Google アド マネージャーは、ホスト型の総合的な広告配信プラットフォームです。ウェブサイト、モバイル ウェブページ、モバイルアプリ、ゲーム、またはその組み合わせなど、広告をどこに掲載する場合でも配信を効率的に管理できます。アド マネージャーには、マルチスクリーン ユーザーを対象とした広告配信の管理ツールキットが用意されています。
Google アド マネージャーをデータソースとして追加すると、Looker Studio でアド マネージャーのレポートを表示できます。アド マネージャーのレポートで最も一般的なディメンションと指標も使用できます。このレポートは、社内の同僚や外部と安全に共有することが可能です。
この機能は、Google アド マネージャー 360 をご利用の場合にのみ使用できます。
使ってみる
アド マネージャー ネットワークで Looker Studio レポートを有効にする
- Google アド マネージャーにログインします。
- [管理者] [全般設定] をクリックします。
- [レポート設定] までスクロールし、[Looker Studio のレポート] を有効にします。Google アド マネージャー 360 でのみご利用いただけます。
- [保存] をクリックします。
アド マネージャーのユーザー役割に新しい権限を追加する
- Google アド マネージャーにログインします。
- [管理者] [アクセスと認証] [役割] をクリックします。
- Looker Studio レポートを作成するユーザーに関連付けられているユーザー役割を選択します。
- [レポート] の横で [Looker Studio 内のレポートデータの表示とアクセス共有] 権限を追加します。
- [保存] をクリックします。
組み込みの「管理者」と「その他のマネージャー」の役割には、すでにこの権限が付与されています。
Looker Studio でアド マネージャーをデータソースとして追加する
Looker Studio のホームページで、左上にある
[作成] をクリックして、[データソース] を選択します。[アド マネージャー] コネクタを選択します。
Looker Studio からアカウントへのアクセスを許可するよう求められたら、[承認] をクリックします。
付与したアクセス権の取り消しはいつでも可能です。
[利用可能なネットワーク] をクリックします。
有効にしたアド マネージャー ネットワークを選択し、レポートタイプとして [過去] を選択します。
右上の [接続] をクリックします。
- データソースのフィールド パネルが表示されます。
- データソースがデータセットに接続されます。
右上の [レポートを作成] をクリックして最初のレポートを作成します。
接続できない場合アド マネージャー ネットワークで [Looker Studio のアド マネージャー レポート] のネットワーク設定が有効になっていることと、アド マネージャーのユーザー役割に [Looker Studio 内のアド マネージャー データの表示とアクセス共有] 権限が付与されていることを確認してください。なお、これらの設定が有効になっていないものも含めて、Google アカウントに関連付けられているすべてのアド マネージャー ネットワークがここに表示されます。
データソースを構成する
データソースのフィールド パネルで、フィールド名の変更や説明の追加、計算フィールドの追加、データの型と集計の変更など、データソースの設定を行うことができます。詳しくは、データソースのフィールドに関する記事をご覧ください。
データを表示できるユーザーを管理する
フィールド パネルの上部で、データの認証情報を変更できます。認証情報を使って、このデータソースによって提供されるデータを表示できるユーザーを管理します。
「オーナーの認証情報」を使用すると、データセットへのアクセス権のないユーザーでも、このデータセットを使用するレポートを表示したり作成したりすることができます。
「閲覧者の認証情報」を使用する場合は、データセットにアクセスするために、データソースの各ユーザーが認証情報を提供する必要があります。
サービス アカウントの認証情報では、人間以外のユーザーを表す特別なタイプの Google アカウントに基づいて、データにアクセスするための認証および許可を受けることができます。
データソースから新しいレポートを作成する
データソースから新しいレポートを作成する手順は次のとおりです。
- 右上の [レポートを作成] をクリックします。レポート エディタが表示されます。
- [レポートに追加] をクリックします。
- データソースがレポートに追加されます。
- グラフの作成と、データをデータソースから取得するためのデータ管理オプションの設定ができるようになります。
Looker Studio を初めてご利用の場合
レポート作成のチュートリアルをご覧ください。
Looker Studio でアド マネージャー レポートを作成する際のヒント
新しいアド マネージャー データソースを使うと、Looker Studio でアド マネージャー レポートのデータを視覚化することができます。アド マネージャーの「過去」レポートタイプで最も一般的なディメンションと指標をご利用いただけます。アド マネージャーのレポート テンプレートを使用すると、すぐにレポートを作成できます。
「Ad Exchange の過去のデータ」レポートタイプと Key-Value ディメンションは利用できません。
広告サーバー、AdSense、Ad Exchange のデータを分けて表示する方法
Looker Studio のレポートには、レポート指標の合計のみ表示されます。[デマンド チャネル] ディメンション フィールドを使用すると、広告サーバー、AdSense、Ad Exchange の小計を表示できるようになります。
レポートの共有によって、表示専用か編集権限のあるアクセス権を付与できます。レポートを共有する際には、データソースへのアクセス用にどの認証情報を選ぶかによって、ユーザーがレポートで表示できる情報の範囲が決まります。
レポートを編集する権限を付与した場合、そのユーザーは閲覧以上の操作ができるようになります。たとえば、特定の広告主を表示するようフィルタしたレポートを共有した場合でも、ユーザーに編集権限があると、そのフィルタを削除してすべてのデータを閲覧できてしまいます。
よくある質問
レポートの読み込みが遅いのはなぜですか?
アド マネージャーのレポート機能を快適にご利用いただくため、アド マネージャー ネットワークごとにデータ リクエストに対して一定のリソースが割り当てられています。アド マネージャーのレポート機能からのリクエストは、Looker Studio やネットワークの Ad Manager API からのデータ リクエストより優先されます。
このため、ネットワークで多くのユーザーがアド マネージャーのレポートを実行している場合は、Looker Studio レポートの読み込みが遅くなることがあります。
レポートの作成を高速化するにはどうすればよいですか?
- グラフに含めるディメンションと指標の数を少なくします。
- グラフの期間を短くします。
- レポートの各ページのグラフ数を減らすか、グラフが多数ある場合は複数のページに分割します。各グラフはアド マネージャーにレポートデータをリクエストして表示されるため、グラフを多く使用すると、ネットワークに割り当てられているアド マネージャーのレポート機能のリソースがその分多く使われることになります。
- 関連情報: Looker Studio のパフォーマンスを改善する
関連リソース
- データソースを作成する
- 詳しくは、アド マネージャーの詳細をご覧ください。