このチュートリアルでは、Google Cloud 上で動作する Ruby アプリの開発など、Ruby 開発用にローカルマシンを準備する方法について説明します。このチュートリアルに従って、Ruby と関連ツールをインストールしてください。
Ruby の概要と Google Cloud で Ruby アプリを実行する方法については、Ruby と Google Cloud のクイックスタートをご覧ください。
目標
- Ruby をインストールする。
- Bundler をインストールする。
- エディタのインストール(省略可)
- Google Cloud CLI をインストールする
- Ruby 用 Cloud クライアント ライブラリをインストールします。
Ruby をインストールする
Ruby のインストール手順は、オペレーティング システムによって異なります。ローカル開発マシンで実行しているオペレーティング システム用のインストール ガイドに従ってください。このチュートリアルは、Ruby-lang に掲載されている Ruby の安定バージョンを対象としています(サポートが終了した EOL は除く)。
macOS
macOS で Ruby のインストールを管理するには、rbenv
を使用することをおすすめします。rbenv
によりマシン上の複数の Ruby バージョンのインストールが管理され、ruby-build
という名前の rbenv プラグインによって rbenv
にサポートが追加され、Ruby の特定バージョンがインストールされます。
macOS にはデフォルトで Ruby が含まれていますが、Ruby の最新バージョンを別途インストールし、最新の状態にすることをおすすめします。これにより、オペレーティング システムが使用するデフォルト バージョンとの競合を避けることができます。
- XCode をインストールします。
ターミナルで次のコマンドを実行して、XCode のコマンドライン ツールをインストールします。
xcode-select --install
homebrewホームページの手順に沿って
homebrew
をインストールします。rbenv readme の指示に沿って、
homebrew
を使用してrbenv
をインストールします。homebrew のインストールには、ruby-build
プラグインが含まれています。
複数のバージョンの Ruby をインストールするには、rbenvの使用 と ruby-build
についてさらに学習してください。
Linux
Linux ディストリビューションで Ruby のインストールを管理するには、rbenv
を使用することをおすすめします。rbenv
によりマシン上の複数の Ruby バージョンのインストールを管理し、ruby-build
という名の rbenv
プラグインによって rbenv
にサポートが追加され、Ruby の特定バージョンがインストールされます。
rbenv
readme を使用して、Linux ディストリビューションにrbenv
をインストールします。ruby-build
readme の手順に沿って、rbenv
のruby-build
プラグインをインストールします。
複数のバージョンの Ruby をインストールするには、rbenv
の使用とruby-build
についてさらに学習してください。
Windows
Windows の場合は、次のいずれかをおすすめします。
Bundler をインストールする
Bundler は、Gemfile
という名前のファイルで定義されたプロジェクト gem 依存関係を管理する Ruby gem です。Google Cloud のドキュメントの Ruby のサンプルでは、必要な gem とバージョンを指定するために Gemfile
ファイルを使用しています。
Bundler をインストールする。
gem install bundler
Gemfile
で定義されたgem
依存関係をインストールします。bundle install
Gemfile
で定義された gem のみを使用して Ruby プロジェクトを実行します。bundle exec ruby app.rb
Gemfile
の作成方法については、Bundler のドキュメントをご覧ください。
エディタのインストール
Ruby アプリの開発に広く使用されているエディタの一部を以下に示します(順不同)。
- Sublime Text(Jon Skinner)
- Atom(GitHub)
- RubyMine(JetBrains)
- Vim(Vim the editor)
これらのエディタは、構文のハイライト表示、インテリセンス、コード補完などにより、完全な統合デバッグ機能を提供しているため(プラグインが必要になる場合もあります)、Ruby の開発を効率的に行うことができます。
gcloud CLI をインストールする
gcloud CLI は、Google Cloud 用のツールセットです。このセットには gcloud
、gsutil
、bq
が含まれており、Compute Engine、Cloud Storage、BigQuery などのプロダクトやサービスにコマンドラインからアクセスできます。これらのツールはインタラクティブに実行することも、自動スクリプトで実行することもできます。
たとえば、次のシンプルなコマンドは、Ruby ウェブアプリを App Engine フレキシブル環境にデプロイします。デプロイ後、App Engine はこのアプリを bundle exec ruby app.rb -p 8080
で起動しようとします。
gcloud app deploy
Ruby on Rails アプリを App Engine フレキシブル環境にデプロイする方法については、こちらをご覧ください。
Ruby 用 Cloud クライアント ライブラリをインストールする
Ruby 用 Cloud クライアント ライブラリは、Ruby デベロッパーが Google Cloud サービスとの統合を行ううえで便利な方法です。次のように、Cloud Storage などの API のパッケージを個別にインストールできます。
gem install google-cloud-storage
次のように、Bundler を使用して gem を Gemfile
依存関係に追加することもできます。
bundle add google-cloud-storage
認証
Ruby 用 Cloud クライアント ライブラリを使用するには、最初に認証する必要があります。認証の開始の手順に従ってください。
次のステップ
- Google Cloud サービスのドキュメントを見る。
- GitHub から Ruby サンプル リポジトリのクローンを作成する。
- コミュニティから提供された Ruby のチュートリアルを見る。
- Google App Engine フレキシブル環境に Ruby on Rails をデプロイする方法を学習する。