このページでは、Cloud Run インスタンスごとに使用する CPU の数を指定する方法について説明します。デフォルトでは、Cloud Run コンテナ インスタンスは 1 つの CPU に制限されています。この値は、このページの説明に従って増減できます。
CPU 上限の設定と更新
デフォルトでは、各インスタンスの CPU は 1 つに制限されています。任意の整数値を使用して、CPU を最大 8 つまで増やすことができます。
CPU とメモリ
CPU の最小メモリ要件は次のとおりです。
CPU | 最小メモリ |
---|---|
4 | 2 GiB |
6 | 4 GiB |
8 | 4 GiB |
必要なロール
Cloud Run ジョブの構成に必要な権限を取得するには、次の IAM ロールを付与するよう管理者に依頼してください。
-
Cloud Run ジョブに対する Cloud Run デベロッパー ロール(
roles/run.developer
) -
サービス ID に対するサービス アカウント ユーザー ロール(
roles/iam.serviceAccountUser
)
Cloud Run に関連付けられている IAM ロールと権限のリストについては、Cloud Run IAM ロールと Cloud Run IAM 権限をご覧ください。Cloud Run ジョブが Google Cloud APIs(Cloud クライアント ライブラリなど)と連携している場合は、サービス ID の構成ガイドをご覧ください。ロールの付与の詳細については、デプロイ権限とアクセスの管理をご覧ください。
CPU 上限を構成する
Cloud Run ジョブには 1 個以上の CPU を設定する必要があります。
Cloud Run ジョブの CPU を指定するには:
コンソール
Google Cloud コンソールで Cloud Run の [ジョブ] ページに移動します。
[コンテナをデプロイ] をクリックし、[ジョブ] を選択して、ジョブの初期設定ページに入力します。既存のジョブを構成する場合は、ジョブをクリックして [編集] をクリックします。
[コンテナ、変数とシークレット、接続、セキュリティ] をクリックして、ジョブのプロパティ ページを開きます。
[全般] タブをクリックします。
- プルダウン リストから目的の CPU の上限を選択します。
1
、2
、4
、6
、または8
個の CPU を選択します。ジョブには 1 個以上の CPU が必要です(必要な設定については、CPU の上限の設定と更新の表を参照)。
- プルダウン リストから目的の CPU の上限を選択します。
[作成] または [更新] をクリックします。
gcloud
次のコマンドを使用して、特定のジョブの CPU の上限を更新します。
gcloud run jobs update JOB_NAME --cpu CPU
次のように置き換えます。
- JOB_NAME は、ジョブの名前に置き換えます。
- CPU は、目的の CPU の上限値に置き換えます。CPU の値は
1
、2
、4
、6
、8
のいずれかに指定します。ジョブには 1 個以上の CPU が必要です(必要な設定については、CPU の上限の設定と更新の表を参照)。
また、次のコマンドを使用してジョブの作成時に CPU を設定することもできます。
gcloud run jobs create JOB_NAME --image IMAGE_URL --cpu CPU
次のように置き換えます。
- JOB_NAME: ジョブの名前。
- IMAGE_URL: コンテナ イメージへの参照(
us-docker.pkg.dev/cloudrun/container/job:latest
など)。 - CPU は、目的の CPU の上限値に置き換えます。CPU の値は
1
、2
、4
、6
、8
のいずれかに指定します。ジョブには 1 個以上の CPU が必要です(必要な設定については、CPU の上限の設定と更新の表を参照)。
YAML
新しいジョブを作成する場合は、この手順をスキップします。既存のジョブを更新する場合は、その YAML 構成をダウンロードします。
gcloud run jobs describe JOB_NAME --format export > job.yaml
cpu
属性を更新します。apiVersion: run.googleapis.com/v1 kind: Job metadata: name: JOB spec: template: spec: template: spec: containers: - image: IMAGE resources: limits: cpu: CPU
CPU は、目的の CPU の上限に置き換えます。CPU の値は
1
、2
、4
、6
、8
のいずれかに指定します。ジョブには 1 個以上の CPU が必要です(必要な設定については、CPU の上限の設定と更新の表を参照)。環境変数やメモリ上限など他の構成を指定することもできます。
既存のジョブ構成を更新します。
gcloud run jobs replace job.yaml
CPU 設定を表示する
Cloud Run ジョブの現在の CPU の設定を表示するには:
コンソール
Google Cloud コンソールで Cloud Run の [ジョブ] ページに移動します。
目的のジョブをクリックして、[ジョブの詳細] ページを開きます。
[構成] タブをクリックします。
構成の詳細で CPU の設定を見つけます。
gcloud
次のコマンドを使用します。
gcloud run jobs describe JOB_NAME
返された構成で、CPU 設定を見つけます。