デプロイにテンプレートを使用すると、カスタム プロパティの作成と定義を行うことができます。これにより、ゾーン、リージョン、プロジェクト間でテンプレートを再利用できます。
テンプレート プロパティは任意の変数です。構成ファイルやテンプレート ファイルでは、テンプレートを変更せずにテンプレート プロパティの値を指定できます。テンプレート自体を変更せずに、さまざまな構成に合わせてプロパティの値を変更できます。
任意の値を参照するには、テンプレートで次の構文を使用します。
context.properties["property-name"]
テンプレート プロパティの他に、デプロイ固有の環境変数を使用することもできます。これらの環境変数には、デプロイに関する情報が事前に格納されます。テンプレートで環境変数を使用すると、デプロイに関する固有の情報を取得できます。
環境変数を呼び出すには、次の構文を使用します。
context.env['variable-name']
有効な環境変数には、デプロイ名、プロジェクト ID、使用するリソースの name プロパティ、使用する構成のタイプなどがあります。詳しくは、環境変数をご覧ください。
テンプレート プロパティとテンプレートの環境変数
このステップでは、vm-template.py
を使用してテンプレート プロパティと環境変数のメリットについて説明します。vm-template.py
を開きます。
cd deploymentmanager-samples/examples/v2/step_by_step_guide/step7_use_environment_variables/python
nano vm-template.py # use your preferred text editor
テンプレートのさまざまな部分が、テンプレート プロパティや環境変数に置き換えられています。たとえば、プロジェクト ID は context.env[project]
に置き換えられています。テンプレート内のプロジェクト ID を手動で置換する必要はありません。
ファイル内のコメントには、テンプレートに対するその他の変更が記述されています。
同様に、network-template.py
と firewall-template.py
は、context.env['name']
を呼び出し、定義内のデプロイ名を使用しています。
構成のデプロイ
このデプロイの構成ファイルを表示するには、次のコマンドを実行します。
nano config-with-many-templates.yaml
変更を保存して構成を再度デプロイし、変数が機能していることを確認します。
gcloud deployment-manager deployments create deployment-with-template-properties --config config-with-many-templates.yaml
デプロイの削除
費用の発生を防ぐため、デプロイを削除することをおすすめします。このデプロイは次のステップで必要ありません。次のコマンドを実行して、デプロイを削除します。
gcloud deployment-manager deployments delete deployment-with-template-properties
次のステップ: ヘルパー スクリプト
繰り返し行うタスクを効率的に実行するためにヘルパー スクリプトを利用します。