このドキュメントでは、Google Cloud Managed Service for Prometheus を使用して Consul エクスポータから指標を収集できるように、Google Kubernetes Engine の Deployment を構成する方法について説明します。このドキュメントでは、次の方法について説明します。
- Consul エクスポータを設定して指標を報告する。
- エクスポートされた指標を収集するために、Managed Service for Prometheus の PodMonitoring リソースを構成する。
- Cloud Monitoring のダッシュボードにアクセスして指標を表示する。
以下の手順は、Managed Service for Prometheus でマネージド コレクションを使用している場合にのみ適用されます。セルフデプロイ コレクションを使用している場合は、Consul のドキュメントでインストール情報をご覧ください。
以下の手順は一例であり、ほとんどの Kubernetes 環境で機能します。セキュリティ ポリシーや組織のポリシーの制限により、アプリケーションやエクスポータのインストールに問題がある場合は、オープンソース ドキュメントでサポート情報を確認することをおすすめします。
Consul の詳細については、Consul をご覧ください。
前提条件
Managed Service for Prometheus とマネージド コレクションを使用して Consul エクスポータから指標を収集するには、Deployment が次の要件を満たしている必要があります。
- クラスタで Google Kubernetes Engine バージョン 1.21.4-gke.300 以降を実行している必要があります。
- マネージド コレクションを有効にして、Managed Service for Prometheus を実行する必要があります。詳細については、マネージド コレクションを使ってみるをご覧ください。
- Consul とのインテグレーションで Cloud Monitoring で利用可能なダッシュボードを使用するには、
consul
バージョン 1.13.3 以降を使用する必要があります。利用可能なダッシュボードの詳細については、ダッシュボードを表示するをご覧ください。
prometheus_retention_time
と disable_hostname
が設定されている場合、Consul は Prometheus 形式の指標を公開します。これらのオプションは、configmap を /consul/config/metrics.hcl
にマウントすることで設定できます。HashiCorp では保持期間を収集間隔の 2 倍にすることをおすすめします。Consul 構成を変更する
次の例のように Consul 構成を変更します。
+
記号で始まるすべての行を構成に追加する必要があります。
構成の変更をローカル ファイルから適用するには、次のコマンドを実行します。
kubectl apply -n NAMESPACE_NAME -f FILE_NAME
Terraform を使用して構成を管理することもできます。
Consul が指標を公開しているかどうかを判断するには、次のコマンドを実行します。kubectl exec -n NAMESPACE_NAME POD_NAME -- curl -sS localhost:8500/v1/agent/metrics?format=prometheus
PodMonitoring リソースを定義する
ターゲット ディスカバリの場合、Managed Service for Prometheus Operator には、同じ Namespace 内の Consul エクスポータに対応する PodMonitoring リソースが必要です。
次の PodMonitoring 構成を使用できます。
構成の変更をローカル ファイルから適用するには、次のコマンドを実行します。
kubectl apply -n NAMESPACE_NAME -f FILE_NAME
Terraform を使用して構成を管理することもできます。
構成を確認する
Metrics Explorer を使用すると、Consul エクスポータが正しく構成されていることを確認できます。Cloud Monitoring が指標を取り込むまでに 1~2 分かかる場合があります。
指標が取り込まれていることを確認します。
-
Google Cloud コンソールで、[leaderboardMetrics Explorer] ページに移動します。
検索バーを使用してこのページを検索する場合は、小見出しが [Monitoring] の結果を選択します。
- クエリビルダー ペインのツールバーで、[codeMQL] または [codePROMQL] という名前のボタンを選択します。
- [言語] で [PromQL] が選択されていることを確認します。言語切り替えボタンは、クエリの書式設定と同じツールバーにあります。
- 次のクエリを入力して実行します。
up{job="consul", cluster="CLUSTER_NAME", namespace="NAMESPACE_NAME"}
ダッシュボードを表示する
Cloud Monitoring インテグレーションには、Consul Prometheus の概要ダッシュボードが含まれています。ダッシュボードは、インテグレーションを構成すると自動的にインストールされます。インテグレーションをインストールすることなく、ダッシュボードの静的プレビューを表示することもできます。
インストールされているダッシュボードを表示する手順は次のとおりです。
-
Google Cloud コンソールで [ダッシュボード] ページに移動します。
検索バーを使用してこのページを検索する場合は、小見出しが [Monitoring] の結果を選択します。
- [ダッシュボード リスト] タブを選択します。
- [統合] カテゴリを選択します。
- ダッシュボードの名前(Consul Prometheus Overview など)をクリックします。
ダッシュボードの静的プレビューを表示する手順は次のとおりです。
-
Google Cloud コンソールで [インテグレーション] ページに移動します。
検索バーを使用してこのページを検索する場合は、小見出しが [Monitoring] の結果を選択します。
- [デプロイメント プラットフォーム] フィルタの [Kubernetes Engine] をクリックします。
- HashiCorp Consul インテグレーションを見つけて、[詳細を表示] をクリックします。
- [ダッシュボード] タブを選択します。
トラブルシューティング
指標の取り込みに関する問題のトラブルシューティングについては、取り込み側の問題のトラブルシューティングのエクスポータからの収集に関する問題をご覧ください。