英数字コレクションのビルド済みコンポーネントは、エンドユーザーから英数字シーケンスを収集します。受け入れられる最小と最大の長さは、入力パラメータを介して構成できます。
コンポーネントは、会話ターンごとにユーザーから文字数を分けた数字を取得して連結し、最終シーケンスを形成します。チャンクごとに受け入れられる最小と最大の長さは、入力パラメータを介して構成できます。
シーケンス キャプチャは、prebuilt_components_confirmation_done インテントと一致する入力を使用してエンドユーザーが数列を完了するまで続きます。
表音文字
このコンポーネントは、NATO 表音文字などの表音文字の使用をサポートしています。
| ユーザー入力 | キャプチャされたシーケンス |
|---|---|
| alpha bravo charlie 123 | abc123 |
| A B Cat 1 2 3 | ABC123 |
| apple（リンゴ）の A、banana（バナナ）の B、chili（チリ）の C、one fifteen（115） | ABC115 |
追加機能
この事前構築されたコンポーネントには、以下の追加機能が用意されています。
サンプル ダイアログ
次のサンプル ダイアログは、この事前構築されたコンポーネントによって処理される一般的なシナリオを示しています。サンプル ダイアログは、コンポーネントがテレフォニー経由で呼び出されたときの動作を示しています。呼び出しにより、Default Welcome Intent と会話開始時の最初のエージェント レスポンスがトリガーされます。
単一のチャンク
エンドユーザーは 1 つのチャンクに英数字シーケンスを指定し、「完了」と言います。エージェントは正常に受け入れます。
| ユーザー入力 | エージェントの応答 |
|---|---|
| まずは、英数字シーケンスの最初の 1～8 文字を言ってください。完了したら、「完了」と言って収集を完了します。また、「再生」と言うと、いつでも現在収集されている数列を確認できます。 | |
| fvfd3433 | |
| fvfd3433 ですね。正しいですか？ | |
| はい | |
| 先に進みましょう。シーケンスの次の 1 ～ 8 文字を教えてください。 | |
| 解決した | |
| ご確認いただきありがとうございます。最後の英数字シーケンスは fvfd3433 で問題ありませんか？ | |
| はい | |
| 素晴らしい。英数字のシーケンスを収集しました。 |
複数のチャンク
エンドユーザーは 2 つのチャンクで英数字シーケンスを指定します。エージェントが正常に受け入れます。
| ユーザー入力 | エージェントの応答 |
|---|---|
| まずは、英数字シーケンスの最初の 1～8 文字を言ってください。完了したら、「完了」と言って収集を完了します。また、「再生」と言うと、いつでも現在収集されている数列を確認できます。 | |
| fvfd3433 | |
| fvfd3433 ですね。正しいですか？ | |
| はい | |
| 先に進みましょう。シーケンスの次の 1 ～ 8 文字を教えてください。 | |
| gh67 | |
| gh67 ですね。正しいですか？ | |
| はい | |
| 先に進みましょう。シーケンスの次の 1 ～ 8 文字を教えてください。 | |
| 解決した | |
| ご確認いただきありがとうございます。最後の英数字シーケンスは fvfd3433gh67 で問題ありませんか？ | |
| はい | |
| 素晴らしい。英数字のシーケンスを収集しました。 |
再試行が成功
エンドユーザーは英数字のシーケンスを指定します。エージェントはエンドユーザーに再度確認を求めるプロンプトを表示します。エンドユーザーが確認を「いいえ」とし、英数字シーケンスを再び指定します。エージェントが正常に受け入れます。
| ユーザー入力 | エージェントの応答 |
|---|---|
| まずは、英数字シーケンスの最初の 1～8 文字を言ってください。完了したら、「完了」と言って収集を完了します。また、「再生」と言うと、いつでも現在収集されている数列を確認できます。 | |
| fvfd3433 | |
| fd3433 ですね。正しいですか？ | |
| いいえ | |
| 申し訳ありませんが、最初の 1 ～ 8 文字をもう一度お知らせください。 | |
| fvfd3433 | |
| fvfd3433 ですね。正しいですか？ | |
| はい | |
| 先に進みましょう。シーケンスの次の 1 ～ 8 文字を教えてください。 | |
| 解決した | |
| ご確認いただきありがとうございます。最後の英数字シーケンスは fvfd3433 で問題ありませんか？ | |
| はい | |
| 素晴らしい。英数字のシーケンスを収集しました。 |
再試行が失敗
エンドユーザーは 3 回の試行で 1 ～ 8 文字の英数字シーケンスを指定できず、コンポーネントはフローを終了します。
| ユーザー入力 | エージェントの応答 |
|---|---|
| まずは、英数字シーケンスの最初の 1～8 文字を言ってください。完了したら、「完了」と言って収集を完了します。また、「再生」と言うと、いつでも現在収集されている数列を確認できます。 | |
| 123N | |
| 123M ですね。正しいですか？ | |
| いいえ | |
| 申し訳ありませんが、最初の 1 ～ 8 文字をもう一度お知らせください。 | |
| 123N | |
| 123M ですね。正しいですか？ | |
| いいえ | |
| 申し訳ありませんが、最初の 1 ～ 8 文字をもう一度お知らせください。 シーケンスの各文字と、各文字で始まる単語をのスペルを教えてください。たとえば、シーケンスが AB123 の場合は、「Apple Baby 123」と伝えます。 |
|
| 123 Nest | |
| 123N ですね。正しいですか？ | |
| いいえ | |
| すみません。試行回数が多すぎたため、英数字シーケンスを収集できませんでした。 |
表音文字
