リテラル

リテラルは組み込みのデータ型の定数値を表します。一部のデータ型(すべてではない)はリテラルとして表せます。

文字列リテラル

文字列リテラルは、単一引用符(')か二重引用符(")で囲む必要があります。

引用符付きリテラル:

リテラル 使用例 注意
引用符付き文字列
  • "abc"
  • "it's"
  • 'it\'s'
  • 'Title: "Boy"'
  • 単一引用符( ' )で囲まれた引用符付き文字列には、エスケープされていない二重引用符( " )を含めることができます。またその逆も可能です。
  • バックスラッシュ( \ )によって、エスケープ シーケンスが導入されます。下記のエスケープ シーケンスの表を参照してください。
  • 引用符付き文字列に改行を含めることはできません。改行の前にバックスラッシュ( \ )を付けても含められません。
生の文字列
  • R"abc+"
  • r'f\(abc,(.\*),def\)'
  • 生文字列リテラル プレフィックス( r または R )を含む引用符付きリテラルは、生文字列/正規表現文字列と解釈されます。
  • バックスラッシュ文字( \ )はエスケープ文字としては機能しません。文字列リテラルの中にバックスラッシュに続いて別の文字がある場合は、両方の文字が保持されます。
  • 生文字列は、奇数のバックスラッシュで終えることはできません。
  • 生文字列は正規表現を作る場合に役立ちます。

文字列リテラルのエスケープ シーケンス

以下の表は、文字列リテラルで英数字以外の文字の表記に有効なすべてのエスケープ シーケンスの一覧です。この表に示されていないシーケンスはすべてエラーになります。

エスケープ シーケンス 説明
\a Bell
\b Backspace
\f 改ページ
\n 改行
\r 復帰
\t タブ
\v 垂直タブ
\\ バックスラッシュ( \
\? 疑問符( ?
\" 二重引用符( "
\' 単一引用符( '
\\` バッククォート( \`
\ooo 3 桁(範囲 0~7)で表現される 8 進エスケープ。単一の Unicode 文字(文字列リテラルの場合)またはバイト(バイトリテラルの場合)にデコードされます。
\xhh または \Xhh 2 桁の 16 進数(0~9 または A~F / a~f)による 16 進エスケープ。単一の Unicode 文字(文字列リテラルの場合)またはバイト(バイトリテラルの場合)にデコードされます。例:
  • '\x41' == 'A'
  • '\x41B' 'AB' です。
  • '\x4' はエラー
\uhhhh 小文字の「u」と 4 桁の 16 進数を含む Unicode エスケープ。文字列リテラルまたは識別子でのみ有効です。

サロゲート Unicode 値となるため、範囲 D800 ~ DFFF の使用は許可されていないことに注意してください。
\Uhhhhhhhh 大文字の「U」と 8 桁の 16 進数を含む Unicode エスケープ。文字列リテラルまたは識別子でのみ有効です。

サロゲート Unicode 値となるため、範囲 D800 ~ DFFF の使用は許可されていません。また、10FFFF を超える値も使用できません。

日付リテラル

計算フィールドでリテラルの日付と時刻の値を使用するには、値の前に適切なマーカーを付けます。

リテラル 日付の正規形式 使用例
日付 YYYY-[M]M-[D]D DATE '2021-4-1'
日時 YYYY-[M]M-[D]D [[H]H:[M]M:[S]S] DATETIME '2021-5-29 23:59:59'

数値リテラル

数値リテラルは、引用符で囲まれていない整数値または浮動小数点値を使って入力します。次に例を示します。

リテラル 使用例
整数 1, -1, 0
  • 2 + 2
  • CASE WHEN Cost > 100 THEN...
浮動小数点 1.23, -1.2345
  • SQRT(3.14)
  • FLOOR(-42.123)

ブール値リテラル

ブール式を評価する際は、リテラル値 truefalse を使用します。次に例を示します。

IF( Boolean field = true, "yes","no")

IF( Boolean field = false, "no","yes")
IF( Boolean field, "yes","no")

IF(not Boolean field, "yes","no")