、Gmail や Google Apps をはじめとする Google アプリケーションでお客様のセキュリティを保護してきた 18 年以上の経験を基盤としています。さらに、Google のサイト信頼性エンジニアリング チームはプラットフォーム システムの運用状況を監視して高可用性を保証し、プラットフォーム リソースの悪用を防止します。

ネットワーク インフラストラクチャ

従来のデータセンターでは、サーバーのラック、ストレージ、スイッチの複数のレイヤ、ロードバランサ、ルーター、ファイアウォールのデバイスなど、複雑なネットワークの設定を管理します。ソフトウェアと詳細な端末構成を設定、維持、監視する必要があります。また、ネットワークのセキュリティと可用性についても考慮し、ネットワークのニーズの増加に合わせて設備を追加したりアップグレードしたりする必要があります。

対象的に、Cloud Platform はソフトウェア定義ネットワーク(SDN)を使用しており、Cloud Platform のサービス API とユーザー インターフェースからネットワークを完全に構成できます。データセンターのネットワーク ハードウェアを購入したり管理したりする必要はありません。Google の SDN スタックである Andromeda の詳細については、ブログ投稿「Enter the Andromeda zone(英語)」をご確認ください。

施設とサポート

Cloud Platform では、データセンターの物理ハードウェアのインストールや維持について心配する必要はもうありません。それらの技術を持つ専門家を常駐させる必要もなくなります。ハードウェアのレイヤと専門家は Google に一任できるため、お客様はアプリケーションの実行に集中できます。

コンプライアンス

Google は第三者による監査を定期的に実施し、Cloud Platform がセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの各制御に適合しているか確認しています。Cloud Platform は ISO 27001、ISO 27017、ISO 27018、SOC 2、SOC 3、PCI DSS などの規格に対する定期的な監査を実施しています。

経済性

Cloud Platform の料金モデルは、ムーアの法則に従って設計されています。詳細については、料金設定の基本的な考え方をご確認ください。

次のステップ

次へ: Cloud Platform のネットワーキング

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