スタートアップ向けの Google Cloud アカウントの設定

Google Cloud を利用する準備をしましょう。このページでは、Google Cloud をオンボーディングする方法について説明します。クレジット(利用資格がある場合)にアクセスして技術的なプロジェクトを作成するには、このチェックリストを完了する必要があります。

クレジット(承認された場合)は、Google for Startups クラウド プログラムの申請時に提出した請求先アカウント ID にリンクされます。これらの手順を行う際には、正しい請求 ID を使用していることを確認してください。

Google for Startups クラウド プログラムに申し込む前

Google Cloud コンソールとは

Google Cloud コンソールでは、Google と同じインフラストラクチャでアプリケーション、ウェブサイト、サービスを作成、デプロイ、スケールできます。Google Cloud コンソールには Google アカウントでアクセスできます。

Google Cloud コンソールを利用したことがない場合は、Google Cloud 無償プログラムを利用して始めることもできます。

以前に Google Cloud コンソールにアクセスしたことがある場合は、こちらからログインできます。

Google Cloud 請求先アカウントとは

Cloud 請求先アカウントは Google Cloud コンソールで設定され、特定の Google Cloud リソースと Google Maps Platform API のセットに対する支払いを誰が行うかを定義します。プログラムを通じて付与される Google Cloud クレジットは、請求先アカウントに関連付けられます。

1. 既存の請求先アカウントを表示する

アクセス権を持つすべての Cloud 請求先アカウントの一覧を表示するには、こちらの手順に沿って操作します。

2. Cloud 請求先アカウントを作成する

Cloud 請求先アカウントがない場合は、新しいアカウントを作成できます。

  1. Google Cloud コンソールの [請求先アカウントを管理] ページにログインします。
  2. [アカウントを作成] をクリックします。
  • 組織: [組織] プルダウンが表示された場合は、続行する前に組織を選択する必要があります。
  • 国: [国] を選択するように求められたら、請求先住所に対応する国を選択します。
  • 選択した国によって、次のステップで使用できるお支払い方法が変わる場合があります。
  • Cloud 請求先アカウントに対する通貨は、選択した国に基づいて自動的に割り当てられます。
  • 国によって、使用料金の支払いに利用できるお支払い方法が決まります。
  • 国と通貨は後で変更できないため、慎重に選択してください。既存の Cloud 請求先アカウントの国を編集する必要がある場合は、新しい請求先アカウントを作成する必要があります。
  • 利用禁止地域: Google Cloud はほとんどの国と地域でご利用いただけます。ただし、一部の国または地域(中国、クリミア、キューバ、イラン、北朝鮮、シリアなど)については、Google の一部のサービスへのアクセスを制限しています。リストにない国では、Google Cloud サービスへのアクセスが制限されている可能性があります。
  • Cloud 請求先アカウントの名前を入力します。
  • 構成によっては、次のいずれかを選択することも必要になります。
  • [続行] をクリックします。

3. この Cloud 請求先アカウントに関連付けられる Google お支払いプロファイルを選択します。お支払いプロファイルは、すべての Google プロダクト(Google Workspace、Google Cloud、Google Fi など)で共有されて使用されます。既存の Google お支払いプロファイルを選択するか、新しいお支払いプロファイルを作成できます。作成する場合は、画面の指示に従って Google お支払いプロファイルを設定します。

重要: アカウントの種類について

  • 新しい Google お支払いプロファイルを作成してアカウントの種類を設定する際には、この設定は永続的なものであり、VAT などの税金や本人確認に使用される場合があるので注意してください。企業、組織、パートナーシップ、教育機関の場合や、複数のユーザーがプロファイルにアクセスできるようにする場合は、[ビジネス] を選択します。それ以外の場合は [個人] を選択します。個人用のアカウントの場合、Google お支払いプロファイルにリンクできるユーザーは 1 人だけです。
  • 国の税要件によっては、追加の税務情報を入力しなければならない場合があります。
  • 既存の Google お支払いプロファイルをこの Cloud 請求先アカウントに関連付ける場合は、Cloud 用のビジネス プロファイル アカウントを選択します。

