Artifact Registry では、さまざまなアーティファクト タイプを保存し、1 つのプロジェクトに複数のリポジトリを作成して、各リポジトリに特定のリージョンまたはマルチリージョンを関連付けることができます。このページでは、リポジトリのロケーションと組織を計画する際の考慮事項について説明します。
複数のリポジトリの設定
ご自身のアーティファクトを作成するための内部プロセスと、リポジトリの作成時にコンシューマによるアーティファクトの使用の両方を考慮してください。
- さまざまな段階(開発、デプロイ)用のリポジトリを作成できます。たとえば、テスト リポジトリでは、テスト用のステージング環境にデプロイ可能なアーティファクトを格納できます。本番環境用に承認されたアーティファクトは、別の本番環境リポジトリに保存されます。
- 異なるアーティファクト セットに異なるアクセス ポリシーを適用する場合は、個別のリポジトリを使用します。たとえば、デベロッパーはテスト リポジトリに対する書き込み権限を持ち、本番環境リポジトリは運用スタッフに限定されます。
- リポジトリにラベル を付けて、関連するリポジトリを Cloud Console にをグループ化します。
リポジトリのロケーション
リポジトリを作成するときにロケーションを指定します。選択したロケーションによって、リポジトリ ストレージが作成されるロケーションが決まります。リポジトリは、次のタイプのロケーションに作成できます。
リージョンは、東京やバージニア州北部などの特定の地域です。
マルチリージョンは、アジアや米国などの、2 つ以上の地理的な場所を含む広い地理的なエリアとなります。
Artifact Registry では、サービス固有の規約に従って、選択したロケーションにアーティファクトが保存されます。
レイテンシ、可用性、帯域幅のコストのバランスがとれた場所が適切なロケーションになります。
リージョンを使用すると、同じリージョンにあるシステムでのアップロードとダウンロードのレイテンシとネットワーク帯域幅を最適化できます。
Google ネットワークの外部にあり、広域に分散しているシステムとやりとりする場合や、地理的な冗長性による高可用性を期待する場合は、マルチリージョンを使用します。
通常、便利なロケーション、またはデータを利用する大半のユーザーが含まれるロケーションにデータを保存することをおすすめします。
Compute Engine の場合
- Compute Engine VM インスタンスと同じリージョンにデータを保存すると、パフォーマンスを向上できます。
- Compute Engine ゾーン リポジトリのロケーションは指定できませんが、特定のリージョン内にあるストレージにアクセスするときのパフォーマンスは、そのリージョン内のゾーンにあるすべての Compute Engine VM インスタンスに関して同等です。
サポートされているリポジトリのロケーションの一覧を表示するには、次のコマンドを実行します。
gcloud artifacts locations list
利用可能なリージョン
すべてのリージョンが少なくとも 100 マイル離れています。
大陸 | リージョン名 | リージョンの説明 |
---|---|---|
北アメリカ | ||
northamerica-northeast1 |
モントリオール | |
us-central1 |
アイオワ | |
us-east1 |
サウスカロライナ | |
us-east4 |
北バージニア | |
us-west1 |
オレゴン | |
us-west2 |
ロサンゼルス | |
us-west3 |
ソルトレイクシティ | |
us-west4 |
ラスベガス | |
南アメリカ | ||
southamerica-east1 |
サンパウロ | |
ヨーロッパ | ||
europe-north1 |
フィンランド | |
europe-west1 |
ベルギー | |
europe-west2 |
ロンドン | |
europe-west3 |
フランクフルト | |
europe-west4 |
オランダ | |
europe-west6 |
チューリッヒ | |
アジア | ||
asia-east1 |
台湾 | |
asia-east2 |
香港 | |
asia-northeast1 |
東京 | |
asia-northeast2 |
大阪 | |
asia-northeast3 |
ソウル | |
asia-south1 |
ムンバイ | |
asia-southeast1 |
シンガポール | |
asia-southeast2 |
ジャカルタ | |
オーストラリア | ||
australia-southeast1 |
シドニー |
利用可能なマルチリージョン
マルチリージョンにリポジトリを作成すると、データは 100 マイル以上離れている 2 つ以上の地理的な場所に保存されます。
マルチリージョン名 | マルチリージョンの説明 |
---|---|
asia |
アジア内のデータセンター |
europe |
欧州連合(EU)内のデータセンター 1 |
us |
米国内のデータセンター |
1 europe
マルチリージョン内のストレージ バケットに追加されたオブジェクト データは、europe-west2
または europe-west6
データセンターには保存されません。