ログベースの指標の概要

このページでは、ログベースの指標の概要を説明します。

ログベースの指標は、ログエントリの内容に基づいています。たとえば、指標は特定のメッセージを含むログエントリの数を記録したり、ログエントリに報告されたレイテンシ情報を抽出したりできます。Cloud Monitoring のグラフおよびアラート ポリシーで、ログベースの指標を使用できます。

ログベースの指標には次の 2 種類があります。

  • システム定義のログベースの指標。Cloud Logging によって提供され、すべての Google Cloud プロジェクトで使用できます。

    システム定義のログベースの指標は、Logging によって取り込まれたログからのみ計算されます。ログが Logging の取り込みから明示的に除外されている場合、それらの指標には含まれません。

  • ユーザー定義のログベースの指標。Google Cloud プロジェクト内で特に重要なものを追跡するために作成されます。たとえば、特定のフィルタに一致するログエントリの数をカウントするログベースの指標を作成できます。

    ユーザー定義のログベースの指標は、Cloud プロジェクトに適用されている包含フィルタまたは除外フィルタにかかわらず、Cloud プロジェクトの Logging API によって受信されたすべてのログから計算されます。

ログベースの指標は、単一の Google Cloud プロジェクトにのみ適用されます。Logging バケット、または Cloud 請求先アカウントや組織などの他の Google Cloud リソースに対するログベースの指標は作成できません。

始める前に

ログベースの指標を使用するには、課金を有効にした Cloud プロジェクトが必要です。

  1. Google Cloud Console でプロジェクト セレクタ ページに移動します。

    プロジェクト セレクタに移動

  2. Google Cloud プロジェクトの作成を開始するには、[プロジェクトを作成] をクリックします。

  3. プロジェクトに名前を付けます。生成されたプロジェクト ID をメモしておきます。

  4. 必要に応じて他のフィールドを編集します。

  5. プロジェクトを作成するには、[作成] をクリックします。

Cloud プロジェクトに対して課金が有効になっていることを確認します。詳しくは、プロジェクトで課金が有効になっているかどうかを確認する方法をご覧ください。

Cloud プロジェクトにログベースの指標を使用するための適切な権限が付与されていることを確認するには、IAM ログベースの指標を使用したアクセス制御をご覧ください。

ログベースの指標を表示する

Google Cloud Console の [ログベースの指標] ページで、ログベースの指標を作成できます。このページには、Cloud プロジェクトのすべてのログベースの指標が一覧表示されます。

Google Cloud プロジェクトのログベースの指標のリストを表示する手順は、次のとおりです。

  1. Cloud Console の [ログベースの指標] ページに移動します。

    [ログベースの指標] に移動

  2. 既存の Cloud プロジェクトを選択します。Cloud プロジェクトのログベースの指標のリストが表示されます。

ログベースの指標のインターフェースは、システム指標ユーザー定義指標の 2 つの指標タイプのペインに分かれて表示されます。

各ペインには、指標の概要を示した表が表示されます。指標の各行には、メニュー があり、次のオプションを利用できます。

  • [Metrics Explorer で表示する] を選択すると、Cloud Monitoring の Metrics Explorer が開き、システムログ ベースの指標のデータが表示されます。

    Metrics Explorer を使用して、アラート ポリシーのターゲット指標を指定できます。[ターゲット] 領域の横にあるグラフでは、ターゲット指標によってキャプチャされたデータに関する視覚的フィードバックが提供されます。

  • [指標に基づいてアラートを作成する] を選択すると、ログベースの指標に基づいてアラート ポリシーを作成できます。

    このオプションを選択すると、Cloud Monitoring Console が開き、アラート ポリシーの作成、編集、管理ができます。ログベースの指標のアラート ポリシーを作成する際の詳細については、アラート ポリシーの作成をご覧ください。

ユーザー定義の指標ペイン

ログベースの指標のインターフェースにある [ユーザー定義指標] ペインには、Cloud プロジェクトのユーザー定義指標を管理ための機能が用意されています。

  • ユーザー定義指標の表には、[名前]、[説明]、[タイプ]、[フィルタ] 列があります。これらは指標の作成時に指定します。

  • [ユーザー定義の指標をフィルタ] ペインでは、テキスト検索、または指標の [名前]、[説明]、[フィルタ] で指標の一覧をフィルタリングできます。

  • ユーザー定義指標の表には、[先月の使用量] および [月初からの使用量(MTD)] の列があります。この使用状況データは、どの指標に最も多くのデータが取り込まれるかを判断する場合や請求額を見積もる場合に役立ちます。

いずれかの列名をクリックすると、昇順または降順でデータを並べ替えることができます。

ユーザー定義指標ペインの各指標のメニュー には、指標を管理するための追加機能が含まれます。

ユーザー定義ログベースの指標ペインのオーバーフロー メニューのオプション。

  • 指標の詳細を表示: 定義されていれば、指標の名前タイプ説明フィルタ単位ラベルを表示します。
  • 指標を編集: 指標の特定のフィールドを編集できます。
  • 指標を無効化: 指標の計算を停止できます。無効化された指標は同じメニューから再び有効にできます。
  • 指標を削除: 指標を削除します。
  • 指標のログの表示: Logs Explorer に移動し、クエリビルダーで指標のフィルタを入力してクエリを実行します。