4. すべてのオプションと詳細の設定が完了したら、[送信して課金を有効にする] をクリックします。

上記の手順を完了したら、Google for Startups クラウド プログラムにお申し込みください。スタートアップ エキスパートのサポートを受けられるほか、Google Cloud および Firebase の費用が 2 年間にわたって最大 20 万米ドル(AI スタートアップは 35 万米ドル)までカバーされます。また、技術トレーニング、ビジネス サポート、その他 Google が提供する特典も利用できます。

スタートアップ プログラムに申し込む

Google for Startups クラウド プログラムに申し込んだ後

Google Cloud 組織とは

組織は Google Cloud リソースのルートノードです。ドメインで作成されたすべてのプロジェクトと請求先アカウントは、この組織リソースの子になります。

1. Cloud Identity アカウントを作成する

組織リソースを作成するには、Cloud Identity アカウントが必要です。

  • Cloud Identity は、ID 管理プラットフォームです。Cloud Identity コンソールでは、ドメイン内にユーザーを作成して管理できます。これらは、Google Cloud コンソールにログインするために使用できるユーザー アカウントです。
  • Cloud Identity は、登録するか、Google Workspace のお客様になることで利用できます。

2. Google Cloud 組織にアクセスする

Google Workspace アカウントまたは Cloud Identity アカウントを作成し、ドメインに関連付けると、Google Cloud 組織リソースが自動的に作成されます。リソースは、アカウントのステータスに応じて異なるタイミングでプロビジョニングされます。

  • Google Cloud を初めて使用し、まだプロジェクトを作成していない場合は、Google Cloud コンソールにログインして利用規約に同意すると、組織リソースが作成されます。
  • 既存の Google Cloud ユーザーの場合、新しいプロジェクトまたは請求先アカウントを作成するときに組織リソースが作成されます。以前に作成したプロジェクトは「組織なし」に表示されますが、これは正常な状態です。組織リソースが表示され、作成した新しいプロジェクトが自動的にリンクされます。
  • 「組織なし」で作成したプロジェクトを新しい組織リソースに移行する必要があります。プロジェクトを移行する方法については、組織リソース間のプロジェクトの移行をご覧ください。

3. 組織管理者を割り当てる

組織リソースの組織管理者も設定する必要があります。組織管理者は IAM ポリシーを管理でき、組織、フォルダ、プロジェクトの組織のポリシーを表示できます。

Cloud Identity アカウントの特権管理者の場合は、該当する組織リソースの組織管理者として、自身や他のユーザーを追加できます。

組織管理者の追加に関する手順は、Google Cloud 管理者の委任をご覧ください。

プロジェクトとは

Google Cloud プロジェクトは、API の管理、課金の有効化、共同編集者の追加と削除、Google Cloud リソースに対する権限の管理など、すべての Google Cloud サービスの作成、有効化、使用の基礎となります。

既存のプロジェクトを Google Cloud 組織に移行する

組織外に既存のプロジェクトがある場合は、プロジェクトを新しい組織リソースに移行できます。プロジェクトを移行する方法については、組織リソース間のプロジェクトの移行をご覧ください。

1. プロジェクトを作成する

  1. Google Cloud コンソールの [リソースの管理] ページに移動します。
  2. ページの上部にある [組織の選択] プルダウン リストで、組織リソースを選択します。Cloud Identity アカウントを作成したばかりの場合は、以下のステップ 5 で組織を確認します。
  3. [プロジェクトを作成] をクリックします。
  4. 表示される [新しいプロジェクト] ウィンドウで、プロジェクト名を入力し、該当する請求先アカウントを選択します。プロジェクト名には文字、数字、単一引用符、ハイフン、スペース、感嘆符のみを使用でき、4~30 文字にする必要があります。
  5. [場所] ボックスに親組織またはフォルダ リソースを入力します。このリソースが新しいプロジェクトの階層上の親になります。[組織なし] を選択した場合は、そのプロジェクトを選択して、独自のリソース階層の最上位として新しいプロジェクトを作成できます。
  6. 新しいプロジェクトの詳細を入力し終えたら、[作成] をクリックします。

最初のプロジェクトを作成したら、組織リソースが自動的にプロビジョニングされます。

2. Google Cloud リソースを表示する

  1. Google Cloud コンソールの [リソースの管理] ページに移動します。
  2. ページの上部にあるプルダウンから、管理対象のリソースが属する組織リソースを選択します。
  3. 組織リソースに含まれるすべてのプロジェクトとフォルダがページに表示されます。

