適応スクリプトの概要

VM をクラウドに移行する際、VM を新しい環境の制約内で正しく動作させるために、元の VM を変更する必要が生じる場合があります。一般的な改善やユーザー固有の構成が必要な場合もありますが、Migrate for Compute Engine では、多くの構成が自動的に処理されます。このような自動的に実装される構成のことを「適応」といいます。

Migrate for Compute Engine は、指定された条件と順序に基づいてスクリプトを実行する汎用コードを含めることで、これらのアクションを柔軟に定義できるようにしています。提供されたスクリプトを RPM または Migrate for Compute Engine サービスの一部としてデプロイすることができます。もしくはご自身でデプロイすることも可能です。

Migrate for Compute Engine のモデルには、次の 2 つのエンティティが含まれます。

  • 条件は VM の状態です。「VM が Migrate for Compute Engine が実行されているクラウドで開始された」、「接続解除された VM がクラウドで開始された」、「VM が元の状態に戻された」などが挙げられます。
  • アクションは、条件が成立したときに実行されるスクリプトです。

プラットフォームと環境の検出

Migrate for Compute Engine は、次の環境を自動的に検出します。

  • オンプレミス(VMware)
  • クラウド(GCP + Migrate for Compute Engine)
  • 接続解除(GCP ネイティブ)

Migrate for Compute Engine は、環境を検出した後、実施する適応を決定します。

次のステップ

Migrate for Compute Engine が提供する OS 適応スクリプトを確認する。