フィルタの例

米国、カナダ、メキシコのみを含める

たとえば、グラフに含める情報を米国、メキシコ、カナダのデータに限定するには、グラフを選択して次のフィルタを追加します。

  1. 一致条件/除外条件: 一致条件
  2. ディメンション:
  3. マッチタイプ: 次に含まれる
  4. 値: United States, Canada, Mexico

[国フィルタ] というフィルタの [フィルタを編集] ダイアログ。フィールド [国] の設定は [United States, Canada, Mexico] に含まれています。

3 つの OR 句でフィルタを作成することもできますが、「次に含まれる」のリストを使用する方が簡単です。

「(not set)」を除外する

グラフから「(not set)」値を除外するには、除外条件フィルタを使用します。次に例を示します。

  1. 一致条件/除外条件: 除外条件
  2. ディメンション: キャンペーン
  3. マッチタイプ: 等しい
  4. 値: (not set)

[フィルタを編集] ダイアログ。フィルタ名は「Exclude not set filter」。フィールド「キャンペーン」の設定は「除外」「等しい (=)」「(not set)」。

値の末尾にあるデータを検索する

演算子として [次と一致する正規表現] や [次を含む正規表現] を使用すると、複雑な一致条件を指定できます。たとえば、末尾に特定の値を含むデータを抽出するには、行末記号「$」を使用します。

  1. 一致条件/除外条件: 一致条件
  2. ディメンション: メディア
  3. マッチタイプ: 次と一致する正規表現
  4. 値:。 *c$

[Include c at end of data] というフィルタの [フィルタを編集] ダイアログ。フィールド [メディア] の設定は [RegExp Match.*c$] です。

Google アナリティクスのディメンション「 メディア」に適用すれば、「organic」や「cpc」といった値が抽出されます。

正規表現「.」の意味:*c$

.* 」は「すべての文字に一致」を意味します(0 文字の場合を含む)。

「c」は英字の「c」を意味します

$ 」は、「行末」を意味します(文字列の先頭と一致させる場合は、「^」を使用します)

別の例を次に示します。

^c.*k.*$ 」に一致するテキストは文字「c」で始まり、任意の文字が続いて文字「k」が出現した後、文字列の末尾まで任意の文字が続きます。これには「cook」「cookie」「cake」などが該当します。

最初の文字がアルファベットでないデータを除外する

正規表現の文字クラスを使用すると、簡単に文字の種類を指定できます。次に例を示します。

  1. 一致条件/除外条件: 除外条件
  2. マッチタイプ: 次と一致する正規表現
  3. 値: ^[[:^alpha:]].*

[Exclude non-alpha characters] というフィルタの [フィルタを編集] ダイアログ。設定は [Exclude RegExp Match ^[[

この条件では、アルファベット以外の文字(日本語の漢字、韓国語のハングルなど)で始まるデータを抽出して除外することができます。

正規表現「 ^[[:^alpha:]].* 」の意味

^ は「文字列の先頭」を意味します

[[:alpha:]] はアルファベットの [A-Za-z] 文字クラスです。「[[:^alpha:]]」はこのクラスの否定を意味します(「アルファベットでない」)

.* は「任意の文字と一致」を意味します

Google RE2 正規表現の構文