たとえば、組織内の複数の部門が Looker Studio Pro に登録していて、各部門が独自の Google Cloud プロジェクト内でコンテンツを管理しているとします。1 つのサブスクリプションと 1 つのプロジェクトで Looker Studio Pro を管理すると、請求とアクセス制御を簡単に管理できます。
複数のサブスクリプションとプロジェクトを統合する手順は次のとおりです。
- ユーザーが部門の Looker Studio Pro サブスクリプションを新規作成できないようにする
- 組織内の Looker Studio Pro プロジェクトを確認する
- 使用する 1 つの Looker Studio Pro プロジェクトを選択する
- 選択した Looker Studio Pro プロジェクトにユーザーとライセンスを追加する
- 選択した Looker Studio Pro プロジェクトに既存のコンテンツを移動する
- 選択したプロジェクトをデフォルト プロジェクトにする
- 他のプロジェクトからユーザーとライセンスを削除する
ユーザーが部門の Looker Studio Pro サブスクリプションを新規作成できないようにする
IAM 拒否ポリシーを使用することで、ユーザーが Pro サブスクリプションを作成できないようにすることができます。拒否ポリシーを設定するには、次のタスクを実施します。
- Looker Studio Pro を管理するユーザーを含む Google グループを選択または作成します。例:
lsp-managers@example.com
。 サンプルの Google グループを除くすべてのユーザーに対して
datastudio.googleapis.com/pro.manage
権限を拒否する拒否ポリシーを作成します。以下に、lsp-managers@example.com
Google グループを使用した拒否ポリシーの例を示します。{ "deniedPrincipals": [ "principalSet://goog/public:all" ], "exceptionPrincipals": [ "principalSet://goog/group/lsp-managers@example.com" ], "deniedPermissions": [ "datastudio.googleapis.com/pro.manage" ] }
拒否ポリシーを組織に適用します。
組織に IAM 拒否ポリシーを設定する方法を確認する。
組織内の Looker Studio Pro プロジェクトを確認する
Looker Studio Pro で使用されている Cloud プロジェクトを確認するには、Looker Studio Pro のユーザー インターフェースで次の操作を行います。
lookerstudio.pro.manage
権限を含む組織レベルの IAM ロール(lookerstudio.proManager
ロールなど)を自分に付与します。- Looker Studio Pro にログインします。
- 組織内の Pro サブスクリプションのリストを表示するには、左側のナビゲーションで [Pro サブスクリプション] をクリックします。
使用する 1 つの Looker Studio Pro プロジェクトを選択する
組織の単一のプロジェクトとして使用する既存の Looker Studio Pro プロジェクトを選択します。コンテンツが最も多いプロジェクトやライセンスが最も多いプロジェクトを選択できます。または、新しい Looker Studio Pro プロジェクトを作成してそれを選択することもできます。
選択した Looker Studio Pro プロジェクトにユーザーとライセンスを追加する
Looker Studio Pro のユーザー インターフェースまたは Google Cloud コンソールを使用して、選択した Looker Studio Pro プロジェクトに既存のユーザーとライセンスを追加します。ライセンスを維持する場合は、組織内のサブスクリプションごとにこの手順を繰り返す必要があります。
詳しくは、Looker Studio Pro サブスクリプションを管理するをご覧ください。
選択した Looker Studio Pro プロジェクトに既存のコンテンツを移動する
元のプロジェクトから既存のコンテンツを統合するには、Looker Studio の UI を使用して、選択したプロジェクトにそのコンテンツを移動します。詳しくは、チーム ワークスペースのアセットを追加、削除するをご覧ください。
選択したプロジェクトをデフォルト プロジェクトにする
デフォルトの Looker Studio Pro プロジェクトを設定すると、ユーザーがコンテンツを作成できるのは、組織が管理する場所のみになります。Looker Studio Pro 用のデフォルトのプロジェクトを設定するに記載されている手順に沿って、選択した Looker Studio Pro プロジェクトをデフォルト プロジェクトとして設定します。
他のプロジェクトからユーザーとライセンスを削除する
最後に、元の Looker Studio Pro プロジェクトからユーザーとライセンスを削除します。
また、前述のように拒否ポリシーを設定している場合を除き、ユーザーはライセンスのあるプロジェクトで、引き続き新しい Pro サブスクリプションを作成したり、Pro コンテンツを作成したりできます。