実行環境の選択(サービス)

このページでは、Cloud Run インスタンスごとに実行環境を指定する方法について説明します。Cloud Run サービスの場合、Cloud Run インスタンスはデフォルトで第 1 世代の実行環境で実行されます。この設定は、サービスでのみ変更できます。Cloud Run ジョブは自動的に第 2 世代の実行環境を使用します。この動作をジョブで変更することはできません。

実行環境のコンセプトに関するドキュメントを参照して、サービスに最適な環境を選択してください。

実行環境の設定と更新

構成を変更すると、新しいリビジョンが作成されます。明示的に更新しない限り、以降のリビジョンでも、この構成が自動的に設定されます。

Cloud Run サービスのデフォルトでは、各インスタンスは第 1 世代の実行環境を使用します。第 2 世代を使用する場合は、少なくとも 512 MiB のメモリを指定することも必要です。

新しいサービスを作成するとき、または新しいリビジョンをデプロイするときに、Google Cloud コンソール、gcloud コマンドライン、または YAML ファイルのいずれかを使用して実行環境を設定できます。

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで、[Cloud Run] に移動します。

    Cloud Run に移動

  2. デプロイ先の新しいサービスを構成する場合は、[サービスを作成] をクリックします。既存のサービスを構成する場合は、サービスをクリックし、[新しいリビジョンの編集とデプロイ] をクリックします。

  3. 新しいサービスを構成する場合は、最初のサービス設定のページに入力してから、[コンテナ、ボリューム、ネットワーキング、セキュリティ] をクリックしてサービス構成ページを開きます。

  4. [コンテナ] タブをクリックします。

    画像

    • オプション ボタンを使用して目的の実行環境を選択します。
  5. [作成] または [デプロイ] をクリックします。

コマンドライン

次のコマンドを使用して、特定のサービスの実行環境を更新できます。

gcloud run services update SERVICE --execution-environment ENVIRONMENT

SERVICE はサービス名に置き換え、ENVIRONMENT は目的の実行環境に置き換えます。第 1 世代には gen1、第 2 世代には gen2 の各値を指定します。

デプロイ中に、次のコマンドを使用して実行環境を設定することもできます。

gcloud run deploy --image IMAGE_URL --execution-environment ENVIRONMENT

次のように置き換えます。

  • IMAGE_URL: コンテナ イメージへの参照(us-docker.pkg.dev/cloudrun/container/hello:latest など)。Artifact Registry を使用する場合は、リポジトリ REPO_NAME がすでに作成されている必要があります。URL の形式は REGION-docker.pkg.dev/PROJECT_ID/REPO_NAME/PATH:TAG です。
  • ENVIRONMENT は、目的の実行環境に置き換えます。第 1 世代には gen1、第 2 世代には gen2 の各値を指定します。

YAML

既存のサービス構成をダウンロードして表示するには、gcloud run services describe --format export コマンドを使用します。読みやすく整えられた結果が YAML 形式で出力されます。次に、下記の手順でフィールドを変更し、gcloud run services replace コマンドを使用して変更後の YAML ファイルをアップロードします。必ず説明されているとおりにフィールドを変更してください。

  1. 次のコマンドで、構成を表示してダウンロードします。

    gcloud run services describe SERVICE --format export > service.yaml
  2. run.googleapis.com/execution-environment アノテーションを設定します。

    apiVersion: serving.knative.dev/v1
    kind: Service
    metadata:
      name: SERVICE
    spec:
      template:
        metadata:
          annotations:
            run.googleapis.com/execution-environment: ENVIRONMENT
          name: REVISION

    次のように置き換えます。

    • SERVICE は、Cloud Run サービスの名前に置き換えます。
    • ENVIRONMENT は、目的の実行環境に置き換えます。第 1 世代には gen1、第 2 世代には gen2 の各値を指定します。
    • REVISION を新しいリビジョン名に置き換えるか、削除(存在する場合)します。新しいリビジョン名を指定する場合は、次の条件を満たす必要があります
      • SERVICE- で始まる
      • 小文字、数字、- のみが使用されている
      • 末尾が - ではない
      • 63 文字以内である
  3. 次のコマンドを使用して、サービスを新しい構成に置き換えます。

    gcloud run services replace service.yaml

実行環境の設定を表示する

Cloud Run サービスの現在の実行環境の設定を表示するには:

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで、[Cloud Run] に移動します。

    Cloud Run に移動

  2. 目的のサービスをクリックして、[サービスの詳細] ページを開きます。

  3. [変更内容] タブをクリックします。

  4. 右側の詳細パネルで [コンテナ] タブに、実行環境の設定が表示されます。

コマンドライン

  1. 次のコマンドを使用します。

    gcloud run services describe SERVICE
  2. 返された構成で実行環境の設定を見つけます。