リクエスト タイムアウトの設定には、Cloud Run にデプロイされたサービスがレスポンスを返すまでの制限時間を指定します。指定した時間内にレスポンスが返されない場合、リクエストが終了し、エラー 504 が返されます。
デフォルトのタイムアウトは 5 分に設定されています。
この設定は、コンテナ イメージのデプロイ時に変更できます。また、サービスの構成を更新して変更することもできます。
Cloud Run のリクエスト タイムアウトを変更するだけでなく、使用言語のフレームワークに独自のリクエスト タイムアウト設定があるかどうか確認する必要があります。
リクエスト タイムアウトの設定と更新
構成を変更すると、新しいリビジョンが作成されます。明示的に更新しない限り、以降のリビジョンでも、この構成が自動的に設定されます。
新しいサービスを作成するとき、または新しいリビジョンをデプロイするときに、Cloud Console、gcloud コマンドライン、YAML ファイルを使用してリクエスト タイムアウトを設定できます。
Console
注: 15 分を超えるタイムアウトはベータ版の機能です。
デプロイ先の新しいサービスを構成する場合は、[サービスの作成] をクリックします。既存のサービスを構成する場合は、サービスをクリックし、[新しいリビジョンの編集とデプロイ] をクリックします。
[詳細設定] で [コンテナ] をクリックします。
[リクエスト タイムアウト] フィールドに、使用するタイムアウト値を秒単位で入力します。次の範囲が用意されています。
1
~900
秒(15
分)の範囲の値を使用します。60 分以内の値を指定できますが、15 分を超えるタイムアウトはベータ版の機能です。[作成] または [デプロイ] をクリックします。
コマンドライン
特定のリビジョンのリクエスト タイムアウトを更新するには、次のコマンドを使用します。
gcloud run services update [SERVICE] --timeout=[TIMEOUT]
次のように置き換えます。
[SERVICE]
は、実際のサービスの名前に置き換えます。[TIMEOUT]
は必要な時間で置き換えます。整数値を使用することも、期間を絶対値で指定することもできます。たとえば、1m20s
は 1 分 20 秒を意味します。整数値の場合、単位は秒になります。60 分以内の値を指定する必要があります。15 分を超えるタイムアウトはベータ版の機能であり、gcloud beta run
コマンドを使用する必要があるので注意してください。
デプロイ中に、次のコマンドを使用してリクエスト タイムアウトを設定することもできます。
gcloud run deploy --image IMAGE_URL --timeout=[TIMEOUT]
次のように置き換えます。
IMAGE_URL
は、コンテナ イメージへの参照(gcr.io/myproject/my-image:latest
など)に置き換えます。[TIMEOUT]
は、必要な時間に置き換えます。整数値を使用することも、期間で指定することもできます。たとえば、1m20s
は 1 分 20 秒を意味します。整数値の場合、単位は秒になります。60 分以内の値を指定する必要があります。15 分を超えるタイムアウトはベータ版の機能であり、gcloud beta run
コマンドを使用する必要があるので注意してください。
YAML
既存のサービス構成をダウンロードして表示するには、gcloud run services describe --format export
コマンドを使用します。読みやすく整えられた結果が YAML 形式で出力されます。次に、下記の手順に沿ってフィールドを変更し、gcloud beta run services replace
コマンドを使用して変更後の YAML ファイルをアップロードします。必ず説明されているとおりにフィールドを変更してください。
次のコマンドで、構成を表示してダウンロードします。
gcloud run services describe SERVICE --format export > service.yaml
timeoutSeconds
属性を更新します。apiVersion: serving.knative.dev/v1 kind: Service metadata: name: SERVICE spec: template: spec: containers: - image: IMAGE timeoutSeconds: VALUE
次のように置き換えます。
- SERVICE は、Cloud Run サービスの名前に置き換えます。
- IMAGE は、コンテナ イメージの URL に置き換えます。
- VALUE は、必要なタイムアウト(秒単位)にします。
次のコマンドを使用して、サービスを新しい構成に置き換えます。
gcloud beta run services replace service.yaml