ログベースの指標タイプの概要

システムログ ベースの指標は、含まれるログからのみ計算されます。ユーザー定義のログベースの指標は、含まれるログと除外されたログの両方から計算されます。

ログベースの指標のデータは、指標が作成された後に受信したログエントリから取得されます。指標には、Logging にすでにあるログエントリのデータが過去にさかのぼって入力されることはありません。

Logging は、一致するログエントリを受信するたびに、ログベースの指標の情報を蓄積します。ログには、新しいデータポイントを 1 分あたり 1 データポイントの速さで指標の時系列に書き込まれ、Cloud Monitoring がそのデータを利用できるようにします。

ログベースの指標の時系列の各データポイントは、前のデータポイント以降に受信した追加情報(差分)のみを表します。

ユーザー定義のログベースの指標では、カウンタ指標タイプか分布指標タイプを指定できます。システム定義のログベースの指標のほとんどはカウンタですが、一部がブール型です。

以下のセクションでは、カウンタタイプと分布タイプの指標の特性について説明します。

カウンタ指標

カウンタ指標は、特定のフィルタに一致するログエントリの数をカウントします。たとえば、次の操作が可能です。

  • 特定のエラー メッセージを含むログエントリをカウントします。
  • 各ユーザーがオペレーションを呼び出す回数をカウントするには、このパターンに一致するログメッセージを検索します。

    ... user USERNAME called OPERATION ...

    USERNAMEOPERATION を抽出してラベルの値として使用すると、「sallyupdate オペレーションを実行した回数」、「read オペレーションを実行したユーザーの数」、「george がオペレーションを実行した回数」などを確認できます。

詳細については、カウンタ指標の構成をご覧ください。

分布指標

分布指標は、フィルタに一致するログエントリからの数値データを累積します。この指標には、時系列の Distribution オブジェクトが含まれ、各オブジェクトには次のものが含まれます。

  • 分布内の値の数のカウント
  • 値の平均
  • 偏差平方和: Sumi=1..n(xi–mean)2
  • 各バケット内の値のカウントを持つヒストグラム バケットのセット。デフォルトのバケット レイアウトを使用することも、独自のバケット レイアウトを選択することもできます。

分布指標の一般的な用途は、レイテンシを追跡することです。各ログエントリを受信すると、ログエントリからレイテンシ値が抽出されて、分布に追加されます。定期的に、蓄積された分布が Cloud Monitoring に書き込まれます。

時系列内の形式や可視化の形式など、分布指標の詳細については、分布指標のグラフ化をご覧ください。

ログベースの分布指標の作成については、分布指標の構成をご覧ください。

ラベル

ログベースの指標にはラベルを付けることができます。これにより、指標に対して複数の時系列を収集できます。ラベルの値は、一致するログエントリのフィールドから抽出されます。Logging では、ラベル値の組み合わせごとに時系列を記録します。

システム ログベースの指標には、定義済みのラベルがあります。ユーザー定義の指標のラベルは自分で定義できます。詳細については、ログベースの指標ラベルをご覧ください。

ユーザー定義のログベースの指標

ユーザー定義のログベースの指標は、Google Cloud プロジェクトのユーザーによって作成されます。これらの指標は特定のフィルタに一致するログエントリの数をカウントするか、一致するログエントリ内の特定の値を追跡します。

Cloud Console を使用してユーザー定義の指標を作成して管理する方法については、カウンタ指標の構成分布指標の構成をご覧ください。

システム ログベースの指標

Logging には、カウンタを含む一連の指標が用意されています。カウンタ指標は、特定の期間内に発生したロギング イベントの数を記録します。指標には、ログ名と重大度ごとに数を記録するラベルがあります。

これらの指標のリストについては、Google Cloud の指標: ロギングをご覧ください。

Cloud Monitoring

Cloud Monitoring では、システム ログベースの指標とユーザー定義のログベースの指標の両方を使用して、グラフとアラート ポリシーを作成できます。詳細については、グラフとアラートを構成するをご覧ください。

Cloud Monitoring では、ログベースの指標の命名パターンは以下が使用されます。

  • システム: logging.googleapis.com/SYSTEM_METRIC_NAME
  • User-defined: logging.googleapis.com/user/USER_METRIC_NAME

なお、ユーザー定義の指標には文字列 user が含まれます。

料金

ユーザー定義のログベースの指標は、Cloud Monitoring カスタム指標のクラスであり、課金対象です。

料金情報については、Cloud Logging の料金: ログベースの指標をご覧ください。

トラブルシューティング

ログベースの指標を使用する際に問題が発生した場合は、ログベースの指標のトラブルシューティングをご覧ください。