接続をテストする

Dedicated Interconnect 接続を使用するには、まず Google のエッジ ネットワークへの接続が機能していることを Google が確認する必要があります。この確認作業のため、オンプレミス ルーターに適用する必要がある IP アドレスの構成が Google から送信されます。

この構成は、ご注文いただいた回線が 1 回線(1 本の 10 Gbps 回線または 1 本の 100 Gbps 回線)か、複数の回線(複数の 10 Gbps 回線または複数の 100 Gbps 回線)のいずれであるかによって異なります。

以降のセクションでは、2 種類のテスト手順について説明します。1 つ目は単一回線接続のテスト手順、2 つ目は複数回線接続のテスト手順です。

このページで使用している用語の定義については、Cloud Interconnect の主な用語をご覧ください。

Dedicated Interconnect の使用時に発生する可能性のある一般的な問題を解決するには、トラブルシューティングをご覧ください。

単一回線接続のテスト(1 本の 10 Gbps 回線または 1 本の 100 Gbps 回線)

  1. Google が 24 時間ごとにエッジデバイスをポーリングし、オンプレミス ルーターへのポートのライトを確認します。接続がインストールされていればライトが点灯します。このライトを確認すると、IP アドレスを含むメールが Google から送信されます。Google は、この IP アドレスを使用してオンプレミス ルーターに ping を実行し、回線をテストします。
  2. オンプレミス ルーターのインターフェースを適切なリンクローカル IP アドレスで構成し、そのインターフェースで LACP を構成します。Dedicated Interconnect 接続に 1 本の回線しかない場合でも、LACP を使用する必要があります。

    次の例は、Google がテスト用に送信するものと類似した IP アドレス構成を示します。これらの値は、Google からお客様のネットワーク用に送信される値に置き換えてください。

    Google のリンクローカル IP アドレス ルーターのリンクローカル IP アドレス サブネット サイズ
    169.254.0.1 169.254.0.2 /30
  3. Google に接続するオンプレミス ルーターのインターフェースに Google から送信されるテスト IP アドレスを適用します。テストでは、このインターフェースを VLAN タグなしのアクセスモードで構成する必要があります。構成例については、テスト用のオンプレミス ルーターの構成をご覧ください。

  4. Google は、LACP を有効にしてリンクローカル IP アドレスに ping を実行することにより、接続をテストします。Google では、ライトの点灯を確認してから 30 分後に 1 回、その後 24 時間ごとにテストを行います。

    • テストが成功すると、接続を使用できることを知らせるメールが Google から送信されます。
    • テストに失敗した場合、Google は 1 日 1 回、接続テストを自動的に行います。

問題を解決するには、トラブルシューティング ガイドでシングルリンク バンドルに関するガイダンスをご覧ください。

マルチ回線接続のテスト(複数の 10 Gbps または 100 Gbps 回線)

複数の回線を持つ Dedicated Interconnect 接続をご注文いただくと、Google は 2 つの個別の ping テストを行います。1 つ目のテストで LACP を使用せず個々の回線をテストし、2 つ目のテストで LACP を有効にした最終的なバンドル接続をテストします。

Ping テスト 1

  1. Google が 24 時間ごとにエッジデバイスをポーリングし、オンプレミス ルーターへのポートのライトを確認します。接続がインストールされていればライトが点灯します。このライトを確認すると、1 つ目のテストの手順を記載したメールが Google から送信されます。
  2. 1 つ目のテスト用に、オンプレミス ルーターのインターフェースにメールに記載されたパブリック IP アドレスを構成します。この時点では、LACP を有効にしないでください。

    次の例は、Google がテスト用に送信するものと類似した IP アドレスの構成を示しています。これは、2 つの回線をご注文いただいたことを前提としています。これらの値は、Google からお客様のネットワーク用に送信される値に置き換えてください。

    Google の境界名 Google の IP アドレス ルーターの IP アドレス サブネット サイズ
    Google demarc 1 192.0.2.1 192.0.2.2 /30
    Google demarc 2 198.51.100.1 198.51.100.2 /30
  3. Google に接続するオンプレミス ルーターの適切なインターフェースに Google から送信されるテスト IP アドレスを適用します。テストでは、これらのインターフェースを VLAN タグなしのアクセスモードで構成する必要があります。

  4. Google は、LACP を無効にして、この IP アドレスに ping を実行し、接続をテストします。Google では、ライトの点灯を確認してから 30 分後に 1 回、その後 24 時間ごとにテストを行います。

    • テストに成功したら、Ping テスト 2 のセクションに進みます。
    • テストに失敗した場合、Google は 1 日 1 回、接続テストを自動的に行います。

Ping テスト 2

  1. パブリック IP アドレスを使用したテストが成功すると、Google は 2 つ目の ping テストに使用するリンクローカル IP アドレスを送信します。
  2. オンプレミス ルーターで、すべての回線を LACP を有効にしたバンドルに構成し、バンドルされたインターフェースの IP アドレスを構成します。

    次の例は、Google がテスト用に送信するものと類似した IP アドレス構成を示します。これらの値は、Google からお客様のネットワーク用に送信される値に置き換えてください。

    Google のリンクローカル IP アドレス ルーターのリンクローカル IP アドレス サブネット サイズ
    169.254.0.1 169.254.0.2 /30
  3. Google に接続するオンプレミス ルーターのバンドル インターフェースに Google から送信されるテスト IP アドレスを適用します。テストでは、このインターフェースを VLAN タグなしのアクセスモードで構成する必要があります。構成例については、テスト用のオンプレミス ルーターの構成をご覧ください。

  4. Google では、各接続を 24 時間ごとにテストします。テストが成功すると、接続が使用可能であることが Google から通知されます。

問題を解決するには、トラブルシューティング ガイドでマルチリンク バンドルに関するガイダンスをご覧ください。

Dedicated Interconnect 接続を使用する

すべてのテストに合格したら、Dedicated Interconnect 接続が使用可能になり、Google は接続に対する請求を開始します。接続のステータスを確認するには、接続の詳細を表示するをご覧ください。

この段階で、オンプレミス ルーターのインターフェースからテスト IP アドレスを削除します。本番環境用にルーターを再構成するには、本番環境用のオンプレミス ルーターの構成をご覧ください。

接続でトラフィックを伝送できるようになりましたが、Google Virtual Private Cloud(VPC)ネットワークには関連付けられていません。