Cloud Interconnect の概要

Cloud Interconnect は、低レイテンシで高可用性の接続を実現することにより、オンプレミス ネットワークと Google Cloud Virtual Private Cloud(VPC)ネットワーク間での安定したデータ転送を可能にします。また、Interconnect 接続により内部 IP アドレス通信も実現し、これにより双方のネットワークから内部 IP アドレスに直接アクセスできます。

Cloud Interconnect には、オンプレミス ネットワークを拡張するための 2 つのオプションがあります。

  • Dedicated Interconnect は、オンプレミス ネットワークと Google のネットワークを物理的に直接接続します。
  • Partner Interconnect は、サポート対象のサービス プロバイダを介して、オンプレミス ネットワークと VPC ネットワークを接続します。

2 つのサービスを比較してどちらを選択するかについては、ネットワーク接続プロダクトの選択の Cloud Interconnect セクションをご覧ください。

このページで使用している用語の定義については、Cloud Interconnect の主な用語をご覧ください。

利点

Cloud Interconnect を使用すると、次のような利点があります。

  • オンプレミス ネットワークと VPC ネットワークとの間のトラフィックは、公共のインターネットを通過しません。トラフィックは専用接続または専用接続を持つサービス プロバイダを通過します。公共のインターネットをバイパスすることでトラフィックのホップ数が削減され、トラフィックのドロップや中断が発生する可能性のある障害点が減少します。

  • VPC ネットワークの内部 IP アドレスには、オンプレミス ネットワークから直接アクセスできます。内部 IP アドレスに到達するために NAT デバイスや VPN トンネルを使用する必要はありません。詳細については、IP アドレス指定と動的ルートをご覧ください。

  • 接続容量は独自の要件に応じて調整できます。

    Dedicated Interconnect の場合、接続容量は 1 つまたは複数の、10 Gbps または 100 Gbps イーサネット接続を介して提供されます。1 つの Interconnect 接続につきサポートされる最大容量は次のとおりです。

    • 8 x 10 Gbps の接続(合計 80 Gbps)
    • 2 x 100 Gbps の接続(合計 200 Gbps)

    Partner Interconnect の場合、各 VLAN アタッチメントについて、次の接続容量がサポートされています。

    • 50 Mbps~50 Gbps の VLAN アタッチメント。サポートされているアタッチメントの最大サイズは 50 Gbps ですが、選択したロケーションで選択したパートナーから提供されるサービスの内容によっては使用できないサイズが存在する可能性があります。
  • コロケーション施設のロケーションの選択に記載されているいずれのロケーションでも、100 Gbps の接続をリクエストできます。

  • Dedicated Interconnect、Partner Interconnect、ダイレクト ピアリングキャリア ピアリングはすべて、VPC ネットワークからの下り(外向き)トラフィックの最適化と下り(外向き)のコスト削減に利用できます。Cloud VPN のみでは下り(外向き)コストは削減されません。

  • Cloud Interconnect をオンプレミス ホスト用の限定公開の Google アクセスで使用すると、外部 IP アドレスではなく内部 IP アドレスを使用してオンプレミス ホストから Google API とサービスにアクセスできます。詳細については、VPC のドキュメントのサービスのプライベート アクセス オプションをご覧ください。

考慮事項

Cloud VPN を代用する

Cloud Interconnect の低レイテンシと高可用性を必要としない場合は、Cloud VPN を使用してネットワーク間で IPsec VPN トンネルをセットアップすることを検討してください。IPsec VPN トンネルは、トラフィックが公共のインターネットを通過する際に、業界標準の IPsec プロトコルを使用してデータを暗号化します。

Cloud VPN トンネルを使用すれば、直接のプライベート接続に付随するオーバーヘッドやコストの必要がなくなります。Cloud VPN で必要となるのは、オンプレミス ネットワークに VPN デバイスを配備することだけです。

IP アドレス指定と動的ルート

VPC ネットワークをオンプレミス ネットワークに接続すると、オンプレミス ネットワークの IP アドレス空間と VPC ネットワーク内の一部または全部のサブネットとの間の通信を許可できます。利用可能な VPC のサブネットは、VPC ネットワークで選択されている動的ルーティング モードによって異なります。VPC ネットワークのサブネット IP 範囲は常に、内部 IP アドレスです。

オンプレミス ネットワークと VPC ネットワークの IP アドレス空間は重複が許可されません。重複があると、トラフィックが正しくルーティングされなくなります。いずれかのネットワークでアドレスの重複を解消してください。

オンプレミス ルーターは、オンプレミス ネットワークへのルートを VPC ネットワーク内の Cloud Router と共有します。これにより、VPC ネットワーク内にカスタムの動的ルートが作成されます。それらの各ルートで、ネクストホップが適切な VLAN アタッチメントに設定されます。

カスタム アドバタイズによって変更されない限り、VPC ネットワークのダイナミック ルーティング モードに従って、VPC ネットワーク内の Cloud Router とオンプレミス ルーターの間で VPC ネットワークのサブネット IP アドレス範囲が共有されます。

次の構成では、オンプレミス ネットワークから Interconnect 接続を介して特定の内部 IP アドレスにトラフィックを転送するために、Cloud Router 上にカスタムルート アドバタイズを作成する必要があります。

推移的ルーティングのサポート

オンプレミス ネットワークが複数含まれる場合を除き、VPC ネットワークとオンプレミス ネットワークの間でハブ アンド スポーク型のリンクを作成できます。

VPC ネットワークと複数の VPN や Cloud Interconnect を使用して、2 つ以上のオンプレミス ネットワークを相互にリンクするハブ アンド スポーク構成を作成することは技術的には可能ですが、そのような設定は利用規約違反になります。

Cloud Interconnect の使用の制限

デフォルトでは、どの VPC ネットワークでも Cloud Interconnect を使用できます。Cloud Interconnect を使用できる VPC ネットワークを制御するには、組織のポリシーを設定します。詳細については、Cloud Interconnect の使用の制限をご覧ください。

Cloud Interconnect の MTU

Cloud Interconnect のアタッチメントの MTU は 1440 バイトまたは 1500 バイトです。

TCP トラフィックについては、通信 VM の MTU が 1500 であり、アタッチメントの MTU が 1440 の場合は、MSS クランプにより TCP 接続の MTU が 1440 に削減され、TCP トラフィックが転送されます。

MSS クランプは UDP パケットに影響しないため、アタッチメントの MTU が 1440、VPC ネットワークの MTU が 1500 である場合、1,412 バイトを超える UDP データグラム(1,412 バイトの UDP データ + 8 バイトの UDP ヘッダー + 20 バイトの IPv4 ヘッダー = 1,440 バイト)はドロップされます。その場合、次のいずれかを行います。

  • VPC ネットワークの MTU が 1,500 の場合は、MTU も 1,500 に設定して VLAN アタッチメントを作成する。
  • ネットワーク内の VLAN アタッチメントの MTU が 1,440 に設定されている場合は、接続された VPC ネットワークの MTU を 1,460 に低減する。

よくある質問

Cloud Interconnect のアーキテクチャと機能に関してよく寄せられる質問とその回答については、Cloud Interconnect に関するよくある質問をご覧ください。

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