Cloud 請求先アカウントとは

Cloud 請求先アカウントは Google Cloud で設定され、特定の Google Cloud リソースと Google Maps Platform API のセットに対する支払いを誰が行うかを定義します。Cloud 請求先アカウントは組織が所有し、プロジェクトの料金の支払いに使用されます。Google Cloud クレジットは、請求先アカウントに関連付けられます。

1. 請求先アカウントの権限を確認する

各 Cloud 請求先アカウントには、請求先アカウント管理者が少なくとも 1 人必要です。デフォルトでは、Cloud 請求先アカウントの作成者が、そのアカウントの管理者になります。請求先アカウントの管理者を確認し、冗長性の観点から複数の管理者を追加することをおすすめします。請求先アカウント管理者の追加手順については、Cloud 請求先アカウントへのアクセスを管理するをご覧ください。

2. 組織リソースの請求先アカウントを表示する

組織リソースの請求先アカウントを表示する方法は次のとおりです。

  1. Google Cloud コンソールのお支払いページに移動します。
  2. ページの上部にあるプルダウンから、請求先アカウントを表示する組織を選択します。

組織リソースのすべての請求先アカウントがページに表示されます。

3. 請求先アカウントの構成を確認する

重要: Google for Startups プログラムへの移行をスムーズに行うために、以下のベスト プラクティスに沿ってください。

  • 無料トライアル アカウントをお持ちの場合は、請求先アカウントをアップグレードしてください。アップグレードせずに無料トライアルの請求先アカウントが期限切れになると、既存の Google Cloud リソースはすべて停止します。これを防ぐには、無料トライアル クレジットをすべて使い切る前、または 90 日が経過する前に、請求先アカウントをアップグレードしてください。アカウントをアップグレードしても、期限切れになっていない無料トライアルのクレジットには引き続きアクセスできます。
  • 個人の請求先アカウントをビジネス アカウントに変更する場合(またはその逆の場合)は、新しい請求先アカウントを作成します。企業、組織、パートナーシップ、教育機関の場合や、複数のユーザーがプロファイルにアクセスできるようにする場合は、[ビジネス] を選択します。それ以外の場合は [個人] を選択します。個人用のアカウントの場合、Google お支払いプロファイルにリンクできるユーザーは 1 人だけです。

4. 既存の請求先アカウントを移行する

有効な請求先アカウントが組織外にある場合は、組織リソースに移行します。Cloud 請求先アカウントを組織リソースに移行しても、プロジェクトのサービスに影響はありません。請求先アカウントを移行するには、次のロールが必要です。

  • 移行する Cloud 請求先アカウントの請求先アカウント管理者である必要があります。
  • Cloud 請求先アカウントを移行する組織リソースの請求先アカウント作成者である必要があります。
  • 既存の組織から Cloud 請求先アカウントを移行する場合は、Cloud 請求先アカウントを移行する組織リソースの請求先アカウント管理者である必要があります。

これらのロールの付与については、Cloud Billing のアクセス制御と権限をご覧ください。

既存の請求先アカウントを組織リソースに移行する手順は次のとおりです。

  1. Google Cloud コンソールのお支払いページに移動します。
  2. [組織の選択] メニューから組織リソースを選択すると、関連する Cloud 請求先アカウントが表示されます。また、どの組織リソースにも関連付けられていない請求先アカウントを表示するには、[組織なし] を選択します。
  3. [請求先アカウント名] で、移行する Cloud 請求先アカウントの名前をクリックします。請求先アカウントの概要ページが開きます。
  4. [お支払い] ナビゲーション メニューで [アカウント管理] をクリックします。
  5. [アカウント管理] ページの上部で [組織を変更] をクリックし、Cloud 請求先アカウントを移行する組織リソースを選択します。

5. 請求先アカウントをプロジェクトに関連付ける

プロジェクトの支払いを請求先アカウントで行うには、請求先アカウントをプロジェクトに関連付ける必要があります。プロジェクトを確認し、正しい請求先アカウントが関連付けられているかどうかを確認します。プロジェクトの課金を変更するには、プロジェクトの課金の有効化、無効化、変更をご覧ください。

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