TCP プロキシ負荷分散と SSL プロキシ負荷分散では、モニタリング データが Cloud Monitoring にエクスポートされます。
モニタリング指標は次の目的で使用します。
- ロードバランサの構成、使用状況、パフォーマンスを評価する。
- 問題のトラブルシューティングを行う。
- リソースの使用率とユーザー エクスペリエンスを改善する。
Monitoring の事前定義されたダッシュボードに加えて、カスタム ダッシュボードを作成して、アラートをセットアップし、Cloud Monitoring API を使用して指標をクエリできます。
モニタリング ダッシュボードの表示
- Google Cloud Console で [Monitoring] に移動します。
[Monitoring] に移動 - ナビゲーション パネルに [リソース] が表示されている場合は [リソース] を選択し、[Google Cloud Load Balancers] を選択します。それ以外の場合は、[ダッシュボード] を選択し、[Google Cloud Load Balancers] という名前のダッシュボードを選択します。
- ロードバランサの名前をクリックします。
左側のペインでは、このロードバランサのさまざまな詳細を確認できます。 右側のペインでは時系列のグラフを表示できます。内訳を確認するには、[Breakdowns] をクリックしてください。
指標報告の頻度と保持
ロードバランサの指標は、1 分単位のバッチで Monitoring にエクスポートされます。モニタリング データは 6 週間保持されます。ダッシュボードでは、1H(1 時間)、6H(6 時間)、1D(1 日)、1W(1 週間)、6W(6 週間)のデフォルト間隔でデータ分析の結果を確認できます。また、6 週間から 1 分までの間隔を任意に指定して手動で分析を行うこともできます。
TCP プロキシ ロードバランサと SSL プロキシ ロードバランサの指標
TCP プロキシ ロードバランサと SSL プロキシ ロードバランサの次の指標が Monitoring に報告されます。
指標 | 名前 | 説明 |
---|---|---|
着信トラフィック | tcp_ssl_proxy/ingress_bytes_count |
GFEを通じて外部エンドポイントから設定済みバックエンドに送信されるバイト数(バイト/秒単位)。 |
発信トラフィック | tcp_ssl_proxy/egress_bytes_count |
GFEを通じて設定済みバックエンドから外部エンドポイントに送信されるバイト数(バイト/秒単位)。 |
オープン接続 | tcp_ssl_proxy/open_connections |
所定のサンプル時点で開いている接続数。サンプルは 1 分間隔で取得されます。 |
秒あたりの新しい接続 | tcp_ssl_proxy/new_connections |
作成された接続数(クライアントがバックエンドに正常に接続された場合)。カウントは 1 分単位で行われますが、グラフを調整して秒あたりの値を表示できます。詳細については、Monitoring のドキュメントをご覧ください。 |
秒あたりの閉じた接続 | tcp_ssl_proxy/closed_connections |
閉じられた接続数。カウントは 1 分単位で行われますが、グラフを調整して秒あたりの値を表示できます。詳細については、Monitoring のドキュメントをご覧ください。 |
フロントエンド RTT | tcp_ssl_proxy/frontend_tcp_rtt |
クライアントと GFE の間の接続ごとに測定された平滑化された RTT の分布(GFE の TCP スタックによって、アプリケーション層のバイトが GFE からクライアントに渡されるたびに測定)。 |
指標のフィルタリング項目
TCP プロキシ ロードバランサと SSL プロキシ ロードバランサごとに指標が集計されます。指標は、次の項目ごとにさらに詳細に分類できます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
BACKEND SCOPE | 接続を処理したインスタンス グループの範囲(リージョンまたはゾーン)。 |
BACKEND ZONE | インスタンス グループがゾーン インスタンス グループの場合、接続を処理したインスタンス グループのゾーン。 |
BACKEND REGION | インスタンス グループがリージョン インスタンス グループの場合、接続を処理したインスタンス グループのリージョン。 |
PROXY CONTINENT | ユーザーの TCP/SSL 接続を終端した GFE の大陸。
(たとえば、America 、Europe 、Asia )
|
INSTANCE GROUP | ユーザー接続を受け取ったインスタンス グループの名前。 |
FORWARDING RULE | GFE への接続に使用された転送ルールの名前。 |
CLIENT COUNTRY | ユーザーの国の名前。 |
次のステップ
- SSL プロキシ負荷分散の仕組みについて、SSL プロキシ負荷分散の概要で確認する。
- SSL ポリシーの仕組みについて、SSL ポリシーの概要で確認する。
- TCP プロキシ負荷分散の仕組みについて、TCP プロキシ負荷分散の概要で確認する。
- TCP プロキシ負荷分散を構成する方法について、TCP プロキシ負荷分散の設定で確認する。