Application Integration でサポートされているコネクタをご覧ください。
実行のリプレイの概要
Application Integration では、元の統合を新しい統合実行として再実行することで、実行をリプレイできます。Application Integration フローは、さまざまなシステム間の通信とデータ交換をオーケストレートするように設計されています。これらのフローは複雑で、複数のステップが含まれ、多くの場合、外部のサードパーティ システムとのやり取りに依存しています。そのため、次のようなさまざまな理由で実行が失敗することがあります。
- フロー内のエラー: 統合フローに、誤ったデータ変換や誤った構成の手順など、誤ったロジックが含まれています。
- 外部システムの問題: 統合フローがやり取りするサードパーティ システム(データベース、ウェブサービス、API など)の問題やダウンタイム。
- 一時的なネットワーク エラー: 統合に関連するシステム間の接続性の一時的な不具合。
公開された統合でエラーをデバッグしたら、統合の実行をリプレイできます。実行をリプレイすると、フローが再生成され、元の統合が新しい統合実行として再処理されます。
利点
実行のリプレイは、次のような場合に便利です。
- トリガー イベントの処理: 失敗した実行(特に外部システムによってトリガーされた実行)を再実行する場合、リプレイを使用すると、そのイベントによって提供される入力変数を構成できます。たとえば、Jira などの外部アプリケーションからイベントを受信したときにトリガーされる Pub/Sub トリガーを含む統合があるとします。実行を再生すると、Jira から同じイベントをトリガーすることが難しいため、Pub/Sub からのトリガー イベントが実行されます。
- 失敗した実行の再試行: 一時的なエラーや外部システムの問題が原因で統合が失敗した場合は、実行をリプレイしてフローを再実行し、統合を完了できます。
- 変更された入力値で公開された統合を検証する: 再実行を使用すると、異なる入力変数値を指定して公開された統合を再実行することで、テストできます。これにより、インテグレーション全体を手動で再実行する必要がなくなるため、時間を節約できます。再生中に、マスクされた変数とマスクされていない変数の両方を変更できます。
- 失敗した時点から実行をリプレイする: リプレイを使用すると、公開された統合で失敗した時点から実行を再実行できます。これにより、成功したタスクの不要な再実行を回避し、デバッグの時間とリソースを節約できます。
実行を再生する方法については、実行を再生するをご覧ください。
考慮事項
実行のリプレイには、次の考慮事項が適用されます。
- 実行ステータス: 実行ステータスが「成功」、「失敗」、「キャンセル」の実行をリプレイできます。他の状態の実行をリプレイするには、まず実行をキャンセルする必要があります。
- 互換性のある公開バージョン: 公開された統合バージョンを変更した後に実行を再生する場合は、その変更が元の実行と互換性があることを確認してください。たとえば、元の実行で 2 つの入力変数が必要で、更新された統合バージョンで 1 つの入力変数のみが必要な場合、再生実行は失敗します。
- 実行モード: 統合のバージョンが変更されても、リプレイ実行は元の実行と同じ実行モードに従います。
制限事項
実行のリプレイには次の制限があります。
- スケジュール トリガーによってトリガーされた実行のリプレイはサポートされていません。
- デフォルトでは、リプレイされた実行の期限は 10 分です。期限内に実行が完了しない場合、実行ステータスは
CANCELLED
に設定されます。
次のステップ
- Application Integration のログについて学習する。
- インテグレーションをテストして公開する方法について学習する。