このガイドでは、Cloud Run のコンテナで実行するウェブサービスを準備する方法について説明します。データの移行は対象外です。
コードがリッスンしているポートを特定する
サービスは特定のポートでリクエストをリッスンしています。このポートを調べて、同じポートにリクエストを送信するように Cloud Run を構成する必要があります。
このポートは、ローカルマシンでサービスを呼び出すときに使用するポートと同じです。たとえば、コードをテストする際に localhost:3000
を開く場合は、Cloud Run でコンテナポートを 3000
に設定します。
Cloud Run はデフォルトで 8080
にリクエストを送信します。リクエストが送信されるポートの値は、いつでも PORT
環境変数で取得できます。可能であれば、PORT
環境変数で定義された値をリッスンするようにコーディングすることをおすすめします。
永続ストレージのローカル ファイル システムへの依存を削除する
アプリケーション コードでローカル ファイル システムへの依存を確認し、Cloud Storage のファイル ストレージや、Firestore、Cloud SQL などのデータ ストレージに切り替えます。
Dockerfile
を追加する
サービスをコンテナにラップするには、Dockerfile で動作環境を定義する必要があります。参考として使用できる基本的な Docker ファイルが用意されています。ビルドとデプロイのクイックスタートをご覧ください。
Dockerfile
のカスタマイズ方法については、サービスを開発するをご覧ください。
同時実行とメモリ制限を調整する
同時実行の仕組みを学習して、サービスの同時実行サポートを最適化します。詳細については、同時実行を調整するための開発のヒントをご覧ください。
サービスに必要な一時ファイル ストレージの容量も含めて、アプリケーションの実行に十分なメモリ上限が設定されているかどうか確認してください。
stdout、stderr または /var/log ログを送信する
ロギングページの説明のように、Cloud Run は Google Cloud Observability を使用して、ログの集計と確認を自動的に行います。