このページでは、Pyca 暗号ライブラリを使用して gcloud
コマンドライン ツールを更新する方法について説明します。
Pyca 暗号ライブラリは、gcloud
コマンドライン ツールの依存関係になります。このライブラリは暗号ルーティンが含まれているため、Cloud SDK とともに配布されていません。
この暗号ライブラリのバージョン v2.2
以降を使用する必要があります。
暗号をインストールする
pip を使用したインストール
システムに pip
(Python Package Index へのコマンドライン インターフェース)がある場合は、次のコマンドを実行します。
pip install --user cryptography
システム構成によっては、root ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
sudo pip install cryptography
apt-get を使用したインストール
システムが Debian をベースとしている場合は、次のコマンドを実行します。
sudo apt-get install python-cryptography
yum を使用したインストール
システムが Redhat または CentOS をベースとしている場合は、次のコマンドを実行します。
sudo yum install python2-cryptography
Windows へのインストール
pip
がインストールされている必要があります。その上で、次のコマンドを実行します。
pip install cryptography
サイト パッケージを有効化する
暗号ライブラリをインストールしたら、CLOUDSDK_PYTHON_SITEPACKAGES
環境変数を 1
に設定して、サイト パッケージも有効化する必要があります。これにより Cloud SDK では、追加するライブラリが独自の google-cloud-sdk/lib
ディレクトリの外部で検索されるようになります。
Linux
export CLOUDSDK_PYTHON_SITEPACKAGES=1
Mac OSX
export CLOUDSDK_PYTHON_SITEPACKAGES=1
Windows
set CLOUDSDK_PYTHON_SITEPACKAGES=1
サイト パッケージを有効にすると、システムにインストールされているものによっては、gcloud
パッケージ ライブラリとの競合が生じる可能性があります。競合が発生した場合や、使用しているその他の gcloud
コマンドが機能しなくなった場合は、CLOUDSDK_PYTHON_SITEPACKAGES
環境変数の設定解除が必要になることがあります。