エンドユーザーは英数字のシーケンスを指定します。エージェントはエンドユーザーに再度確認を求めるプロンプトを表示します。エンドユーザーが 2 回連続して確認を「いいえ」とし、表音変換が有効になり、エンドユーザーが英数字シーケンスを再び指定すると、エージェントが正常に受け入れます。
| ユーザー入力 | エージェントの応答 |
|---|---|
| まずは、英数字シーケンスの最初の 1～8 文字を言ってください。完了したら、「完了」と言って収集を完了します。また、「再生」と言うと、いつでも現在収集されている数列を確認できます。 | |
| 123N | |
| 123M ですね。正しいですか？ | |
| いいえ | |
| 申し訳ありませんが、最初の 1 ～ 8 文字をもう一度お知らせください。 | |
| 123N | |
| 123M ですね。正しいですか？ | |
| いいえ | |
| 申し訳ありませんが、最初の 1 ～ 8 文字をもう一度お知らせください。 シーケンスの各文字と、各文字で始まる単語をのスペルを教えてください。たとえば、シーケンスが AB123 の場合は、「Apple Baby 123」と伝えます。 |
|
| 123 Nancy の N | |
| 123N ですね。正しいですか？ | |
| はい | |
| 先に進みましょう。シーケンスの次の 1 ～ 8 文字を教えてください。 | |
| 567BC | |
| 567BC ですね。正しいですか？ | |
| 以上 | |
| ご確認いただきありがとうございます。最後の英数字シーケンスは 123N56BC です。間違いありませんか？ | |
| そう | |
| 素晴らしい。英数字のシーケンスを収集しました。 |
シーケンスの長さが無効
エンドユーザーは、英数字シーケンスの事前定義された最小長と最大長の範囲外の長さの英数字シーケンスを指定します。エージェントがエンドユーザーに最初からやり直すようにプロンプトを表示し、エンドユーザーが拒否すると、コンポーネントがフローを終了します。
| ユーザー入力 | エージェントの応答 |
|---|---|
| まずは、英数字シーケンスの最初の 1～8 文字を言ってください。完了したら、「完了」と言って収集を完了します。また、「再生」と言うと、いつでも現在収集されている数列を確認できます。 | |
| 123M | |
| 123M ですね。正しいですか？ | |
| 完了 | |
| すみません。5 ～ 30 文字の必須の長さの範囲外の英数字シーケンスが指定されました。最初からやり直しますか？ | |
| いいえ | |
| すみません。試行回数が多すぎたため、英数字シーケンスを収集できませんでした。 |
命名規則
この事前構築済みコンポーネントでは、次の命名規則が使用されています。
| 機能 | 形式 | 例 |
|---|---|---|
| フロー | [コンポーネント名] | 英数字のコレクション |
| コンポーネントに固有のインテント | prebuilt_components_[component_name]_[intent_name] | prebuilt_components_alphanumeric_collection_support_continue |
| パラメータ | [param_name] | alphanumeric_max_length |
入力パラメータ
入力パラメータは、コンポーネントの特定の動作を構成するために使用されるパラメータです。このパラメータは、コンポーネントの動作を決定するためにフロー内の 1 つ以上の条件によって使用されます。フロースコープのパラメータは、後述するように、コンポーネントのスタートページで設定する必要があります。セッション スコープのパラメータは、呼び出しフローまたはこのコンポーネントのスタートページで設定できます。
フローのスタートページでパラメータ プリセットを変更することで、キャプチャごとおよび最終的に収集された数列に対して受け入れられる最小と最大の長さを構成できます。
この事前構築済みコンポーネントは、次の入力パラメータを受け入れます。
| パラメータ名 | 説明 | 入力形式 |
|---|---|---|
| $flow.alphanumeric_min_length | 最後の英数字シーケンスの最小長。デフォルト値は 1 です。 |
integer |
| $flow.alphanumeric_max_length | 最終的な英数字シーケンスの最大長。デフォルト値は 30 です。 |
integer |
| $flow.lower_limit | ユーザーが各ターンで指定できるチャンクの最小長。デフォルト値は 1 です。 |
integer |
| $flow.upper_limit | ユーザーが各ターンで指定できるチャンクの最大長。デフォルト値は 8 です。 |
integer |
このコンポーネントの入力パラメータを構成するには、開いて手順を確認します。
- Dialogflow CX コンソールを開きます。
- ご自身の Google Cloud プロジェクトを選択します。
- エージェントを選択します。
- [Build] タブを選択します。
- [Flows] セクションでインポートされたコンポーネントをクリックします。
- [Pages] セクションで [Start Page] をクリックします。
- スタートページで true ルートをクリックします。
- [Route] ウィンドウで、必要に応じて [Parameter Presets] 値を編集します。
- [Save] をクリックします。
出力パラメータ
出力パラメータは、コンポーネントを終了した後もアクティブな状態を継続するセッション パラメータです。これらのパラメータには、コンポーネントによって収集される重要な情報が含まれます。この事前構築されたコンポーネントは、次の出力パラメータの値を提供します。
| パラメータ名 | 説明 | 出力形式 |
|---|---|---|
| alphanumeric_collection_alphanumeric_sequence | このパラメータは、コンポーネントによってキャプチャされた英数字シーケンスを返します。 | 文字列 |
基本設定
この事前構築済みコンポーネントを設定するには:
完了
これで、エージェントが設定され、テストの準備が整いました。