Workforce Identity 連携ユーザーとそのデータを削除する

このガイドでは、Workforce ユーザー(プリンシパルとも呼ばれます)とそのユーザーが独占的に所有するデータ(総称して「ユーザーとデータ」)を削除する方法について説明します。Google Cloud がデータを削除する方法の詳細については、Google Cloud でのデータの削除をご覧ください。

Workforce identity 連携のユーザーデータを削除する

Workforce ユーザーとデータを削除するには、次の形式のユーザー リソース ID を使用して削除リクエストを開始する必要があります。

principal://iam.googleapis.com/locations/LOCATION/workforcePools/WORKFORCE_POOL_ID/subject/SUBJECT_ID

データ削除パイプラインのステージは次のとおりです。

ステージ 1: 削除(復元可能)状態: 削除リクエストを開始すると、ユーザーとデータはすぐに削除対象としてマークされ、30 日間削除前状態に移行します。この場合、データはいつでも削除できます。削除したアイテムには、復元しない限りアクセスできません。通常、この状態のデータは復元可能です。

ステージ 2: パージ状態: 30 日を超えて削除されたユーザーとデータはパージ状態になります。つまり、完全に削除され、復元はできません。データがパージされた状態になると、ユーザー ID を再利用して別のユーザーに割り当てることができます。これは、ID が Identity and Access Management(IAM)の新しいエンティティとして処理されるためです。

必要な権限

このセクションでは、削除オペレーションと削除取り消しオペレーションの実行に必要な IAM ロールまたは権限について詳しく説明します。

権限は次のとおりです。

  • iam.googleapis.com/workforcePoolSubjects.delete
  • iam.googleapis.com/workforcePoolSubjects.undelete

これらの権限は、ワーカープール管理者のロール(roles/iam.workforcePoolAdmin)に含まれています。

ユーザーとデータの削除

ユーザーとデータを削除する手順は次のとおりです。

gcloud

次のコマンドを実行します。

gcloud iam workforce-pools subjects delete \
    SUBJECT_ID \
    --workforce-pool=WORKFORCE_POOL_ID \
    --location=global

次のように置き換えます。

  • SUBJECT_ID: 削除するユーザー リソースの ID。
  • WORKFORCE_POOL_ID: Workforce プール ID

ユーザーとデータの削除を取り消す

削除(復元可能)またはパージ削除前のフェーズで、ユーザーの削除を元に戻すことはできません。

ユーザーの削除を取り消す手順は次のとおりです。

gcloud

ユーザーの削除を元に戻すには、次のコマンドを実行します。

gcloud iam workforce-pools subjects undelete SUBJECT_ID \
    --workforce-pool=WORKFORCE_POOL_ID \
    --location=global

次のように置き換えます。

  • SUBJECT_ID: 前の削除を元に戻すユーザー リソース ID。
  • WORKFORCE_POOL_ID: Workforce プール ID