このページでは、Cloud Monitoring の問題を解決する方法について説明します。
請求アラート ポリシーを持つプロジェクトを選択できない
予算を作成しており、[モニタリング メール通知チャネルをこの予算にリンクする] オプションを選択しています。[ワークスペースを選択] ダイアログの メニュー(arrow_drop_down)を使用して、通知チャネルを含む Google Cloud プロジェクトを選択できると考えましたが、使用するプロジェクトが表示されません。
この失敗の原因は、選択するプロジェクトに仮想指標スコープが設定されていることです。一般に、指標スコープが仮想であるかインスタンス化されても、ユーザビリティには影響しません。ただし、このダイアログには、インスタンス化された指標スコープがあるプロジェクトのみが表示されます。
この問題については、Google のエンジニアリング チームが解決に取り組んでいます。
[ワークスペースを選択] ダイアログにプロジェクトの一覧を表示するには、次のようにします。
- 仮想指標スコープをインスタンス化された指標スコープに変換します。詳細な手順については、指標スコープをインスタンス化するをご覧ください。
- 予算作成プロセスを再開します。
指標スコープをインスタンス化する
MyNotificationsProject
に、予算で使用する通知チャンネルが含まれているとします。このプロジェクトの指標スコープをインスタンス化するには、第 2 のプロジェクトをモニタリング対象プロジェクトとして追加します。次の手順では、第 2 のプロジェクトの名前は TestProject
です。指標のスコープをインスタンス化した後は、モニタリング対象プロジェクトのリストから TestProject
を削除できます。
このプロジェクトがインスタンス化された指標スコープを持つようにするには、次のようにします。
第 2 のプロジェクトを作成します。この例では、このプロジェクトの名前は
TestProject
です。第 2 のプロジェクトには、既存のプロジェクトを使用できます。ただし、
MyNotificationsProject
という名前のプロジェクトは使用できません。Google Cloud コンソール プロジェクト選択ツールで [
MyNotificationsProject
] を選択します。[Monitoring] に移動して、[設定] を選択します。
[Add GCP Projects] をクリックします。
表内で
TestProject
にチェックを入れ、[プロジェクトの追加] をクリックします。これらのステップが完了すると、
TestProject
がMyNotificationsProject
のモニタリング対象プロジェクトとしてリストに入ります。この操作は、MyNotificationsProject
の指標スコープを強制的にインスタンス化します。指標のスコープをインスタンス化した後は、必要に応じて、モニタリング対象プロジェクトのリストから
TestProject
を削除できます。モニタリング対象プロジェクトのリストからTestProject
を削除するには、[GCP Projects] テーブルでTestProject
をオンにし、[REMOVE PROJECTS] をクリックします。最初の手順で第 2 のプロジェクトを作成した場合は、そのプロジェクトを削除できます。
[統合] ボタンが表示されない
現在、この機能は必要とされていないため、Monitoring ワークスペースが指標のスコープで置き換えられ、[統合] ボタンと、[移動] ボタンは削除されました。ワークスペース データモデルでは、Google Cloud プロジェクトが 1 つのワークスペースにのみ存在できためマージ機能が必要でした。プロジェクトの指標を表示できるワークスペースを変更する場合は、マージ オプションを使用する必要がありました。指標スコープのデータモデルでは、Google Cloud プロジェクトを複数の指標スコープに含めることが可能なため、この機能は必要ありません。
複数のプロジェクトの指標を表示する方法については、複数のプロジェクトの指標スコープを構成するをご覧ください。
AWS ログにアクセスできない
AWS アカウントのログにアクセスするには、選択した AWS コネクタ プロジェクトで Cloud Logging を使用します。
AWS のログと指標がない
AWS アカウントの指標は AWS コネクタ プロジェクトに保存されます。このプロジェクトが指標またはログを受信するには、このプロジェクトがモニタリング対象プロジェクトである必要があります。
Workspace から AWS コネクタ プロジェクトを削除し、AWS コネクタ プロジェクトがモニタリング対象プロジェクトではなくなった場合は、新しい指標とログの取り込みが直ちに停止されます。
指標スコープから AWS コネクタ プロジェクトを削除し、AWS コネクタ プロジェクトがモニタリング対象プロジェクトではなくなった場合は、新しい指標とログの取り込みが 2 時間後に停止されます。
新しい構成である場合は、Amazon IAM ロールに AWS コネクタ プロジェクトの信頼関係が追加されていることを確認します。Amazon IAM ロールの構成の詳細については、AWS アカウント指標を読み取るように Google Cloud を構成する をご覧ください。
Cloud Monitoring にアクセスできない
Cloud Monitoring にアクセスできない場合は、モニタリング データを表示できるロールがないか、Google Cloud プロジェクトが Cloud Monitoring 用に構成されていません。必要な権限とロールの詳細については、Identity and Access Management を使用してアクセスを制御するをご覧ください。
Monitoring にプロジェクト リソースがない
VM インスタンスなどのリソースを追加または削除した後 Monitoring に移動してリソースを表示した場合、最近の変更は、記載されているリソースに反映されていません。
この問題を解決するには、Monitoring でリソースの変更が検出されるまで 10 分以上待ちます。
Monitoring にサービスがない
新しいサービスを開始した直後に Monitoring に移動してそのサービスを表示しても、サービスのリストに記載されません。
この問題を解決するには、新しいサービスが検出されるまで 1 時間以上待ちます。
Cloud Monitoring エージェントのトラブルシューティング
Cloud Monitoring エージェントのインストールや実行に関する問題の診断についてのガイダンスは、エージェントのインストールのトラブルシューティングをご覧ください。
アラート ポリシーのトラブルシューティング
条件に基づいてモニタリングされる指標とリソースに対するアラート ポリシーの影響、条件の期間時間枠、およびインシデントの作成日時についての詳細は、指標ベースのアラート ポリシーの動作をご覧ください。
特定のアラート ポリシーで発生する可能性がある問題へのガイダンスについては、アラート ポリシーのトラブルシューティングをご覧ください。
グラフと指標のトラブルシューティング
グラフやダッシュボードに固有の問題についてのガイダンスについては、グラフとダッシュボードのトラブルシューティングをご覧ください。
Cloud Monitoring API の使用についてのトラブルシューティング
Cloud Monitoring API v3 の使用時に発生する可能性のある問題についてのガイダンスは、Cloud Monitoring API のトラブルシューティングをご覧ください。
稼働時間チェックのトラブルシューティング
稼働時間チェックに固有の問題についてのガイダンスについては、稼働時間チェックのトラブルシューティングをご覧ください。