このドキュメントでは、Cloud SQL バックアップを AlloyDB for PostgreSQL の無料トライアル クラスタにコピーして、Cloud SQL for PostgreSQL インスタンスを移行する方法について説明します。この機能を使用すると、データをすばやく読み込んで AlloyDB を評価できます。
以下はサポートされていません。
- プロジェクト間およびリージョン間の復元
- 顧客管理の暗号鍵(CMEK)を使用するインスタンス
- Identity and Access Management(IAM)グループ認証を使用するインスタンス
このドキュメントは、Cloud SQL を使用しているデータベース管理者とデータ エンジニアを対象としています。AlloyDB を初めて使用する場合は、AlloyDB の概要をご覧ください。
継続的なデータ レプリケーションを使用して Cloud SQL から AlloyDB にデータを移行する方法については、Database Migration Service(PostgreSQL から AlloyDB) をご覧ください。
始める前に
このドキュメントのタスクを完了するには、次を用意する必要があります。
- 必要な Identity and Access Management(IAM)権限
- サイズが 1 TB 未満の Cloud SQL バックアップ
- AlloyDB でサポートされている Postgres バージョン
必要なロール
Cloud SQL for PostgreSQL のバックアップを AlloyDB クラスタにコピーするために必要な権限を取得するには、プロジェクトに対する次の IAM ロールの付与を管理者に依頼してください。
-
閲覧者 (
roles/viewer
) -
Cloud AlloyDB 管理者 (
roles/alloydb.admin
)
Cloud SQL バックアップを AlloyDB クラスタにコピーする
Cloud SQL バックアップを AlloyDB 無料トライアル クラスタにコピーすると、バックアップは AlloyDB の同じバージョンの PostgreSQL に復元されます。たとえば、Postgres 14 は Postgres 14 に復元されます。拡張機能のバージョンと PostgreSQL のマイナー バージョンは異なる場合があります。
Cloud SQL からの復元では、AlloyDB for PostgreSQL の無料トライアル クラスタでサポートされている項目の構成のみがサポートされます。
Cloud SQL バックアップを AlloyDB クラスタにコピーする手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [クラスタ] ページに移動します。
[無料トライアルを開始] をクリックします。
[Cloud SQL バックアップからコピー] をクリックします。
[Cloud SQL バックアップからコピー] ページで、必要な API を有効にします。API をすでに有効にしている場合は、API を再度有効にする必要はありません。
復元元の Cloud SQL インスタンスを選択し、[インスタンスを選択] をクリックします。Cloud SQL インスタンスをフィルタできます。
互換性のあるデータベース バージョンのみが表示されます。レプリカにはバックアップがなく、使用可能なインスタンスのリストには表示されません。
インポート元のバックアップを選択し、[バックアップを選択] をクリックします。このページには、最新の 1,000 件のバックアップが表示されます。
[無料のクラスタを作成する] ページで、クラスタ ID とネットワーキング情報を入力します。
[無料クラスタを作成] をクリックします。オペレーションが完了すると、プライマリ インスタンスが自動的に作成されます。選択した Cloud SQL for PostgreSQL バックアップからコピーされたデータを含む、新しい AlloyDB クラスタが表示されます。
Cloud SQL for PostgreSQL のバックアップを AlloyDB クラスタにコピーしても、データベース フラグとリソースレベルの権限は自動的に移行されません。コピーの完了後、これらのフラグと権限を手動で設定する必要があります。